項 目 |
2 地域の福祉・医療を支える人材の育成について (2)コミュニティナース制度の導入 |
答弁者 |
健康福祉部長 |
質問要旨 |
「コミュニティナース」とは、看護の専門性をいかしながら制度にとらわれることなく、まちに出て自由で多様なケアを実践する「地域に寄り添う看護師」であり、地域に入り込んで病気の予防ができていない人たちにアプローチする看護師である。 また、看護師数は実人数で160万人となる一方で、離職して「潜在看護師」となっている方が70万人もいる。県や県内自治体でも潜在看護職員の復職支援制度などがあるが、あまり効果がでていない実情がある。 健康長寿の県づくりに向けて、コミュニティナース制度の導入のための研究を始めるべきと考えるが、県の所見を伺う。 |
<答弁内容>
次に、コミュニティナース制度の導入についてであります。
団塊の世代の全てが75歳以上となる2025年に向けて、住み慣れた地域で安心して暮らし続けることができるよう、地域包括ケアシステムの構築が急務となっており、地域の特性に応じて工夫を凝らした対応を各市町において進めているところであります。
このため、様々な知識や経験を有する人材が必要とされており、中でも、地域における健康づくりや介護予防などへの期待は大きく、看護職とりわけ地元に住む潜在看護師の活用が求められております。
「コミュニティナース」につきましては、医療専門職が少ない過疎地域などにおける健康づくりや地域活動に活躍されており、多様な働き方を求めている看護職の方の希望をかなえる一つの方策であると認識しております。
今後とも、看護職が専門性を活かし、医療機関だけでなく地域の多様な場で活躍できるよう、コミュニティナースにつきましても保健師などの行政の医療専門職との役割分担や雇用の在り方等について、関係者の皆様の御意見を伺いながら研究してまいります。