今朝の日経新聞1面に『中国、空時期の標的設置』という見出しが躍り、
それは中国内陸部に標的用のAWACSとみられる構造物が衛星写真にて確認されたという内容。
さもありなん、と感じます。
AWACSはAirborne Warning and Control System の略で、和訳では「早期警戒機」と呼ばれます。
有事には「空飛ぶ管制塔」となるため、中国からすれば、もし台湾や日本を相手にコトを起こそうとしたら
やっかいな「日本の眼」でもあります。
AWACSは2000年に正式配備されましたが、配備先は浜松基地。
浜松には大正14年に帝国陸軍航空隊が置かれて以来一貫して軍事用航空基地として使用され、
戦後自衛隊発足時も第1航空隊が置かれて、航空自衛隊発祥の地とも言われる場所ですから、
浜松での自衛隊に対するアレルギーはあまり耳にしたことがなく、市民にも信頼と親しみを持たれている
自衛隊基地であると感じています。
私も幼少時ブルーインパルスやYS11を浜松基地に見学に行った覚えがあります。
AWACSの配備が決まったとき
「ああ、これで教育隊の基地から、一気に最前線基地になるんだな」と感じたことを覚えています。
そして、今朝の記事であらためてその動かざる事実を突きつけられた感がありますが、
基地があると困るとは感じませんし、AWACSが「抑止力」として、
「東アジアの平和のバランスを保つ役割を果たしている」と考えれば、むしろ誇りでもあります。
浜松の空では、よく離着陸体制時のAWACSを見かけます。
4機がローテションで毎日24時間365日、日本の空を監視し続けてくれているのです。
衛星に写真を撮られることを承知の上の(もしかしたら撮らせるためのかもしれません)
このようなあからさまなブラフに動揺することなく、今後も平和のための飛行を続けていただきたいと願いつつ、
世界の恒久平和とロシアによるウクライナ侵略戦争の一日も早い終結を祈っています。