センバツ甲子園の選考会が昨日開催され、晴れの出場校が発表されました。
静岡県からは東海大会優勝校として日大三島高校がセンバツされました。おめでとうございます!
ぜひ静岡県の代表としてもがんばっていただきたいと思っています!
ところが、センバツ出場が確実視されていた東海大会準優勝の聖隷クリストファー高校がまさかの落選・・・
理由は、『4強に残った大垣日大のほうが戦力が充実しているから』というまったくもって理不尽なものでした。
準決勝で日大三島に5点差で負けた大垣日大と、決勝で3点差で負けた聖隷クリストファー。
「?」「?」「?」・・・疑問符しか浮かびません。
この理由を述べたのは選考委員長の慶応大学の監督だったかたですが、
私見としては慶応大学の元監督を選考委員長にしてある時点で、高校野球のもつ本質を理解できていない
選考委員会ではなかったのかと感じます。そもそも彼からしたら六大学にくる選手はみんな「力量のある選手」
ばかりだからそれが選考基準かもしれませんが、高校野球は高校生の持つ無限の可能性に挑戦し、
ときにその可能性のカベを超えるキセキを引き起こすことがあるからこそ
高校野球そのものが尊い教育の場であり、高校生の心身の成長の場であると感じています。
ゆえに高校野球に多くのひとたちが魅了されているとも感じています。
昨秋の東海大会での聖隷クリストファー高校は、バッテリーを故障で欠くなか、準々決勝、準決勝とチーム全体の頑張りで、
全員があきらめることなく大逆転を2度までもやってのけて、限界のカベを見事に打ち破り準優勝までたどりついた。
まさに高校野球のあるべき姿を体現した高校だと感じていました。
それを落選させることは高校野球の精神に反するような気がしてなりません。
ほんとうに残念でなりません。
少なくとも、高野連は選考基準というものをきちんと検証すべきだ。
でないと高校野球の本質が変質し、「戦力があればいい」という安易な言葉に象徴されるような、
カネと偏見にまみれた格差社会の象徴のようになってしまうと、大いなる危惧を覚えます。
今後少なくとも選考委員会をガラス張りで行うべきだ、と思うのは私だけではないはずだ。
また、聖隷クリストフアー高校野球部や関係者のみなさんはには、ご無念のほどお察しして止みません。
お辛いとは思いますが前を向いていただきたいと思っています。
多くの高校野球ファンや心ある日本中のひとたちが、みなさんのがんばってきた姿、
実際2度までも起こしたキセキ、みなさまのなかにある無限の可能性を忘れてはいません。
その姿を必ずや夏の甲子園で魅せていただきたい、とみんなが応援しています。
自らの可能性を信じて、チームの可能性を信じて、がんばってください!
聖隷クリストファー高校ならきっとできる!
そして、はからずも悪役のような十字架を背負うようなかたちになってしまった大垣日大高校のみなさんには、
プレッシャーを感じないで、存分にがんばっていただきたいと、それだけは申し添えておきます。