わかってないなあ

2022年04月29日 | Weblog

「維新と国民民主が参議院選挙相互推薦白紙」という報道。

 

相変わらず変わってない。うんざりだ。

これが、私の感想。

いや、私のというより、ふつうの良識ある国民の感想と言い換えてもよいと感じています。

 

自民党政権の政策には大きな問題があります。

その最たるものは「金融政策」です。

『日本銀行に際限なく国債を引き受けさせても問題はない。』という論理がまかり通っている時点で

これはおかしいと気づいている賢い国民のみなさんは大勢いらっしゃいます。

 

いま、円安は加速しています。

昨年(2021年)初頭の1ドル=103円が、現在(2022年4月下旬)は1ドル=130円。

通貨の価値は国民の労働の価値でもあって、円安が進めばそれだけ日本国民の労働の価値は

安売りされてゆくということにもなります。しかもほぼゼロ金利。賃金は上がらず物価は上がる。

国民は貯蓄を切り崩さざる得ない。国民の資産は目に見えて減っています。

GDP(国内総生産)は10年前に中国に抜かれ、その差はいまや3倍以上もつけられています。

日本人は日々の生活に豊かさを感じられない、将来の希望が乏しいなかにいると言ってもよいと思います。

 

だからこそ、いま国民が求めているのは「政策の転換」なのです。

それは「政権交代」という言い方もできると思います。

 

しかし、『自民党以外に政権を任せられるような政党がない。』ということも、

賢い国民のみなさまはわかっています。

期待をした民主党は、仲間割れの末分裂。

当時民主党に在籍していた私も、いや私のように地方の現場で国民生活と向き合い、

そのなかにいた地方議員のみなさんは、みんな国会議員のみなさんに対して

「どこを向いて政治をしているのか」と苦言を呈してきました。

それでもあやまちを繰り返し、分裂を繰り返し、信頼を失ってゆく民主党。

ゆえに、分裂した民主党系政党には加わる気持ちにはならず今日まで無所属となっていますが

いつも感じるのは「正解であった」という思いしかありません。

今回もまたしてもという感想です。

 

「政権交代の実現」と「身を切る改革」を国民民主党は受け入れられないというのは、

どういうことなんでしょうか。ただ単に「選挙に有利にさえなればいい政党なんだ」と、

断罪されてもしかたない状況をつくりだすなんて信じられませんし、

国民民主党の地方議員のみなさん、支持者のみなさん、候補者のみなさんのご心痛を拝察すると

がっかりを通り越して、またしても国会議員のみなさんに「どこをみて政治をしているのか」と

苦言を呈さざるをえません。

 

旧民主党系の流れをくむ政党が、悪い流れだけを受け継いでいるのではないかと、本当に残念です。

「永田町のどまんなか」ではなく「生活のどまんなか」にいれば、

自分たちが「なにもわかっていない」ということに気がつくはずです。

 

 

 


今年の入学式では現状打破と突破を願う。

2022年04月07日 | Weblog

今日は各地各級学校で入学式が行われました。

私も浜松市内の私立高校の入学式に来賓のひとりとしてお招きいただき出席させていただきましたが

やはり入学式の初々しさ、期待に胸躍らせ、希望に燃える若人たちのすがたに触れられるのは

ほんとうにうれしいものです。

 

しかし一方で、理事長、校長先生の式辞のなかには、ウクライナ侵略のこと、地球温暖化のこと、

感染症のこと、経済不安のことなどなど不安要素も多く語られました。

新入生の船出には厳しいかもしれませんが、これが現実でもありますので、

あまり悲観はしすぎず、でもしかし冷静に現実問題も意識をしつつ、スタートをしていただきたいと思っています。

 

でも若者は、現状に縛り付けられることなく、現状を打破、突破してゆく元気と勇気をもってくれよー

と、願わずにはいられない今日この頃です。

 


ジェノサイド

2022年04月05日 | Weblog

「ジェノサイド」

なんと忌まわしい響きだろうか。

キーウ(キエフ)近郊のまちブチャでの惨状報道をみて言葉を失っています。

 

私は戦記物を好んで読みあさるこどもでありました。

小学生の頃、源平合戦や南北朝の争乱、戦国時代、そして近世の第2次大戦の戦記物へと読み進むにつれ

幼心にかっこいいと思っていた戦争が、歴史に触れてゆく過程で知らなかった戦争の実態を知れば知るほど

「命の奪い合いの恐ろしさや忌まわしさ」「人間の心の恐ろしいまでの歪みや狂気」を垣間見るにつけ

「決して戦争は好んですべきものではない」ということを思うようになりました。

ただ、祖国や大切な人々を守るために戦わなければならないのは当然ではありますが、

自己都合による侵略目的の戦争は決してすべきではないし、また軍人でない民間人を巻き込んで犠牲にすることも

あってはならない。その理性と良識を持つことが近代社会であるし、知性ある人類の進化した姿だと思っていました。

その学びのために、戦争の実態の記録を知れば知るほど、多くの命が奪われ甚大な被害をだした第2次世界大戦が

歴史上あってしまったのだろう、という解釈をせざるをえませんでした。

 

近年、宗教観の違いに発する戦争や残忍な殺人、テロ行為が世界各地で発生しており、重苦しい気持ちでいましたが、

今回のロシアのウクライナ侵略戦争で、まさかジェノサイド(と思われる非人道的かつ残忍な行為)が起こり、

”またしても人類は愚かな行為を繰り返したのか。人類とはどこまでも愚かなのか” と絶句しています。

 

ロシア、いやプーチンよなぜわからないのか! と叫びたい。

 

戦場からは遠く離れた日本にいる人間ではありますが、

微力でもできることを精一杯やりたいと思う今日この頃です。