今夜はスーパームーン。
適度に雲がかかりいいかんじの月夜です。
月を愛でる心は日本人が大切にしてきた感性だと感じています。
だからなのか、私は満月の明るい月明かりのなかの散歩や月見が大好きです。
さて、「太陰太陽暦」は、古来日本の暦ですが、
月の満ち欠けを暦のもとにしていました。
新月の日が月初め。新月から満月へむけて月が成長してゆくからスタートだから
月初めは「月立ち」。ゆえに「つきたち」が「ついたち(1日)」になったとも
言われています。
新月は「朔」。・・・萩原朔太郎の朔はここからきたんだろうなあ、
とかつて「朔」を知った時感じたことがありましたっけ。・・・真偽は不明ですが(笑)
満月は「望月」。静岡県には望月さんが多いので、苗字にどんないわれが
あるんだろうと、調べてみたい衝動にはよく駆られます(笑)
この朔→望→朔を繰り返して29日ないしは30日。それがひと月でした。
これだと一年が354日で、季節にズレが生ずるので、3年に一度「閏月」が
設けられ、その年は13か月であったといわれています。
「閏3月」などと、ときどき歴史小説に出てきたりしますが、
例えばこの「閏3月」は、3月のあとに閏月が設けられたようです。
かつて朝廷でこの太陰太陽暦を決めていたのが陰陽師。
かの安倍清明も太陰太陽暦をつくっていたんだなあ、と今宵のスーパームーンを
見上げながら想いを馳せる月夜の晩です。
・・・いつもの満月より大きく明るいスーパームーンは、
果たして吉兆とされたのか凶事とされたのだろうか、と、
興味はつきない今宵の月です。
良い夜を。