冴ゆる大晦日の夜

2020年12月31日 | Weblog

今年の大晦日は私にとってはちょっと違う大晦日になっています。

例年どおり、結局大掃除が終わらず大晦日まで持ち込んでしまうという

阿部家の悪い習慣は変わりませんが(苦笑)、コロナ禍のせいで、

例年早朝5時から分刻みの日程をこなす元旦が来年(とはいっても明日ですが)はないので、

例年ならもう就寝態勢にはいるころだなあと思いつつ、

今年は久しぶりに夜更かしして除夜の鐘を聞こうかしらん、

などと、しんしんとふけゆく大晦日の夜を静かに過ごしています。

家族はテレビでバラエティ番組を楽しんでいますが、

私はひとり貴重な大晦日の夜を愉しもうと、録画しておいた南アルプスの

千枚岳、悪沢岳、赤石岳、聖岳縦走番組を見ながらのブログです。

南アルプスの最深部と言われるエリアで、自然がかなり豊かな地域だという事を

あらためて知ることができる番組です。このルートは富士山が本当にキレイに見え続けるんですよ。

私も、千枚岳、悪沢岳までは登ったことがありますが、忘れられない絶景がありました。

来年はぜひ通常登山ができる状態になることも祈念してやみません。

 

外は夕方雪がちらついただけにかなり冷え込んでおり、

昨日の満月に負けない月明かりのなかの冴ゆる夜です。

今年はコロナに始まりコロナに終わる大変な一年となってしましましたが、

残り数時間の令和2年を噛みしめるようにすごしたいと思います。

 

東京からは今日は1300人を超えるコロナ新規感染という驚愕のニュースが届いています。

県内は数十人台と一応落ち着いた推移をしていますが、これからも予断は許されない状況です。

疫病退散を心から祈念しつつ、全世界の医療関係者のみなさまのご労苦に感謝の念を表して

今年のブログを締めくくりたいと思います。

今年も本当にありがとうございました。

どうぞ、よいお年をお迎えください。

 

 


12月代表質問⑲信号機に頼らない交通安全対策について

2020年12月30日 | Weblog

全19回にわたってご紹介してきた、12月議会の代表質問要旨も今回が最終回です。

自画自賛するようですが、今回の質問は、提言が具現化されるもの、近い将来への布石、

また政治的意味合いの要素も含めてなかなか濃密な内容に仕上がり、なおかつかなり良い回答がでています。

令和2年の集大成だと思って長文ですがまた読み返していただけると幸いです。

この最後の質問となる信号機関連の質問も、県内の信号機設置の現状や新たな交通安全対策も

知っていただける内容になっていますので、ぜひご参考としていただければ幸いです。

 

質問要旨

我々県議会議員が日常の地域活動をするなかで、警察関連のご要望をいただく上位にはほぼまちがいなく「信号機の設置要望」があると思います。しかしながら静岡県は東西に広く、交通の要衝である東海道のど真ん中に位置することもあり、全国10位の6,854基の信号機があり、新規の設置が認められづらい状況にあります。また、既存の信号機の維持管理コストも莫大であり、予算のおよそ半分が信号機の電気料や回線料などの稼働費に要しており、さらには、信号機のLED化は大きく遅れており、全国46位でもあります。

 このような状況下で、静岡県の交通安全対策を考えたときに、信号機に代わる安全対策として「ゾーン30」や「ハンプ」「シケイン」「自発光標識」「カラー舗装」「ラウンドアバウト」などの道路管理者は知っていても、一般県民のみなさまにはなじみがない方策の認知度を高めたり、交通安全=信号機設置だけではないということを、警察官自ら県民の中に出掛けて行って、説明しご理解協力を求めるべきだと思います。

 また、ICT技術を活用した安全施設の設置についても取り組みは緒に就いたばかりではありますが、静岡県の高度な技術を持つ民間企業などとも連携してさらなる研究開発および展開を進めていただきたいと考えます。

 さらには、超高齢化時代に突入した日本では、高齢の歩行者が増え、高齢者ドライバーが増えることで、さらに交通事故は増加することが予想されますので、道路管理者や運輸業界等とも連携し、各種安全対策を周知して効果的な対策を講じていくこと、新たな技術を取り入れた安全施設の整備も必要であると考えます。

警察本部長の見解を伺います。

 

<答弁内容> 答弁者 警察本部長

信号機に頼らない交通安全対策についてお答えいたします。

 県警察では、厳しい財政の下、長期的視野に立った信号機整備の在り方を検討するため、有識者や交通関係機関・団体、地域住民を委員とする「持続可能な信号機の整備の在り方に関する検討会」を開催し、先般、報告書を取りまとめたところであります。

 報告書では、信号灯器のLED化等によるコスト縮減の取組のほか、必要性が低減した信号機は代替安全対策を講じた上で撤去していくことも重要な取組のひとつとされております。こうした代替安全対策として、自発光式等の視認性に優れた道路標識等による一時停止規制の実施、道路管理者と連携したカラー舗装、ハンプ等の施工などに取り組んでおります。

報告書においても警察自らが代替安全対策を説明する立場にあると提言されており、警察署交通規制審議会をはじめ、各種会議、会合等において県民に周知するほか、必要に応じ、地域住民を交えた説明会や現場点検を実施し、交通実態に応じた安全対策を地域住民や関係機関と一体となって検討する中で、信号機に代わる安全対策の認知度も高めていきたいと考えております。

 また、ICT技術を活用した交通安全施設の設置につきましては、現在、警察庁や総務省が主導する「5Gネットワークの構築に交通信号機を活用するための調査研究」に県警察も参画しております。この調査研究は、交通管制の高度化等に向け、交通信号機のネットワーク化に5Gを活用するものであり、通信キャリアや県内の交通管制システムメーカー等と共に協力しているところであります。

 県警察としましては、今後とも関係機関等と連携し、あらゆる機会を通じて信号機に代わる安全対策の周知を図っていくほか、新たな技術を活用した交通安全施設の整備等を検討するなど、交通の安全を確保しつつ、持続可能な信号機の整備を実現するための取組を推進していきたいと考えております。


月夜の晩に

2020年12月29日 | Weblog

あす12月30日は今年最後の満月です。

ただ、今晩遅くから明日の昼にかけて浜松地方は雨予報です。

さて明日の満月はみられるのかな?・・・ということで、満月前夜のお散歩に愛犬と行ってきました。

 

何度かこのブログでも書いているように、我が家は遠州平野の北の端の丘の上の田舎にありますので、

夜景もきれいですし、街灯りがないぶん星空もキレイに見えます。もちろん月も。

この月明かりですが、東京や県内の街場にお住まいに方にはお解りにならないとは思いますが、

本当に明るいんです。今宵もまったく電灯がなくても散歩ができるくらい明るく、

回りの風景どころか、ウチの黒い犬すらはっきり見える状態になるんです。

でも、これでも今晩遅くから雨というだけあって月には薄い雲がかかった状態でもこの明るさです。

雲がかからない時は、もっともっと明るい夜があるんです。

 

今宵は比較的あたたかい夜でしたので、この月明かりの散歩は本当に快適ですし、

月明かりが音を吸い込むような静かな世界が広がっています。

田舎ぐらしの快適さをまたしても実感する今宵の月夜の散歩となりました。

 

静岡県への、とくに田舎への移住、お待ちしております!

ご相談はお気軽にくださいませ。お待ちしております。


羽田雄一郎議員逝去を悼む

2020年12月28日 | Weblog

あまりにも突然の訃報で、本当に言葉がありません。

羽田雄一郎参議院議員逝去。

 

雄一郎議員とは、私が熊谷弘衆議院議員の秘書をしている当時からの付き合いで、

議員会館の事務所も隣の鈴木康友議員(現浜松市長)のお隣、ひとつおいてのご近所付き合いでした。

年齢も一つ違いでなにかとウマが合い、公私ともに懇意にしてもらい彼の結婚式にも出席しました。

また、熊谷先生が羽田孜内閣で内閣官房長官を務めた時代には、ともに首相官邸で公務に励んだ仲で

ありました。彼が参議院補選に初出馬した際には、熊谷先生の関係者が多い飯田市周辺を二人で

後援会活動に回った思い出もあります。

近年は、野党の迷走に振り回されるカタチで苦労が絶えなかったと思います。

『経世会(自民党竹下派)時代から細川政権誕生までの、政治改革の炎が燃えていた時代が

懐かしいな。あの壮烈な時を知る我々こそが、また改革の炎をともさないと』

と話したのは、昨年のことだったか・・・

 

昨夜夢に雄一郎議員がでてきました。

私は気が付いて、一生懸命に話しかけるんだけど、なにも答えてくれない。

そんな夢でした。

お別れにきてくれたんだな、と、朝涙がでてとまりませんでした。

 

体調が悪くなってから、PCR検査までの時間が長すぎたのでは、との報道がありますが、

彼の性格からして、国会議員特権を振り回さず、普通にインターネット予約で順番をとって

待っていたのだと推測しています。

であれば、あくまでも彼らしい行動です。でも・・・

ゆえに、惜しむべき人材を失くしたとしか言いようがありません。

良いひとから早く亡くなってしまう。

という、人徳のあった故人を惜しむ言葉がありますが、まさに。

良い政治家からいなくなってしまう。

そんな思いが募る、喪失感に包まれた年の暮れです。

残された以上、彼の分も頑張らねば、という思いが、

静かに湧き上がってくることも感じている今日でもあります。

 

こころからのご冥福をお祈りいたします。

 


12月代表質問⑱新時代の教育改革について (3)教育長の描く新時代の教育改革の姿

2020年12月27日 | Weblog

質問要旨

昨年6月の代表質問においてEdTechについて伺ったが、GIGAスクール構想もSTAEM教育もEdTechであり、教育の姿が大きく変わる渦中にあると考える。日本には「教育にテクノロジーを使うと人間味がなくなる」などの強い既成概念があるように感じられるが、時代が大きく変化している今、テクノロジーや新しい思想や感性が教育にもたらす新たな可能性と選択肢を知り、教育現場に活用することで、激動の時代を生きる子供たちの人生をより豊かにできると考える。

そこで、テクノロジーと教育の関係、新しい概念や感性の可能性についてどのような所見を持ち、具体的にどのような形で新時代の教育改革の姿を描いているのか、また、現在の教育委員会の持つ体質で、昔ながらの固定概念にとらわれて教育改革を阻むものがあるのか否か、教育長の所見を伺う。

<答弁内容>  答弁者 木苗直秀教育長

新時代の教育改革についてのうち、私の描く新時代の教育改革の姿についてお答えいたします。

 インターネットもパソコンも無かった時代の教育は、教員が児童生徒に一律の内容を一斉に、かつ一方向的に伝えることが効果的な指導方法と考えられておりました。しかしながら、デジタル技術が社会に急速に普及してきた現在におきましては、過去の固定概念にとらわれず、それに適した新しい教育の在り方を、常に追求し続けることが必要であります。

 Edtech(エドテック)などの手法は、児童生徒の習熟度に応じた学びの提供や、効率的かつ双方向的な授業展開、家庭や学校外でも学べるオンラインの授業など、学びの質を大きく向上させる可能性を有しております。こうしたテクノロジーの活用を推進するためには、受動的な一律、一斉、一方向型の授業から、子供たちの主体的な学びを促し支えていく方向に、大胆にスタイルを変えていくことが求められております。

 そのためには、研修や、AIなど先端技術の活用に係る実証実験の普及などを通じた、教員の意識の改革とスキルの向上が必要であります。また、新しい学び方を模索する時間的余裕を生み出すため、事務作業のデジタル化など、教職員の働き方改革を大胆に進める必要があります。さらには、同学年の児童生徒が標準的な授業時数を一律に履修することを前提とした現在の制度など、教員が授業時間の使い方を工夫する際の制約になるものにつきましては、見直しを進めていくことが必要となります。

 県教育委員会といたしましては、従来の教育の良さを継承しながらも、デジタル技術をはじめとした新しい概念を取り入れる上で必要な、教員の資質向上や時間的余裕の確保、制度の見直しなどに積極的に取り組み、児童生徒一人ひとりの力を最大限に引き出す教育の実現に向けて、私が先頭に立って新時代の教育改革に取り組んでまいります。

 以上であります。

<再質問>

 教育長の任期は残り半年ほどだと思う。私学は令和3年度の4月から、いくつも新たな動きがスタートすると認識しているが、それに対して公立高校は具体的に何をするのか、あまり見えない。そこについて教育長はどのように認識しているのか。

 また、意識改革が必要ということだが、教育長が考える具体的な意識改革とはどのようなことか、それを校長会等で議論していかれるのか伺う。

<答弁内容【再質問】(答弁者:教育長)>

具体的な改革にあたって現場の声を聞くということにつきまして私は、小中高校の校長会に出るようにしておりますし、直に校長先生方ともお話をして、方向性を考えていくというふうにしております。

 それから私自身は、これまで静岡式35人学級に全国に先駆けて取り組んできましたし、本県オリジナルのふじのくにグローバル人材育成基金を創設し、ちょうど教育長になって直ぐでしたが、高校生、大学生も含めて、子どもたちに海外に行ってもらい、発表会もやっておりますし、多くの企業がこれに参加してくださっており大変有難く思っております。

 また、国際バカロレアプログラムの県立高校への導入実現、さらに、在留外国人あるいは不登校児童生徒が増加しておりますので、現在の県立学校あるいは現在の静岡県の教育にない、よりよいものを積極的に取り入れて、静岡県が国際的にも認められるような教育体制を作っていきたいと思っております。

 以上です。

<再々質問>

 意識改革という部分は言い方によっては古き良き伝統かもしれないが、ここは既に意識改革をするべき時に来ていると教育長が実感されていることがあれば、最後にお伺いしたい。

<答弁内容【再々質問】(答弁者:教育長)>

 新しいものというより、今までのものにどういう問題があったのかを分析して、今の先生方、生徒にとって将来楽しくなるものであれば、それを積極的に取り上げる。そうしたことを目指してやっております。よって、今までと同じことをやるということはほとんどありません。そういう姿勢でやっております。

 

 

 

 

 


12月代表質問⑰新時代の教育改革について (2)STEAM教育の公立高校への導入

2020年12月26日 | Weblog

質問要旨

経済産業省は先月、STEAM教育用「未来の教室」事業について中間報告を行った。内容は、現地に行くことが困難な場所をVR(仮想現実)で体験ができるソフトや、災害をテーマにした教材など多岐にわたり、時代を担う人材育成のためにはとても有用なものなどがある。

県教育委員会では、STEAM教育についての評価並びに位置付けについてどのように考えているのか。また、教材を来年度公立高校の授業や、感染症対策による家庭学習に際して導入していく準備をしているのか。更にはSTEAM教育を導入するための公立高校の教育環境整備の進捗状況について、県の所見を伺う。

<答弁内容>  答弁者 長澤由哉 教育部長

次に、STEAM教育の公立高校への導入についてであります。

 科学、技術、工学などの各分野の学習を実社会での課題解決に活かしていくための教科横断的な教育を行うSTEAM教育は、従来の科学技術教育と理数教育を統合・体系化した教育であり、幅広い分野で新しい価値を提供できる人材の育成のために必要であると考えております。

 文部科学省のスーパーサイエンスハイスクール指定校である浜松工業高校におきましては、工業科の「情報技術基礎」「課題研究」などの科目で、理科、数学などの視点を加えた学習を行い、ものづくりに対する科学的な視点を持った人材の育成に取り組むなど、専門高校を中心に取組を進めております。

 また、普通科では、文部科学省のワールド・ワイド・ラーニングコンソーシアム構築支援事業におきまして、三島北高校が中心となって、県内三つの高校と連携して、ミネソタ大学STEM教育センター等を訪問したほか、エネルギーや食糧など持続可能な社会の構築をテーマにした課題解決型の学校設定科目を開設するなど、イノベーション人材の育成に取り組んでおります。

 本年度中に全ての県立高校にタブレット端末等が整備されますことから、議員から御紹介のありました「未来の教室」における学習コンテンツなど、効果的なデジタル教材の活用を促進するとともに、各学校が編成する教育課程におきまして、教科横断的な学習を充実し、家庭学習にも対応できるよう努めてまいります。

 県教育委員会といたしましては、STEAM教育の考え方を取り入れ、様々な視点から物事を考察し、探究する学習を充実させることにより、複雑で予測困難な時代であっても、世界で活躍できる資質・能力を有する創造性豊かな人材の育成に取り組んでまいります。

 


クリスマスプレゼント

2020年12月25日 | Weblog

今日はクリスマスですね。

みなさんはサンタさんからのプレゼントは届きましたか?

私は12月議会で静岡に釘付けだった影響でたまってしまった地元業務に精勤しながら、

午後からは、リニアの環境部会の傍聴や年内の県庁業務を今日でかたずけるべく静岡へ移動、と

忙しいクリスマスとなりました。

まあ、私にとってのクリスマスプレゼントとしたら娘とゆっくりクリスマスの食事をとれたことと、

贔屓にしている千葉ロッテマリーンズが毎年恒例となりつつある

「ファンへのクリスマスプレゼント」

としての、新外国人獲得の発表をしてくれたことですかねー

 

みなさまにとって良いクリスマスであったことをお祈りしております。

残り1週間を切った2020年。身体に気をつけてお過ごしくださいませ。

 


12月代表質問⑯新時代の教育改革について (1)GIGAスクール教育に対応する現場人材の確保

2020年12月24日 | Weblog

質問要旨

 文部科学省が提唱するGIGAスクール構想については、県内全ての小中学校で整備を進めていることは承知しているが、9月議会で沢田議員の質問において、ICT分野の民間企業や人材を取り込んで、必要な人材確保や育成は急務であるとの提言に対して、県ICT教育推進協議会で協議を行っていくとの答弁だった。

来年度の各級学校のカリキュラムや人事異動についての作業が始まる時期に差し掛かっているとは思うが、来年度のICT教育の現場人材の手配及び育成は間に合うのか。現段階での進捗状況を伺う。

<答弁内容>

 新時代の教育改革についてのうち、GIGAスクール教育に対応する現場人材の確保についてお答えいたします。

 児童生徒が自ら積極的に未来を切り拓いていく力を育むためには、ICTを活用した教育を進める必要があります。県教育委員会では、ICT機器の整備と並行して、教員が機器を効果的に使いこなすために必要となる人的支援の充実や、資質能力の育成を進めております。

 具体的には、外部人材を活用し、平成29年度からICT支援員を各県立学校に配置し、機器の運用や授業準備を支援しており、加えて今年度は、新たに端末を配備した学校にGIGAスクールサポーターを派遣し、初期設定をはじめとするきめ細かいサポートに努めております。

 また、新たにグーグル社などと連携し、他県の効果的な事例など民間企業が持つ最新の情報に基づく研修を、多くの教員が視聴できるeラーニングにより実施しているほか、ICTを活用した指導に知見のある教員が教材の使い方や授業の進め方を解説した動画を広く配信するなど、教員の指導力の向上を図っております。

 来年度の人事異動では、ICTの活用に長けた教職員を、本人の特性や意欲などを踏まえて学校現場へ適正に配置し、教員同士の授業研究をより活発に行い、学校全体の指導力の底上げを図ってまいります

 さらに、静岡県ICT教育推進協議会におきまして、市町教育委員会の指導主事を対象としたクラウド活用研修を開催しており、今後は、市や町全体のICT支援業務を受託できる企業の情報共有を進めるなど、県全体の現場人材の確保に努めてまいります。

 県教育委員会といたしましては、民間のノウハウを積極的に活用し、各市町とも連携して、高いスキルを有する現場人材の確保・育成を主導的に進め、GIGAスクール構想が目指す教育に対応できる体制を一層強固なものにしてまいります。

 


医師奮診

2020年12月23日 | Weblog

本日は上皇さまの87歳の誕生日ですね。

いつまでもお健やかであらせられますよう、こころよりお祈り申し上げます。

 

さて、「今年の漢字」は有名ですが、「今年の創作四字熟語」というのがあることをご存知ですか?

これは、住友生命が今年の世相を表す創作四字熟語を募集しているものですが、

今年の最優秀賞は「医師奮診」。

「獅子奮迅」が原典ですが、コロナ禍で対応に奮闘する医療従者のみなさまに感謝を込めた創作だそうです。

”全くその通りです!”と、頭が下がる思いでこのニュースを聞きました。

静岡県は本日のコロナ罹患者は30名ですが、東京都は748人。まったく勢いが衰えません。

海外ではコロナウイルスの変異型の増殖も伝えられています。

ますます医療関係者のみなさまのご負担、ご労苦が増してしまうのでは、と心配でなりません。

政府もこの年末年始の外出自粛、帰省自粛などを呼びかけていますが、

やはり感染拡大を防ぐには、わたしたちひとりひとりがもう一度感染防止に真摯に取り組んでゆくしか

方法はありませんので、みなさまガマンの年末年始となりますが、がんばりましょう!

 

もうひとつおねがいです。

どなたがコロナウイルスに罹患したとしても、誹謗中傷はやめてください。

誰しも、コロナになりたいと思っているひとなんていません。

いまやだれでも、どこでも罹患の危険はあります。

十分に注意していても罹患してしまうことだってあるのです。

「明日は我が身」と思ってください。

誰かが罹患しても、それは注意していても罹患してしまった被害者なのです。

誹謗中傷をしない、させないためのシトラスリボン運動も展開中です。

こちらもご理解とご協力をお願いいたします!


12月代表質問⑮水害対策の「流域治水」への転換について 

2020年12月22日 | Weblog

質問要旨

国は、激甚化する水害リスクに備えるため、これまでの河川管理者等の取組だけでなく、流域に関わる関係者が主体的に水害対策に取り組む社会を構築する「流域治水」に大きく舵を切った。県も水害対策として「流域治水」に取り組むと、9月議会の伴議員による質問への答弁があったところでもある。

そこで、「流域治水」の3本柱である①氾濫をできるだけ防ぐ、②被害対象を減少させる、③被害の軽減・早期復旧・復興を、地域特性に応じて自治体や企業、流域住民など関係者と具体的な検討に入るべきと考える。すでにモデル的取組となる高塚川の事例があるが、県として更なるモデル的な取組を精力的に行っていくべきと考えるが、次なるモデル河川の指定についてどこを考えているのか。

また、河川流域には既に町が形成されているところが多いが、都市計画の法律改正なども踏まえ、今後どのように流域治水の取組を進めていくのか、県の所見を伺う。

<答弁内容>  答弁者 長縄知行 交通基盤部長

水害対策の「流域治水」への転換についてお答えいたします。

本年6月、国は、流域に関わる関係者が主体的に水害対策に取り組む「流域治水」に転換する方針を示すとともに、都市再生特別措置法等を改正し、市街化調整区域内の浸水ハザードエリアにおける開発許可の厳格化や、居住を誘導する区域で行う防災対策の強化など、安全なまちづくりのための総合的な対策を講じることといたしました。

県では、国が示した方針に基づき、令和元年東日本台風などで浸水被害が発生した14地区におきまして、氾濫による被害を減少させ、早期に復旧するための具体的な対策を「水災害対策(みずさいがいたいさく)プラン」として取りまとめることとし、本年度は、馬込川上流域、安間川流域、小石川・黒石川流域などの8地区で検討を進めているところであります。

今後は、県や関係市町により地区ごとに設置する「流域治水協議会」におきまして、校庭や水田などを活用した雨水貯留機能の拡大や、水害リスク情報の空白地帯の解消、リスクの低いエリアへの居住の誘導などの具体的な対策案を検討し、流域の地形や土地利用の状況等を踏まえた、実効性のある対策メニューを決定してまいります。

県といたしましては、頻発化・激甚化する水害に対しまして、国や市町、県民の皆様など、流域のあらゆる関係者と連携し、土地利用に関する都市計画の手法も活用しながら、流域治水の取組を展開し、安全で安心な県土づくりを進めてまいります。