皆様よくご存じのように、秘教に於いては、尾てい骨(蓮華の座で表象)部分に、
クンダリニーという眠れる蛇がトグロを巻いています<大多数の人が眠れる蛇の
まま、この世の生を終えるわけです。無論、私も(*_*) >。
ヨガでは、あるテクニックを用い(関口野薔薇著「ヨガ行法中伝」など)、この蛇を
目覚めさせ、背骨に沿って上昇し、頭の頂点に至ると、人間は誰もが、人間を超
えて神(神人)になると言われています。
インド神学では、頭頂部にはブラフマー神(王にして宇宙創造神・日本では梵天)
が、仙骨を含む尾てい骨部には、妻神サラスバティー(弁財天)が配されていま
す。西洋秘教では、仙骨は空洞になっており、そこには「聖なる母」が住み、この
母がサラスバティーや弁財天と言うわけです(日本の弁天様が、まず例外なく、
お洞や洞窟に鎮座しているのは、この理由に因ります)。
その日本では、クンダリニーを蛇または矢の姿で表しました。
つまり、尾てい骨の蓮華の座を出発した蛇(または矢)は、背骨(即ち33骨)に沿
って上昇し、頭頂部で待つブラフマー神(王)と合体し(サラスバティー神との結婚)、
目出たく神人となるわけです。これにより、人は、この世に生まれた本当の目的を
達します。地上での学習やカルマ解消などが、真の目的ではないわけです(無論、
どちらも大切なことですが)。
もう、お分かりのように、このクンダリニー上昇のイメージを横向きにし、屋根を付
け、寺院としたのが「京都三十三間堂」と言うわけです。三十三間堂とは俗称で、
本名を「蓮華王院」と言うのは、見事にブラフマー神と妻神サラスバティーの合体
を意味しています。実際、毎年1月に(確か15日)、平安時代から続く、お堂の端
から端までを射抜く「通し矢」の儀式を行いますが、正に背骨の33骨を貫くクンダ
リニーそのものです。
三十三間堂の秘密は、隠された叡智として1000年もの間、公にはされませんで
した。しかし、25年以上も昔、水瓶座の時代到来を期して、メキシコ人のミゲルさ
んが(本当は先生と言いたいのですが、先生とは呼ばせませんでした!)、日本人
に初めて秘密を解き明かしてくれたのです(今も、Wikipediaなどでは、ありきたりな
説明しかしていません。又、ミゲルさんについては、私と不思議なエニシがあるの
ですが、又の機会にでも)。
サテ、通常の秘教解説ではこの結婚をもって、神人としての超能力も授かり、目出
度し目出度しと終わるわけですが、これでは片手落ちです。なぜなら、このままで
はホームレス状態で、新婚夫婦にはどうしても新居が必要です。では、肉体上の
どこに新居を構えたら良いのでしょうか? 三十三間堂さんも(多分、ヨガも)新居
の場所までは教えてくれません(笑)
これを教えてくれるのが、実は、エジプトのファラオの杖なのです。
<このお話は次回に>