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<狛犬とは何か & 火炎式土器>

2015-12-22 18:46:43 | 日記

【以下は、先月、『唐人駄場』(世界一の規模と
いわれるストーンサークル)と 『コリトリ』(入口
には到着しましたが、残念ながら暗くなり途中で
引き返す)に赴いた際、足摺岬(高知)のホテル
にて、仲間内での1時間半ほどのセミナー内容
です<実質は単なるオシャベリ(~_~;) > 】

神社・仏閣には、通常、2対の狛(こま)犬があり
ます。
向かって右側の狛犬像が「阿形(あぎょう)」で
口を開いており、左側の像が「吽形(うんぎょう)」
で、口を閉じているのが普通です(ア・ウンの形)。
お寺の仁王像もホボ同じです。日本独自の像のよ
うで、他国には、2対のア・ウン型の動物像は先ず
見当たりません(あれば教えて下さい)。
インド由来の獅子(ライオン)像が、仏教ととも
に中国・朝鮮半島を経て伝わった事により、狛犬
の姿は獅子形として現れることも多くなりました。
又、朝鮮から伝来したので、高麗(こま)犬と呼ば
れることも。
その後、神仏混淆時代を経て、狛犬と獅子像がご
ちゃ混ぜとなり、今日に至ります(稲荷のキツネ
像などは別の機会に)。
では狛犬とは、本来、何を意味するのでしょう?

日本は古来より『言霊』の国であり、淵源は縄文
時代に遡ります。
昔、縄文時代は、狩猟・採取の遅れた文明と言わ
れていましたが、今日は、三内丸山遺跡や各地の
縄文遺跡の発掘・研究が進み、世界最古の先進的
文明として世界的に認知されるようになり、外国
人による研究も鋭意、活発です(12.000年前と言
われるカタカムナ文明も縄文に属します)。
当時、既に、栗の栽培や大規模な稲作(弥生でな
く縄文より行われていた)により、多くの人口を擁
する大集落を形成しており、また、あの豪華絢爛
な火炎式土器<故、岡本太郎氏に多大な影響を与
え、日本の専売特許(笑)でも>は装飾品・芸術品
の類いであり、実用品ではありません。 床の間
(笑い事では無く、大いにあり得た!)に飾るよう
な品々で、更に、ウルシを塗ったクシやヒスイも
多数出土しており、そのような物を愛でたり、着
飾る余裕が当時の人々にはあったと言う事です。
時代が下がり、弥生時代に入ると、火炎土器は姿
を消し、実用一本槍の何の変哲も無い、世界の遺
跡で普通に見られる、ノッペラとした土器にと変
わります。 言うならば、縄文は、世界ダントツの
文明を謳歌していた時代とも言えるのです。
 <ついでに、縄文遺跡には、それ以外の世界の
遺跡と比べ、唯一、無い物があるそうです。それは
人を殺傷する大きな鏃(ヤジリ)は見当たらず、
小動物の狩り用の小さな鏃のみとの事。1万年以
上も平和な時代が続いたのみならず、縄文とは、
同一の文明が超長期に亘って継続した、超絶の文
明史でもあったわけです(現在の我々は、ど偉い
ご先祖様を持ったモノと、大いに誇りに思うべき
かも知れません) これが崩されるのは、吉野ヶ
里の環濠集落跡に見られるように、大陸からの弥
生人の渡来以降>。

サテ、この時代、早くも『言霊』の知識が成立して
いたのです(これも日本の専売特許で、未だに他
国には、この様な概念はありません)。
『言霊』は、音、一つ一つに神が宿る(又は神そ
のもの)と言うもので、神社の狛犬は、50音の始
めの「ア」から終わりの「ン」まで、50神が祭神の
前で、2対の間を行き来している姿を表現したモ
ノです<私の勝手な想像です(汗!)>。古より
今日に至るも、人々はその真ん中で、有り難くも
五十の神々の言霊シャワーを浴びつつ、祭神に向
かいお祈りするわけです(そのような意識を持ち
祈念すると、余計、有り難みや神仏に通じるもの
が有るかも知れません?)。
狛犬の犬ですが(当時、獅子はおりません)、でも、
犬を祭ってもそれ程あり難いとも思えません。
現在、各地で、鳥獣の害が酷く、耕作者は悲鳴を
上げています。高額な電柵などで防御しています
が、完全ではありません。その上、今夏のように
水遊び中に死亡事故まで発生しています(ハイキ
ング途中にもありますが、雨の日などとっても危
険です)。
縄文人にとっても、猿・鹿・イノシシ・ネズミ・ウサギ
などは大切な収穫物を荒らす大敵です。
しかし、電柵など無くても、安心して耕作出来ま
した。何故でしょう? 

そうです! 縄文人は、神前の狛犬として、オオ
カミを祭ったのです。「犬」とはオオカミのことで
あり、鳥獣を駆除してくれるオオカミのお陰あっ
て、初めて心おきなく耕作が可能だったのです。
よって、オオカミを感謝を込めて祭り、その事は
後に漢字にも反映され、「ケモノ偏」に「良い」と
書いて「狼」と言う訳です。良いどころか、大恩あ
る獣であり、よって、「オオカミ様=大神様」であ
るのも、当時の人々にとっては至極当然だった事
でしょう! (実際、カナダでは、害獣駆除を目的
に、オオカミ復活作戦が行われているそうです)。
「狛」とは獣偏に白い、つまり、狼の中でも毛色
の白い狼を特に「狛犬」として祭ったものと理解
しています(古来より、日本人は白色に神聖を感
じたので。 白馬・白鹿・白蛇・白狐、、、)。
尚、狼は通常、人を襲いません。犬の仲間は、上
下関係を知っており、人間を上位と捉えていたか
らです。
 <以上ですが、私の単なる考察に過ぎず、歴史
学・民俗学・考古学等とは異なっている、などと
突っ込まないで下さい(笑)>


<言霊 & 四国・剣山と不思議なコリトリ>
(2014-09-07 22:43:01)
http://blog.goo.ne.jp/aa2955/e/d5f04579bf2b3b76ffc70fe66ee5304e

<足摺巨石群。唐人駄場と周辺の遺跡>
http://homepage3.nifty.com/gaia-as/AshizuriMegalithsj.html#top
https://www.attaka.or.jp/kanko/dtl.php?ID=272