今から、2400年ほど前、中国に、非攻非戦と博愛主義を説く
思想家、『墨子(ボクシ)』が現れました。孔子・老子等と
比べると良く分からない存在の上、始皇帝以降、墨家(学団)
自体が地上から姿を消してしまったみたいなのです。しかし、
先年、『墨攻』と言う本と映画で、かなり知られ、話題とも
なりました。この墨子、実は、日本にも孔子・老子にも劣ら
ぬ大きな影響を与えていたのです!
皆様は、日本に、墨子の神社仏閣があるのをご存じでしょう
か? <先生(前号の「シメ縄と竜神さん!」参照)も知り
ませんでした。ヤッタ~(笑)>。 それは、神奈川県伊勢
原市の「大山阿夫利神社」。伯耆(鳥取)の名峰、大山に立
つ「大山寺」で、どちらも超有名な社寺です。このほぼ真ん
中より、東寄りの岐阜県加茂郡白川町に「大山白山神社」
(祭神:菊理姫神、他)があり、この神社は殆ど知られてお
りません。標高862mの山頂にあって、とっても不便な場所だ
からでしょう。この3つが私の知る墨子の神社仏閣です。無論、
他にもあると思いますので、ご存じの方は教えて下さい。恐
らく、頭に「大山」の名が付くと思います(ただ、大山祇命
は違うと思う)。
サテ、墨家の人々が日本に来て(縄文後期?)、長い年月を
経、今ではヤクザと言われる「テキ屋(的屋、香具師)さん」
になったのです!!!
<みなさ~ん! 知ってました~?(笑)>。
ヤクザと言われる人の中でも、テキ屋は一種独特です。縁日
の屋台でお馴染みですし(皆、テキ屋です)、「フーテンの
寅さん」もテキ屋です<急に身近になるでしょ?(笑)>。
特徴は、背中に倶利伽羅紋々(クリカラ・モンモン)と呼ば
れる入れ墨をすることです<元の意味は、サンスクリット語
の音写で、倶利伽羅竜王(不動明王)の変化神を言い、紋々
は模様との事。又、不動明王は大日如来の化身、よって、密
教系に多く祭られている>。 つまり、背中一面に、不動明
王の入れ墨があるのです。この墨子の「墨」が「入れ墨」の
墨なのです(因みに、刺青はタトゥで、多分にファッション・
装飾用を指すみたい)。今日、ヤーサン全体に広がり、それ
らを倶利伽羅紋々と呼ぶ事もあるようです。
この入れ墨、多分、マイナーな存在であった墨子の関係者が、
見知らぬ同士、何処で出会っても、兄弟・仲間と直ぐ確認す
るためで有り、お互い助け合い、結束を一段と強化する意味
合いがあったのでしょう(勿論、もっと深い訳も?)。
実は、この「大山白山神社」、4年ほど前、先生に引率され
参拝しているのです。この日は秋の例大祭で、昼からモチ撒
きが行われるのですが、中央道が渋滞で1時間遅れてしまい
ました。何と、先生が総代に携帯で頼み、我々の到着まで撒
くのを延ばしてくれたのです<先生は一体、どんだけ顔が広
いんや~!! お陰で、10個ほどモチにありつけました。
半分は取り損ねたお仲間にあげました(笑)>。
この神社は他に、子宝の杉として有名な、樹齢1200年の巨木
もあり(天然記念物)、何より、奥之院からは絶景をものに
出来、霊峰白山や御岳山が一望です!
もし、テキ屋さんがこのブログを目にしたなら、早速お参り
してみては如何でしょう!? 何しろ、貴方たちは誇り高き、
『墨子・墨家』の末裔なのですから!(無論、一般の人も。
感激ひとしおです)。
余談となりますが、飛騨高山の近辺に、位山(くらいやま)
があります。頂上は巨石群に覆われ、古代祭場趾としても知
られています。先生は例大祭の参詣後、宿への途次、隠居山
(いんきょやま)観音を案内してくれました。西国33観音
霊場がコンパクトに揃っており、とっても便利です。
その折り先生曰く、実は、これは「隠れ・いやま(位山)」
の意です!、と。 又、真っ正面には伊勢神宮があるのです、
とも(晴れると見えるそうです)。
私の知る位山は、古代天皇は必ず、この山で即位式を行った!
麓で採れる櫟(いちい)の木で作った笏(しゃく。シャモジ
みたいの)を帯同して、と言うものです。天皇の位に就けた
から位山なのです(この地は、超古代、飛騨王朝説もあるほ
どです)。 隠居山、即ち「隠れ・位山」の真っ正面に伊勢
神宮とは! ムムム・・・。
神界を一新すると言われる、最強の『神ヤタテ姫』(先月、
記)もお出ましになった事でもあり、この隠居山観音さんに
も、何か大きな動きがあるかも知れません、、、。
世界の縮図(雛形)と言われる日本から起ったサザ波は、果
たして、世界中を覆い、政界始め各界に激動を与えるのでし
ょうか!?
今度又、この白山神社と観音様に行ってみようっと!
神社写真は
http://www.jinja-navi.com/2015/05/gifu-oyamahakusan/
より拝借(地図もあります)。