『武士の娘』(杉本えつ子著、大岩美代子訳。ちくま文庫)と言う、
とても素晴らしい書物があります。
<アマゾンより>
著者は、1873(明治5)年、越後長岡藩の家老の家に生れ、武士
の娘として厳格に育てられた。結婚によりアメリカに住むように
なり、すべてがめずらしく目新しい暮らしの中で「武士の娘」と
して身につけたものを失うことなく、また自分にとじこもること
もなく、みごとに自立した考えを身につける。
今日に通じる女性の生き方を見る上にも、当時の風俗や生活の
ありさまを知るためにも、高い価値をもつ。
<佐々木圭子氏より>
1925年、日本人女性がニューヨークで出版。この本を読むと日本
のことが分かるといわれ、全米で大ヒット、後に世界各国で翻訳
された世界的名著である。
評論家の櫻井よし子氏も、「かっての日本人の精神の高貴さ、挙
措(キョソ)の美しさ、際立つほどに尊い価値観」として、「武士
と呼ばれる人たちとその家族が、いかに厳しく自らを律して清廉
に生きていたか、人間に対する思いやりがいかに深いか、いか
に謙虚で美しい生き方を全うした人たちなのか・・・!」と、大絶
賛しております。
著者は、満4~5歳から四書五経や習字を学ぶ(これらは特殊で
はなく、武家にあってはどこでも普通に行われていたとの事)。
時間の学習時間中は、正座のうえ微動だにしない。
厳寒にあっても、開け放された部屋(越後の冬は寒い。無論、暖
房など無し)での勉強や稽古事! 約2時間の学習後、お祖母さ
んが居るコタツの部屋に行くのですが、そこでお付きの婆やが、
オオ! ご苦労さま、と言ってカジカンだ著者の両手を雪で揉ん
であげるのです(急に暖めると手に悪いので)。
「正座のうえ微動だにしない!」 それが、まだ年端もいかぬ幼
女なのです!(今で言う、幼稚園前) その上、男児は、尚、厳
しく躾られ育てられたそうです! 凡そ、現代では全く信じられ
ない程のお話です! 全世界を見回しても、このような教育を施
した国が、かって日本以外にひとつでもあったでしょうか!?
しかし、つい戦前の日本では、多くの武家の家系では当たり前の
ように行われており、この様に薫育されて成人した人たちが、後
の旧制高校生達を輩出していったわけです<「旧制高校・後ろを
見る目・真実を知るために」参照>。
昔、学生時代、栃木県鹿沼市にある友人の実家に遊びに行った
ことがあります。翌朝一番、友人は、お祖母さんの部屋に行き、
シッカリと正座をし姿勢を整えてから、徐(オモムロ)にフス
マを開け、「お祖母さん、お早うございます!」と、両手の上に
深々と頭を下げ、朝の挨拶をしたのです。伝統を重んじる家系
では、戦後もそれが当然のように行われていた訳です。
翻って、私は、その友人の行為を目のあたりにし、ホトホト感心
すると共に、自ら恥ずかしさを覚えた記憶があります(自分の祖
母に、そのような丁寧な挨拶をしたことは一度もなかったので)。
サテ、プロフィールにも書きましたが、私は(母方の)おばあち
ゃん子でした。物心つく頃より、祖母が88才で亡くなるまで
(不思議なことに命日は私の誕生日と同じに!)、私を「坊や」
と呼んでおりました(^_^;)
又、祖父は早くに亡くなり、祖母が頑張って子供達を育てた訳で
す。出来損ないの問題児であった孫の私は、祖母にとって、いた
わしく思われたのか、とても可愛がってくれました。更に色々と
薫陶もしてくれました<将棋も祖母から教わり、小学校時代はか
なり強かった、つもり^^; >。
今日まで大過なく過ごしてこられたのは、祖母のお陰と申しても
過言ではありません。祖母を思い出すたびに、大恩あるにもかか
わらず、それこそ何の恩返しも出来なかった事が、唯今も、大
変、悔やまれてなりません(*_*)
上掲の写真は祖父母と祖母(80才時)です。祖母への、せめて
もの感謝の気持ちを込めて、本日よりPFにもアップ致します。
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<蛇足>
「本日、石川調書の証拠採用却下されました」。
『石川知裕衆院議員(38)と池田光智元私設秘書(34)の捜査段
階の供述調書を証拠採用するかが注目されたが、地裁の大善
文男裁判長は石川議員の供述調書の証拠採用を却下した。
石川議員の調書が却下されたことで、検察官役の指定弁護士は
大打撃だ。4月下旬と見込まれる判決が、無罪となる公算が高ま
った(日刊ゲンダイ)』。とあり。
★阿修羅コメント欄より。
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02. 2012年2月17日 12:52:34 : RdBB9sU9Vo
小沢さんが証拠も無いのに有罪にされてしまう事は哀しいが、実
はこれが真実に目覚める人を一気に増やすという結果になるの
は間違いが無い。
結局、最高裁事務総局という悪の巣窟(仕組み)が、多くの人に
知られるわけだから、その意味は大きい。
(推認で有罪の登石裁判官と同じく)大善裁判長が有罪と言うの
はホボ間違いが無い。事務総局の指示なんだろうから。でも、事
務総局は薮蛇となることを知るだろう。その時は遅いが。
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06. 2012年2月17日 13:03:48 : nXnS8NqpCo
郷原弁護士のコメント
郷原信郎@nobuogohara[元秘書の供述調書採用せず 小沢氏
公判、有罪立証の柱失う] http://bit.ly/ye2lPu 当然の決定。
これで常識的には、「小沢氏有罪」はあり得ない。万が一、有罪
判決が出されるようなことがあれば、それはもはや「裁判」では
ない。
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07. 2012年2月17日 13:07:41 : BIgfJMRMNE
もうマスゴミは殆ど小沢の「政治とカネ」などは叫ばなくなって
いるよ。小沢事件が到底無理筋な事を、検察とマスゴミが強引に
進めてしまった訳で、ここに来て「政治とカネ」を叫ばなくなっ
た事を裏付けている。