電車の座席について思うこと

新幹線などの特別な列車の座席は、いつもきれいに保たれている方だろう。気分害したことはあまりない。一度グリーン車で子供が騒いでいたのには辟易としたが…。

今日は特別な列車ではなく、一般的都内中心に電車の座席について考えたことである。

車両に貼ってある作業表から、月に一度は消毒するらしいが、乗っている人数での規定なのだろうか？虫が舞う時期も冬も同じだろうか？

先日あまり空いてはいない車両にぽっかり一カ所だけ席が空いていた。座ろうとすると何かをなすりつけた黄色いものが着いていた。疲れていたので、汚れが着かないことを確認した上で着席した。しかしやはり落ち着かない。二駅後、空いたので違う座席に移った。その席に次に座ろうと乗車してきた白いスカートの女性は躊躇いやめた。すかさず学生らしき人が遠慮なく座った。

たぶん、都会の電車は車庫に戻るまで、時刻表考えると、大きな掃除はしないだろうから気付かない。そんなことを考えて、ふとさらに以前の出来事を思い出した。

かなり汚れた服を着た老人が座っていた列車に乗り込んだ。その隣二席くらい空いていた。私は無理なく立って見ていた。その方がある駅で降りた途端、その隣二席が埋まった。がその老人が座っていた席は誰も座らなかった。次の駅で乗ってきた女性がその座席を占めた時、みなそちらを見たがその後車内は平穏に流れた。なんだか三秒ルールみたいで心の中で笑ったのであった。しかし、自分がその女性と同じ状況になったことがある可能性は多分にある。

目に見えない汚れに怯え吊り革も触れないと言う潔癖症の芸能人が引退したと昔聞いたことがあるが、潔癖症ではない私にしても気になることがあったりする。

公共の場は始めから汚れていることを覚悟していれば楽なことにいまさらながら気づいた。


（写真…つくばエクスプレス）