がらんどう 吐毒会

雑感で感じたままに…

デコイチ

2011-09-04 22:14:09 | Weblog
しなの鉄道御代田駅近くに保存されている蒸気機関車D51形である。

一般には「デゴイチ」。知り合いの国鉄時代の職員もそう呼んでいたとの話しだが、鉄道マニアには「デコイチ」の通称である機関車だ。

千両以上作られ、全国だけでなく、ソ連や台湾でも走った世界レベルのSLであった。かなりの製造記録は残されていて、その辺りはウィキペディアが詳しい。

生まれてから二十歳過ぎまで、貨物線のそばで過ごし、気分的には枕元をSLが走っていた。それに1円玉を轢かせては、保安員や親に叱られたのが思い出である。

もちろん重連も見たし、単走も見たが、イメージとしては、貨物車や石炭車などを引き、長い編成で後部に車掌車に乗る車掌が手を振るイメージである。

北関東では最近夏に観光用として運行されているが、人気は不動のようだ。運行に際しての検修や運転士の養成が大変であり、ぎりぎりで回していると何かの本で見たが、これから増える要素のものではないので、ハード、ソフトとも維持が難しい状況のようだ。

写真のD51は787号機で汽車製造で作られたものだ。現在全国にこの型だけで178両が保存されており、あちこちで歴史を伝えている。近くにもあるだろうから一度触れてみてほしい。日本が元気になって行く時代を担った汽車ゆえ、感じるものがあるはずである。