「短編アンソロジー 味覚の冒険」
井上荒野 「ベーコン」
川上弘美 「クリスマス」
吉行淳之介 「菓子祭」
岡本かの子 「鮨」
筒井康隆 「蟹甲癬」
椎名誠 「スキヤキ」
中島らも 「GOD OF THE DOG」
南條竹則 「麺妖」
白石一郎 「元禄武士道」
田中啓文 「新鮮なニグ・ジュギベ・グァのソテー。キウイソース掛け」
清水義範 「時代食堂の特別料理」
嵐山光三郎 「芋粥」
夢枕獏 「餓鬼魂」
谷崎潤一郎 「美食倶楽部」
五感の中でもっとも記憶が薄れないのが味覚。
人間は食とともにある。
健康のためには一日三食、規則正しい食生活を。
心の健康のために、一日一作、規則正しい読書生活はいかが?
ただしご注意を。
「食」ではなく「味覚」、しかも「冒険」と銘打たれたこのアンソロジー、一筋縄ではいかないかも。
ただ、14編どれもがリアルな味覚に訴えかける迫力と、飛び切りの面白さを備えていることは保証します。
(裏表紙の紹介文)
岡本かの子の「鮨」は好きな作品。
「時代食堂の特別料理」も。
スタートから四作までは良かった。
しかし、粗食少食のオカンはそこから先、
気持ちが悪くなって斜め読みした話が多々ありました。
記憶の外に押しやってしまいたいものもある。
自分としては選択をミスった感じ。