つれづれすけっち

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オペラ座の怪人観劇記 9/26(苫田さんクリスティーヌの巻)

2008-09-30 23:31:27 | 感激!観劇!
先日の「村さんファントムの巻」よりの続きです。

【クリスティーヌ:苫田亜紗子さん】
私にとっては1年ぶりの苫田クリスティーヌ!!
苫田さんのクリスティーヌ、好きなので今回はすごく嬉しかった!
それと日本人のクリスティーヌだったということも・・・
クリスティーヌって日本人以外の俳優さんが演じることが多い気がするんですよね。
特に最近。
中国、韓国の方が何名かクリスティーヌを演じられていて
これまで私も何度となく拝見しました。日本人以上にすばらしい歌声をお持ちで
厳しい稽古のおかげで日本語の音の高低も叩き込まれていて、
台詞もきちんと言えているのですが、
やはり日本語を「外国語」として話している感は否めず、
台詞と気持ちにズレが生じているというか、台詞に気持ちが伴ってないんですよね。

だから最近のクリスティーヌにはなかなか感情移入できませんでした。
今回の苫田さんは、台詞と気持ちがドンピシャ!で最高でした!
ちょっと大げさなところもあったかもしれませんが、あれぐらいでいいのではないかと。
冒頭のラウルとの再会の場面では、ファントムに傾倒するあまり
もうあのころの私ではない、とつぶやく苫田クリスティーヌは非常に冷静で
他のクリスティーヌとは違うアプローチだな、と感じました。

2幕の墓場のシーン。
もう一度パパに会いたい、とすがるようにお墓に近づくところで
苫田さんはくっ・・と身を縮めたんですね。
父を亡くした辛さ、孤独な気持ちを一人で抱え込み、悲しみの淵にたたずんでいる様が
この演技から痛いほど伝わってきて、思わず涙がこぼれました。
私、ここの場面では涙を誘われたことなかったんです。
こういう、なにげないしぐさで役の気持ちを巧く表現できるのは素晴らしい!
とても説得力のあるシーンになっていました。

それと私、苫田さんの声、好きなんですよね。
台詞を言う声はとてもかわいらしく、歌声もしかり。
1幕ラスト近く、屋上のシーンで
ラウルに「♪約束して・・」と歌うところがありますが、
囁きに似た歌い方をされたんですね。これにはうわっ!と思いましたね。
どんな男性でもこんな声で囁かれたらイチコロ?!と思えるほどでした(笑)
今回はかわいらしく歌うところと、深い声で歌うところを使い分けておられて
これまたビックリ!
(以前観たときもそうだったかも知れませんが、かわいい声しか記憶にない私)
状況によって歌声を変えられるのは、すごいことだと思います。
以前より深みのある歌い方を会得されていた感じがしました。

近頃は「ウィキッド」のグリンダや「ウェストサイド物語」のマリアにも
キャスティングされていて、お若いながら注目の俳優さんだと思います。
これからも目が離せません!!

次回「その他気になる俳優さんの巻」に続きます。
長っ・・・(汗)

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