突然、山歩きを始めた私。とはいっても、例によって、景色を眺めるとか、清々しい空気をお腹いっぱいに入れるためではなく、ギンギンに目を凝らしながら、地面を見たり、蔓を見たり。葉っぱを見たり。強欲つっぱりの金目の山菜やきのこを強奪しようとせんがための山歩きであります。怖いのは、山菜農家さんや地主さん、たまに看板に見られる『山菜採りを禁ず。』ではなく、熊さんであります。本物。当然、動物園にいるクマさんではなく、現地人ではなく、現地熊であります。発作的に思い立ち、山に入る素人強欲不動産業の私に、熊は歓迎してくれるでしょうか。否、歓迎されなくても、今日も人気のない林道に入るわけです。なーんも見つからん。さっぱり。しかも疲れる。さらに、坂道が多いため、車のガソリンやタイヤがすり減る。たまりませんのー。もう止めろとゆうことかな?地元人の意地を見せたい。私が、ここで踏ん張らねば、山の恵みを伝える地元民がいなくなるような気がする。是が非でも、きのこハンターや山菜ハンター、蔓系いもハンターの支援なく、単独で、山の恵みをゲットしたい。クマに負けてはならないのであります。ただ何もとらわれずに、山に入る。ひたすら。晴れたら、行ってみよう。
