テアトル十瑠

1920年代のサイレント映画から21世紀の最新映像まで、僕の映画備忘録。そして日々の雑感も。

デューク 【Portrait Q -№200】

2024-02-01 | Who is・・・?
 ポートレイト問題、第200弾。





 40年代、50年代のハリウッド西部劇のファンならば「デューク」というだけで誰だか分ろうってな問題ですな。
 1979年6月、72歳で没。
 ウィキによると、<入院期間中には、当時の大統領であるジミー・カーターが見舞いに訪れた。現職の大統領が映画俳優を見舞うのは異例のことであった。そして死去の際、アメリカ各地では半旗が掲げられた>との事。

 実は先日「トランボ ハリウッドに最も嫌われた男 (2015)」を観ましてね。トランボと対峙するシーンを観て改めてやはりそういう男だったのかと思った次第。元々好きな俳優ではないんですがネ。
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7 コメント

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駅馬車 (オカピー)
2024-02-01 12:37:03
>「トランボ ハリウッドに最も嫌われた男 」

あの映画の中では、悪役的な扱いでしたね。

ポリ・コレの影響で、ジョン・ウェインの名前をかぶせたものが撤廃や撤去されたり。これについては少々複雑な心境。

>>1979年6月、72歳で没。

ニューシネマで滅びるかと思われた西部劇が70年代半ばまで結構盛んに作られたのも、デュークが存命だったからかもしれませんね。
 70年代終わりくらいから、めぼしいのは数年に一度というペースに堕ちました。

というように、デュークはほぼ西部劇の男優。戦争映画も結構出ていますけど、それ以外のジャンルは殆どないでしょう。
 西部劇では名作も少なくないですが、やはりポリ・コレの影響(これに関しては恐らく1980年代くらいからと相当早く)で、不遇な扱いを受けている「駅馬車」が映画的に断然美しいです。
 非西部劇では、やはりジョン・フォード監督「静かなる男」でしょうか。主人公の性格は、西部劇と大して変わらずいかにも彼らしく、モーリン・オハラとの名コンビぶりが楽しめましたね。
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ミスター・アメリカ (vivajiji)
2024-02-01 15:23:12
実に多くの西部劇に出ていらっしゃいましたね。
私見ですがどれもこれも似たような演技、そんな
イメージの男優さん。
愛称は、愛犬名からとったとか。
 
ところで、オカピーさんの引越し先、
ご存知でしたら、教えていただけると
ありがたいです。
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引っ越し先連絡 (オカピー)
2024-02-01 18:44:19
十瑠さん、vivajijiさん

ウェブリの転送サーヴィスが切れたようです。
既にvivajijiさんのブログに貼って来ました。
今後ともヨロシクです。
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プロフェッサー (vivajiji)
2024-02-02 06:37:39
オカピーさん、早速の対応感謝です。
今後ともよろしくお願いいたします。
十瑠さん、おじゃまいたしました。
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オカピーさん (十瑠)
2024-02-03 08:02:39
>あの映画の中では、悪役的な扱いでしたね。

純粋な意味で悪役はやってない人と思いますが、端役の中にはそういうのもあったんでしょうかね。

>ニューシネマで滅びるかと思われた西部劇

オスカーを獲った「勇気ある追跡」は新作として劇場に観に行きましたよ。ウェイン、H・ハサウェイの新作が観られるんですからネ。

「リオ・ブラボー」、「駅馬車」が好きな西部劇。
「静かなる男」は忘れてしまっているのでまた観たいです。
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vivajijiさん (十瑠)
2024-02-03 08:27:42
沢山の西部劇にでてますが、意外に早打ちとか銃の名手とかのイメージはないですね。そういうのは相棒に任す感じ。

>愛称は、愛犬名からとったとか。

愛犬が「リトル・デューク」なので彼は「ビッグ・デューク」と呼ばれたらしいですね。
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Unknown (オーウェン)
2024-02-10 15:38:33
黒澤明と三船敏郎、山田洋次と渥美清、ビットリオ・デ・シーカとソフィア・ローレンというように、監督とスターの名コンビはいくつかありますが、その中でもジョン・フォードと〇ョ〇・〇ェ〇ンは、最高のコンビであった。
彼は長い下積み生活を経て、1938年にジョン・フォードに抜擢されて「駅馬車」に主演し、やっとスターの座を獲得した人だが、お世辞にもうまい役者とは言えない。
ヘタな現代劇や粗悪なB級西部劇に出演した時などは、まるでウドの大木みたいな、味もそっけもないデクの棒と化してしまう。
それなのに、ひとたびジョン・フォードの腕にかかると、見違えるような風格を帯びてきて、時には名優に匹敵するほどの、彫りの深い演技を見せたのは驚きである。
その一例が、「黄色いリボン」の老大尉であり、「捜索者」での執念に支えられて、年老いていく流れ者である。
昔から彼は、裸馬に飛び乗ったりする荒事を平気でやってのけ、「リオ・ブラボー」の時は、ライフルの早撃ちを見せたり、「コマンチェロ」では、悪漢を馬もろともに、ライフルの横殴りで殴り倒したりして、度肝を抜いた。
そして、アカデミー主演男優賞を受賞した(多分に功労賞的な意味合いが強い)、「勇気ある追跡」では、馬の手綱を口に咥え、左手に拳銃を握り、右手に持ったライフルを、水車のように振り回しながら、敵陣へ突入するという、荒っぽい芸当を自分自身で演じこなしている。
こうした荒々しさが、彼の魅力であり、西部劇のスターとして絶大な人気を誇った要因だろう。
ジョン・フォード西部劇での厳しい人間像。
ハワード・ホークスやヘンリー・ハサウェー西部劇における、豪快でユーモラスな人物像。
このふたつの持ち味が、西部劇スターとしての彼を支えていることも見逃せない。
ジョン・フォードが西部劇の神様なら、さしずめ彼は、西部劇の王者といったところだろう。
西部劇の異色作として名高い「11人のカウボーイ」では、60歳の老牧場主に扮して、11人の少年たちと競演した。
この映画の監督は、ニューヨーク派の、当時新鋭のマーク・ライデル。
つまり、ライデルたちニューヨーク派のニュー・ウウエスタンに、ハリウッドきっての御大である彼が参加した作品なのだ。
しかも、彼はこの映画で、なんとブルース・ダーンを首領とする悪漢一味に惨殺されるのだ!!
暴力否定的な老牧場主という初めての役柄を、堂々と熱演していた。
彼は、西部劇は俺が築きあげた世界だ、という誇りを持って、荒野を歩む彼の姿には、老人の惨めさなど微塵もない。
それは、紛れもなき男の姿であり、西部劇の生きた歴史でもあるのだ。
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