(1988/リュック・ベッソン監督・共同脚本/ジャン=マルク・バール=ジャック・マイヨール、ジャン・レノ=エンゾ・モリナーリ、ロザンナ・アークエット=ジョアンナ・ベイカー/169分)
(↓Twitter on 十瑠 から)
リュック・ベッソンの「グラン・ブルー」を観る。132分のつもりで観ていたら、2時間を過ぎた辺りで??DVDジャケットを観たら169分の完全版でした。長い!長すぎる!その後は早送りも交えながら鑑賞。allcinemaの解説氏はべた褒めだが、僕にはただ長すぎるのが気になっただけだが。
[8月 2日(金) 以下同じ]
ドラマとしては緊張感もなく、男と女の葛藤としても、家庭に向かない男の夢を海に限定しただけで新味なし。コミカルな味のまま終わるのかと思ったら、神秘的な厭世的なムードにもって逝っちゃって・・・。大まかな筋書きは想定どおりだし、個々の緩急の急の部分の描写も大したこと無し。
つまりはお薦め度は★一つ。「お薦めしません」。途中までは★★と思ってたけど、あのラストを観ちゃったら、オリジナル・バージョンでもお薦めは出来ないかな。記憶に残ったのは、ロザンナ・アークエットのナイスバディだけ♪ 結局、ベッソンのベスト・フィルムは「フィフス・エレメント」だな。
実在のフリーダイバー、ジャック・マイヨールが主人公だが、本人は2001年に自殺で亡くなっているので、映画のドラマ自体はフィクションのはずだ。ジャン・レノが演じている友達でライバルのエンゾもエンゾ・マイオルカという実在のモデルがいる。
ジャックとエンゾは子供の頃にギリシャの海辺の町で知り合いになったように描かれている。一見同じ町の子供のように見えるが、エンゾはイタリア人という設定なので、たまたま遊びに来て知り合ったんだろう。この辺りも曖昧だった。
ジャックの父親は海産物を潜って獲るのが商売の、いわば男性版海女ちゃん。潜水ヘルメットに空気を送るホースが付いているが、ホースが外れるか破れるかで死んでしまう。ここまでのジャックの子供時代のエピソードはモノクロで描かれている。
ロザンナ・アークエットが扮するのは保険会社の調査員ジョアンナ。大人になったジャックの初登場が南米ペルーの湖で氷の下の何かを調べてる所で、その仕事上のトラブルが保険に関係していて、NYから保障の対象になるかどうかを調査に来たのがジョアンナという次第。彼女の一目惚れでした。
[8月 3日(土) 以下同じ]
ジャン・レノの初登場は、海辺の海難事故か何かでダイバーが沈没船に閉じ込められていて、ダイバーの雇い主が救助を願い出るエピソード。エンゾはポンコツ車に乗って弟と二人で助けに行く。大金をせしめるわけだが、エンゾは既にフリーダイバーのチャンピオンという設定のようだった。
エンゾはジャックと勝負がしたいと思っていて、フリー・ダイビングのコンテストがあるタオルミナに誘う。このフリー・ダイビングのエピソードが全体のストーリーの軸になっているわけだけど、前夜祭とかも進行も含めて貧相な感じがした。
オリジナルバージョンにはなかったのかな、今回の完全版には日本人チームが出てきて、わいわい大騒ぎして、結局選手が可呼吸状態みたいになって棄権になっちゃうのが、日本人を馬鹿にしているみたいで気分悪し。出てるのもオジサンが多くて、でも、日本語の発音は自然だったな。
タオルミナの試合にジャックが出るのを偶然知ったジョアンナは、タオルミナに事故の案件が発生して調査に行かなければいけないと会社に嘘をついて出かける。この辺の展開も大雑把で、このいい加減な所と終盤のシリアスな部分との混在が味のあるミスマッチ感を出すでもなく、ただ馬鹿にされた感のみ。
「グラン・ブルー」もいわゆるカルトムービーの一つなんだろうか。allcinemaのコメントを見ても好きな人はとにかく好きって言ってるしそんな感じがする。海の色と、海に魅せられたジャックの神秘性に惹かれるんだろうな。中には惹かれたふりをする自分に酔ってる人もいるような気もするけど。
お薦め度を★一つと言っちゃったけど、冷静に考えると、★二つでもいいかなと。但し、オリジナルバージョンに限定しよう。そういいながら、多分オリジナルバージョンも再見することは無いと思うけどネ。作り手の自己満足に酔い過ぎな結末が気に食わん。
(↓Twitter on 十瑠 から)
リュック・ベッソンの「グラン・ブルー」を観る。132分のつもりで観ていたら、2時間を過ぎた辺りで??DVDジャケットを観たら169分の完全版でした。長い!長すぎる!その後は早送りも交えながら鑑賞。allcinemaの解説氏はべた褒めだが、僕にはただ長すぎるのが気になっただけだが。
[8月 2日(金) 以下同じ]
ドラマとしては緊張感もなく、男と女の葛藤としても、家庭に向かない男の夢を海に限定しただけで新味なし。コミカルな味のまま終わるのかと思ったら、神秘的な厭世的なムードにもって逝っちゃって・・・。大まかな筋書きは想定どおりだし、個々の緩急の急の部分の描写も大したこと無し。
つまりはお薦め度は★一つ。「お薦めしません」。途中までは★★と思ってたけど、あのラストを観ちゃったら、オリジナル・バージョンでもお薦めは出来ないかな。記憶に残ったのは、ロザンナ・アークエットのナイスバディだけ♪ 結局、ベッソンのベスト・フィルムは「フィフス・エレメント」だな。
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実在のフリーダイバー、ジャック・マイヨールが主人公だが、本人は2001年に自殺で亡くなっているので、映画のドラマ自体はフィクションのはずだ。ジャン・レノが演じている友達でライバルのエンゾもエンゾ・マイオルカという実在のモデルがいる。
ジャックとエンゾは子供の頃にギリシャの海辺の町で知り合いになったように描かれている。一見同じ町の子供のように見えるが、エンゾはイタリア人という設定なので、たまたま遊びに来て知り合ったんだろう。この辺りも曖昧だった。
ジャックの父親は海産物を潜って獲るのが商売の、いわば男性版海女ちゃん。潜水ヘルメットに空気を送るホースが付いているが、ホースが外れるか破れるかで死んでしまう。ここまでのジャックの子供時代のエピソードはモノクロで描かれている。
ロザンナ・アークエットが扮するのは保険会社の調査員ジョアンナ。大人になったジャックの初登場が南米ペルーの湖で氷の下の何かを調べてる所で、その仕事上のトラブルが保険に関係していて、NYから保障の対象になるかどうかを調査に来たのがジョアンナという次第。彼女の一目惚れでした。
[8月 3日(土) 以下同じ]
ジャン・レノの初登場は、海辺の海難事故か何かでダイバーが沈没船に閉じ込められていて、ダイバーの雇い主が救助を願い出るエピソード。エンゾはポンコツ車に乗って弟と二人で助けに行く。大金をせしめるわけだが、エンゾは既にフリーダイバーのチャンピオンという設定のようだった。
エンゾはジャックと勝負がしたいと思っていて、フリー・ダイビングのコンテストがあるタオルミナに誘う。このフリー・ダイビングのエピソードが全体のストーリーの軸になっているわけだけど、前夜祭とかも進行も含めて貧相な感じがした。
オリジナルバージョンにはなかったのかな、今回の完全版には日本人チームが出てきて、わいわい大騒ぎして、結局選手が可呼吸状態みたいになって棄権になっちゃうのが、日本人を馬鹿にしているみたいで気分悪し。出てるのもオジサンが多くて、でも、日本語の発音は自然だったな。
タオルミナの試合にジャックが出るのを偶然知ったジョアンナは、タオルミナに事故の案件が発生して調査に行かなければいけないと会社に嘘をついて出かける。この辺の展開も大雑把で、このいい加減な所と終盤のシリアスな部分との混在が味のあるミスマッチ感を出すでもなく、ただ馬鹿にされた感のみ。
「グラン・ブルー」もいわゆるカルトムービーの一つなんだろうか。allcinemaのコメントを見ても好きな人はとにかく好きって言ってるしそんな感じがする。海の色と、海に魅せられたジャックの神秘性に惹かれるんだろうな。中には惹かれたふりをする自分に酔ってる人もいるような気もするけど。
お薦め度を★一つと言っちゃったけど、冷静に考えると、★二つでもいいかなと。但し、オリジナルバージョンに限定しよう。そういいながら、多分オリジナルバージョンも再見することは無いと思うけどネ。作り手の自己満足に酔い過ぎな結末が気に食わん。
フリー・ダイバーに敬意を持っているんなら、そんな風には描けないと思うし、ただこういう結末が神秘的でカッコイイだろうと斜に構えている作者の意図が透けて好きになれなかったです。
>でも、美しい海中のシーンと、前半の海に魅せられた男たちの友情など、明るくてコミカルな部分は好きです。
はい、同感です♪
思い出のままにしておけばよかった…。
撮ったものぜんぶ(ではないだろうけど)見せればいいってもんじゃないですよね!
でも、美しい海中のシーンと、前半の海に魅せられた男たちの友情など、明るくてコミカルな部分は好きです。
日本人を馬鹿にしたくだりは微妙でしたけど…。昔の作品はこういう描写多かったなぁ。