(2012/レジス・ロワンサル監督・共同脚本/ロマン・デュリス=ルイ・エシャール、デボラ・フランソワ=ローズ・パンフィル、ベレニス・ベジョ=マリー・テイラー、ショーン・ベンソン=ボブ・テイラー、ミュウ=ミュウ=マドレーヌ・エシャール/111分)
(↓Twitter on 十瑠 から)
仕事がひと段落したのでツタヤに行って映画を借りてくる。「タイピスト!」。ただの「タイピスト」と思ってたら、なんと最後に!マークが付いてござるよ。なんじゃらホイ。1950年代というのは、ほんとにこういう世界大会があったのかね。多分あったんだろうけど、映画の題材としてどうなの?
[10月 9日 以下同じ]
大体だな。タイピングで速度を競っているふたりの女性を映してスリルを感じるかい。そこから問題だな。ストーリーが予定調和なのも最初からわかってるが、コメディにしても、余りにも人間描写が薄いんでないかい。2度目を観るかどうかは大いに疑問でありますな。
今朝、確認したいことがあって前半50分ばかし再見しましたが、印象はさほど変わらず。これが長編映画デビューという監督さんの丁寧に作ろうとした姿勢は感じられるも、やはり演出は凡庸としか言い様がないですな。
ドラマの軸は秘書兼タイピストのヒロインと雇用主である若社長(というか完全な個人企業なので他の社員なんか居ないんですが)との愛の行方なのに、どうもご両人ともリアリティがなくてそもそも軸になってない感じ。特に男の方が顔がコメディには向かない程、時に堅い表情をするので、観客にとっても取っ付きにくいです。
ヒロインはまあまあですが。
簡単にストーリーを紹介すると、フランスの田舎町の雑貨店の一人娘が、当時の女性の憧れの仕事、秘書になろうと保険会社に面接に行くが、危うく不合格になりそうなところ、自慢のタイピング技術を見せて1週間の仮採用となる。タイプ以外には気の利いた応対も出来ないので7日後にはお役御免になるところだったが、社長は彼女は腕さえ磨けばスピードタイプ大会で優勝も出来るはずと、今度は大会の優勝に向けて訓練する事を条件に、更に秘書で雇うことを約束するのだが・・・という話。
ヒロインとその父親との関係とか、社長と友達夫婦の関係とか、また社長の家族との関係とか、登場人物が結構いるので小さなドラマはありそうなのですが、どれも中途半端に終わっておりますな。
特訓を受けるためにヒロインが社長の豪邸に住むことになるけれど、二人の間の微妙な空気感もほぼ無くてつまらない。
ラストでは世界大会の決勝戦に臨む娘に、仲違いをしていた父親からプレゼントが届く。ここなどしみじみと感動するシーンになりそうなのに、それまでの積み重ねが薄~いのでちっとも感じ入るところはなかったですね。
一言でいうと、長ったらしいトレーラーを見せられた感じです。
お薦め度は★一つで十分ですが、オープニングのタイトルバックがハリウッドの50年代風でお洒落だったのと、全体的にもカメラが美しかったので一つおまけしましょう。
尚、2012年のセザール賞で、新人監督作品賞、音楽賞(ロブ、エマニュエル・ドルランド)、撮影賞(ギョーム・シフマン)、美術賞(シルヴィー・オリヴィエ)、衣装デザイン賞(シャルロッテ・ダヴィッド)にノミネートされたそうです。
おフランスじゃあ、受けるのねぇ。ヤレヤレ。
(↓Twitter on 十瑠 から)
仕事がひと段落したのでツタヤに行って映画を借りてくる。「タイピスト!」。ただの「タイピスト」と思ってたら、なんと最後に!マークが付いてござるよ。なんじゃらホイ。1950年代というのは、ほんとにこういう世界大会があったのかね。多分あったんだろうけど、映画の題材としてどうなの?
[10月 9日 以下同じ]
大体だな。タイピングで速度を競っているふたりの女性を映してスリルを感じるかい。そこから問題だな。ストーリーが予定調和なのも最初からわかってるが、コメディにしても、余りにも人間描写が薄いんでないかい。2度目を観るかどうかは大いに疑問でありますな。
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今朝、確認したいことがあって前半50分ばかし再見しましたが、印象はさほど変わらず。これが長編映画デビューという監督さんの丁寧に作ろうとした姿勢は感じられるも、やはり演出は凡庸としか言い様がないですな。
ドラマの軸は秘書兼タイピストのヒロインと雇用主である若社長(というか完全な個人企業なので他の社員なんか居ないんですが)との愛の行方なのに、どうもご両人ともリアリティがなくてそもそも軸になってない感じ。特に男の方が顔がコメディには向かない程、時に堅い表情をするので、観客にとっても取っ付きにくいです。
ヒロインはまあまあですが。
簡単にストーリーを紹介すると、フランスの田舎町の雑貨店の一人娘が、当時の女性の憧れの仕事、秘書になろうと保険会社に面接に行くが、危うく不合格になりそうなところ、自慢のタイピング技術を見せて1週間の仮採用となる。タイプ以外には気の利いた応対も出来ないので7日後にはお役御免になるところだったが、社長は彼女は腕さえ磨けばスピードタイプ大会で優勝も出来るはずと、今度は大会の優勝に向けて訓練する事を条件に、更に秘書で雇うことを約束するのだが・・・という話。
ヒロインとその父親との関係とか、社長と友達夫婦の関係とか、また社長の家族との関係とか、登場人物が結構いるので小さなドラマはありそうなのですが、どれも中途半端に終わっておりますな。
特訓を受けるためにヒロインが社長の豪邸に住むことになるけれど、二人の間の微妙な空気感もほぼ無くてつまらない。
ラストでは世界大会の決勝戦に臨む娘に、仲違いをしていた父親からプレゼントが届く。ここなどしみじみと感動するシーンになりそうなのに、それまでの積み重ねが薄~いのでちっとも感じ入るところはなかったですね。
一言でいうと、長ったらしいトレーラーを見せられた感じです。
お薦め度は★一つで十分ですが、オープニングのタイトルバックがハリウッドの50年代風でお洒落だったのと、全体的にもカメラが美しかったので一つおまけしましょう。
尚、2012年のセザール賞で、新人監督作品賞、音楽賞(ロブ、エマニュエル・ドルランド)、撮影賞(ギョーム・シフマン)、美術賞(シルヴィー・オリヴィエ)、衣装デザイン賞(シャルロッテ・ダヴィッド)にノミネートされたそうです。
おフランスじゃあ、受けるのねぇ。ヤレヤレ。
・お薦め度【★★=オープニングとカメラは、悪くはないけどネ】
ちょっと観たい気にさせた予告編は
うまかったですがね、それにしても
ヴィンテージ、独創的な傑作・・ですかぁ
ま、風呂敷は広げてみないと。(笑)
お話変わって
艱難辛苦くぐり抜けてきたような(笑)
「ダーリング」のレトロなポスター。
いいですね〜これ。雰囲気あって好きですわ。
ところで、コメントの<いいですね〜これ。>の一部が文字化けしてるので、調べたらMACではちゃんと表示するけれど、Windowsではダメらしいっす。
そんなことあるんですねぇ。
姐さんの記事では
「ありゃ?」
となり、今回十瑠さんの記事でも
「そっか」
となりました。
ポスターとかは女子受けしそうなんだけどね、
ピンクぽい世界でさ。
オープニングのタイトルバックはイラストを使ってとっても洒落てるんですけどね。