やまっつぁん日記

一応日記メインの高3のブログです。ちなみに小説も書いて載せてます。音楽紹介記事もぼちぼちやってます。

簡単な説明


 えー、ではとりあえずはじめて来た方のために軽い説明をします。
 このブログの内容は主に日記、そしてイラスト、たまに漫画、好きな動画(音楽)、更新するめどの立たない写真付き記事からできております。
 まぁ、好きなカテゴリーを選んで見てってください。
 ちなみにボーニンというのは主に4コマ漫画です。
 一日一名というのは毎日一人ずつ500色の色鉛筆一色一色から新しいキャラを作っていこうという企画になってます。
 それとコメントは大歓迎ですが、不適切だと思われるものは削除しますのでご了承ください。

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便利屋サイコ - 2-4 -

2009-09-23 17:47:27 | 便利屋サイコ
「何だって?いや、でもこの予告状は本物にそっくりだ。」
 おっちゃんがそう話し始めた。


「オレには警察のけっこう上層部の方に知り合いにいるんだが、そいつに見せてもらったものとこれはそっくりだぞ?」
 そう言うとおっちゃんは首をかしげた。


「そりゃぁ、いたずらでも本物に似せて作るでしょ。」
 僕がそう言うとおっちゃんは首を振った。
「いや、この予告状は滅多に見られるものじゃないんだ。オレだって頼み込んでようやくコピーしたものを見せてもらったくらいだしな。」
 ・・・おっちゃんは相当スチールに入れ込んでいるみたいだ。
 予告状なんてそんなに見たいものなんだろうか?


 僕のそんな疑問をよそにクレヴァーのおっちゃんは話を続ける。
「まぁ、とにかくだ!この手紙を出したのがスティールじゃなかったとしても誰か盗みに来るかもしれない!」
 おっちゃんは力強くそう言った。
 いやいや!来るわけないじゃん!


「・・・まぁなんにせよ、用心しといた方がいい。もしかしたら美術館に届いた方こそ偽物かもしれないぜ?なぁ、チャップ?」
 兄ちゃんは腕組みをしながらそう言った。


「え?あ、うん!そうだよ!きっと美術館に届いた方こそ偽物に違いない!!」
 話を振られたチャップは変に自信たっぷりに言った。
 どこからそんな自信は沸いて来るんだ、本人じゃあるまいし。
 それにしてもさっきチャップなんか考え込んでたな。
 いつもボ~っとしてるのに、珍しいこともあるもんだ。


「じゃあさ!俺たちは外で見張っといて、スティールが来たらとっ捕まえてやろうぜ!」
 アレスタは立ち上がりそう言った。
 スティールが来るのが前提の言い方だ。


「オイオイ、アレスタ君!そう簡単にスティールがつかまるわけないだろう?」
 アレスタの無謀な提案にはさすがのおっちゃんも止めに入った。


 だが・・・
「いや、俺たちの能力を使えば不可能じゃねぇと思うぜ。」
 そう余計なことを言ったのはフェイクだ。


「まず、狙われてるエネリアだが、こいつはモンスターとか化け物とも戦えるようにできてるかな。眠ることもないし、そう簡単には盗めないだろう。それに俺もいる。俺ならそのスティールってヤツに取とりつくこともできることからな。まぁ、そのスティールってヤツがオレと同じような体だったら話は別だが。」
 フェイクの話におっちゃんは大きくうなずいた。


「よし!じゃあフェイクとエネリア、それと誰かもう一人が室内に残って、残ったヤツが外で見張りだ。」
 おっちゃんがそう言ってみんなの顔を見た。
 えぇ!ドロボー捕まえるの?!スチールを捕まえることにいつの間にかなっている!


「じゃ・・・わた」
 メイが何か言おうとしたとたん、
「ハイ!!ボク残る!!」
 いきなりチャップが立ち上がりそう言った。


「よし分かった!じゃあチャップはここに残ることに決定だな!」
「あ・・・。」
 おっちゃんの声にメイは話せなくなってしまう。


 まったくチャップのヤツ!メイのことも考えてやれよな!
 フェイクがここに残るんだから当然部屋に残ることになるのはメイだろうに!
 だがこの決定にフェイクはフンと鼻を鳴らしただけだった。


「だったら、チャップとフェイクは見えないように隠れておけ!エネリア、君は部屋の掃除とかをしてできるだけ通常通りに過ごしてくれ!他のやつらは外に出て外から見張るぞ!」
 おっちゃんがそう言い
「イエッサー!!」
 ボクとメイとフェイク以外が元気よくそう言って敬礼した。
 そして外へ飛び出していくおっちゃん、アレスタ、お嬢、兄ちゃん。


「仕方ないよ、レニ。行こう。」
 そう言ってメイも外に出て行った。
 僕も大きくため息をつくと外へ出る。


 外は日が沈み暗くなっていた。