やまっつぁん日記

一応日記メインの高3のブログです。ちなみに小説も書いて載せてます。音楽紹介記事もぼちぼちやってます。

簡単な説明


 えー、ではとりあえずはじめて来た方のために軽い説明をします。
 このブログの内容は主に日記、そしてイラスト、たまに漫画、好きな動画(音楽)、更新するめどの立たない写真付き記事からできております。
 まぁ、好きなカテゴリーを選んで見てってください。
 ちなみにボーニンというのは主に4コマ漫画です。
 一日一名というのは毎日一人ずつ500色の色鉛筆一色一色から新しいキャラを作っていこうという企画になってます。
 それとコメントは大歓迎ですが、不適切だと思われるものは削除しますのでご了承ください。

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便利屋サイコ - 2-3 -

2009-09-22 17:45:44 | 便利屋サイコ
「・・・とりあえず警察に連絡した方がいいんじゃないか?」
 少し間が空いてフェイクがそう言った。
 まぁ、確かにフェイクの言う通り、そうした方がいいのかもしれない。


「他に意見は無いようだし、とりあえず、警察に電話してみるよ。」
 ぼくがそう言うと他の人たちはうなずくだけで何も言わなかった。
 僕は電話の前まで歩いていき、110番を押す。


 プルルルルと受話器から音がし始めた。
 そう鳴っている間がなんとなく長く感じられて、本当に警察は110番だっけ?119番じゃなかったっけ?どうだっけ?
 そんな疑問が頭の中を回り始め、誰かに確認しようとしたところだった。


「ハイ、警察!どうしましたか?」
 ガチャリと音がし、いきなりおじさんの声がした。
 その声はなんとなくイラついているように感じる。


 まぁ、ちゃんと警察につながったんだから、そんなことは気にしないようにしよう。
「私は便利屋サイコという店をやっているものなんですけど・・・怪盗スチールから予・・・」
「スティールじゃないんですか」
 僕の話をさえぎって警察の人はそう言った。
 ぼくの後ろのほうで大げさなため息が聞こえる。


「あ、そうです。スティールです。」
 僕はあわてて訂正すると話を続けた。
「実はそいつから店に予告状が届いたんです。」
「えぇ?!」
 警察の人はかなり驚いた声を出した。
 この反応からすると、警察でもスティールは有名らしい。
 まぁ当たり前なんだけど。


「しかも、今日盗みに来るみたいなんです!!」
「本当ですか!」
 警察の人はそう言うと少し待ってくださいと言ってガタンという受話器を置く音が聞こえた。


 電話の向こうで、僕の話を報告する声がする。
 さぁ!早く手を打ってもらわないと!
 後ろではみんなが静まり返って見守ってくれている。
 それとは対照的に電話の向こうは騒がしい。


 あれ?何言ってるかはわかんないけど、怒鳴り声が聞こえてくる。
 あ、今「代われ!!」って言う声が聞こえた。
「おい!いたずらも大概にしろよ!今日は忙しいんだ!お前らの相手をしている時間はない!!」
 いきなりそんな怒鳴り声が耳に飛び込んできた。


 え?え?何?どゆこと?
「今日はスティールから美術館に盗みに入るっていう予告状が来てるんだよ!こっちはそれで忙しいんだ!!」
 警察の人はそう言ったと思うとガチャリ!!とすごい音を立てて電話を切ってしまった。


 ボクは警察に人の対応には少しムカッとしたが、まぁこれで一安心だ。
 ボクはみんなのほうを振り返るとにこやかな顔で話し始める。


「スチールは美術館に・・・」
「スティール!!」
 ボクのちょっとした間違いにものすごいツッコミが帰ってきた。


「あ、あぁ、スティールね。」
 僕は突っ込みを入れてきたお嬢やチャップの剣幕に少したじろぎながらも話を続けた。


「えっと・・・警察に今日美術館に盗みに入るってそいつの予告状が来てるんだってさ。やっぱりこれいたずらだったんだよ。」
 ボクはそんなことだろうと思ったよ、まったく。