石川遼(21=カシオ)が自己ベストスコア68で、5年連続5度目の出場を締めくくった。自己最多7バーディーを量産して通算4オーバーの38位。日本人10人目の60台を記録した。来年は世界ランクによる出場資格の「50位内」を目指す。
右セミラフから、打ち上げの165ヤード。8番アイアン(I)から7Iに持ち替え、石川がフェードボールでピンを狙った。最終18番パー4。ボールは左前バンカー奥のマウンド上にキャリー、ピン奥へ。4メートルを決めて、バーディーフィニッシュだ。充実感を味わうように、腰の横で右手を握りしめた。
「この順位からのスタートだからこそできたのかもしれない。でも、来年ここに戻って来て、こういうプレーを3、4日間したい」
V戦線と無縁の56位からスタートで、1番パー4がチップインバーディー。グリーンサイドの子供にボールをプレゼントした上機嫌を、2番から3連続1パットパーで守る。9番は150ヤードを9Iで、10番は180ヤードを8Iでいずれも2メートル以内につけて2連続バーディー。13番から3連続バーディー。自己最多7バーディーを奪った。68は自己ベストだ。
「バーディーだけを考えてプレーした。ピン位置は4日間で一番易しかったと思うけど、きょうの内容にまぐれな感じはしない」
昨年12月のタイ選手権で、マスターズ日本人最高4位を誇る片山晋呉の話を聞いた。「分かろう、分かろうと必死で聞いたんですが…」。1ヤード刻みのショット、3~4種類のドローとフェードの必要性。「球筋も2、3年かけて変えたそうです」。いかにオーガスタを攻めるか。今なら「ここで通用するショットが打てれば、どこに行っても通用する」と断言できる。
今回は3度目の特別推薦出場だが、堂々たる出場資格は「世界ランク50位以内」。昨年末の77位から14日時点で113位まで急落した身には、厳しい戦いが待つ。「すべてのカテゴリーでレベルアップが必要。きょうのようなプレーを続けていくしかないです」。2度目の予選通過。通算14ラウンド目にして、初の60台を出した。将来の優勝争いへ。階段を上っているのは間違いない。【加藤裕一】
◆石川の世界ランク 最高位はプロ2年目の09年11月29日付の29位。マスターズなどメジャー出場権などの目安となる「50位内」は、09年9月6日付(47位)で初突入。同9月27日~10年6月27日付の40週連続でキープしたが、昨年3月18日を最後に記録していない。
(日刊スポーツ)
右セミラフから、打ち上げの165ヤード。8番アイアン(I)から7Iに持ち替え、石川がフェードボールでピンを狙った。最終18番パー4。ボールは左前バンカー奥のマウンド上にキャリー、ピン奥へ。4メートルを決めて、バーディーフィニッシュだ。充実感を味わうように、腰の横で右手を握りしめた。
「この順位からのスタートだからこそできたのかもしれない。でも、来年ここに戻って来て、こういうプレーを3、4日間したい」
V戦線と無縁の56位からスタートで、1番パー4がチップインバーディー。グリーンサイドの子供にボールをプレゼントした上機嫌を、2番から3連続1パットパーで守る。9番は150ヤードを9Iで、10番は180ヤードを8Iでいずれも2メートル以内につけて2連続バーディー。13番から3連続バーディー。自己最多7バーディーを奪った。68は自己ベストだ。
「バーディーだけを考えてプレーした。ピン位置は4日間で一番易しかったと思うけど、きょうの内容にまぐれな感じはしない」
昨年12月のタイ選手権で、マスターズ日本人最高4位を誇る片山晋呉の話を聞いた。「分かろう、分かろうと必死で聞いたんですが…」。1ヤード刻みのショット、3~4種類のドローとフェードの必要性。「球筋も2、3年かけて変えたそうです」。いかにオーガスタを攻めるか。今なら「ここで通用するショットが打てれば、どこに行っても通用する」と断言できる。
今回は3度目の特別推薦出場だが、堂々たる出場資格は「世界ランク50位以内」。昨年末の77位から14日時点で113位まで急落した身には、厳しい戦いが待つ。「すべてのカテゴリーでレベルアップが必要。きょうのようなプレーを続けていくしかないです」。2度目の予選通過。通算14ラウンド目にして、初の60台を出した。将来の優勝争いへ。階段を上っているのは間違いない。【加藤裕一】
◆石川の世界ランク 最高位はプロ2年目の09年11月29日付の29位。マスターズなどメジャー出場権などの目安となる「50位内」は、09年9月6日付(47位)で初突入。同9月27日~10年6月27日付の40週連続でキープしたが、昨年3月18日を最後に記録していない。
(日刊スポーツ)