野に撃沈

多摩地区在住の中年日帰り放浪者。ペンタックスK10Dをバッグに野山と路地を彷徨中。現在 野に撃沈2 に引越しました。

府中郷土の森ー梅三昧

2008-02-29 | 公園
 京王百草園駅から京王線で二駅、中河原駅で降りた。駅のすぐ裏手に大きな養魚場がある。郷土の森公園までは緑道を歩いて15分ほどで着いた。



 ここでも梅まつり(2/1~3/16)が行われていた。入園料は大人200円と広い施設の割には安い。入り口の坂道を上りきった所にはケヤキ並木がある。この一帯は古い建物が復元展示されていて小学校や役場庁舎、郵便局、蕎麦屋、薬舗等があり、その一つ島田家の家には雛壇が飾られていた。


 裏手の売店のそばには梅まつりの紅白の幕が飾られていた。今年は開館20周年ということで例年より規模を大きくして様々な催しがなされているようだ。


 幕を背景に一枚撮って見る。何か和菓子のような感じの写真になってしまった。


 ここの梅園は狭い範囲にたくさんの品種の梅が植えられているので、歩いて見て廻るのに勝手がよい。




 復元建築物の立ち並ぶ一角から田んぼや水車小屋のある辺りまで降りて行く。この周辺は往時の里村の風景を再現していて、その隅にも小さな梅園が設けられている。





 藤牡丹枝垂桜。


 ヒナクモという品種。




 多摩川が近いせいかたくさんの野鳥も見られる。


 鼓のような形をした野梅。


 園内のいたるところで石像や道祖神が見られる。


 梅以外にもたくさんの花々が植えられている。折りよくマンサクは見頃を迎えていた。


 サンシュユはやっと花を開き始めたばかり。


 階段を少し登って行った所が本来の梅園となっている。
 一花で紅白に咲き分ける”思いのまま”という品種。


 唐梅。


 真紅の小花と長い蕊の美しい紅千鳥。


 とや出錦(とやは土偏に時という字)


 緑色の梅”新茶青”。




 梅園をぐるりと廻って、各県の県木が植えられている所を通って、故郷体験館のほうへ向かう。旧三岡家長屋門が見えてきた。

 梅まつりのテント村が設けられていたが、平日のせいかしまったいた。

 この近くに仙台伊達政宗候ゆかりの梅”臥竜梅”の種子から育てられたという幼木の梅の木があリ、幼木ながら品の良い花を咲かせていた。




 ここでも百草園と同様に見頃を迎えるのは3月上旬過ぎだろうか。
全体を廻るのにゆっくり時間をかけて2時間。帰り際、博物館本館前に梅の木の大きな盆栽があったので売店灯りをバックに一枚撮ってみた。



京王百草園

2008-02-27 | 植物園
 先日(26日)久しぶりに京王百草園を訪ねた。梅まつりが2/1~3/20まで行われているが、節分以来の寒気が影響してか肝心の梅は3分咲き程度だった。

 ここは駐車場が無いので京王線百草園駅で降りて、10分ほど歩くことになる。梅まつりの幟が道の両側に立ち並ぶ中を登って行く。とても急な坂道を登って行くのだが、その登り切った所に入り口がある。


 入園料300円を払って中に入った。平日にもかかわらず結構人は多い。


 急な階段を登って行くと寿昌庵が正面に見える。脇には園内のイラストマップがあった。



 前には樹齢300年といわれる寿昌梅がある。以前訪れた時は開花しておらず悔しい思いをしたが、今回は3,4分咲きながら花を見ることが出来た。




 松連庵の前の寒紅梅はほぼ満開に咲き揃っている。







 花弁が紅白の珍しい品種。




 心字池のほうに回っていくとロウバイは既に終わっているものの、マンサクの花がちょうど見頃を迎えていた。




 アセビも白い花を見せ始めている。これからという所か。


 池の中ほどには子育て地蔵尊が祀られている。ここの地蔵尊はなんとも言えない味のある表情をしていて思わず見入ってしまう。


 藤棚の向こうには茶室があった。


 梅の木の間に芭蕉の句碑が見える。


 まだまだ花はこれからという木が多い。


 足元には植栽された福寿草やスイセンは咲いているものの、スミレなどの野の花はやっと葉を出し始めたばかりだ。


 つつじの上から顔をのぞかせたスイセン。


 若山牧水の歌碑の傍にはここでしか見たことのない寒咲きアヤメが咲いている。

春まだ浅いこの時期にアヤメを見るとは嬉しいが、少し違和感も覚える。


 見晴台にたって都心方面を見ると、春霞の向こうに新宿副都心のビル群が立ち並んでいた。風はまだ冷たかった。




辻村植物園から曽我梅林へ

2008-02-23 | ハイキング
 午前中は天気が良かったのだが、JR線と小田急線を乗り継いで小田原へ着く頃は雲が多くなってきた。

 小田原郊外にある辻村植物園へは以前から訪れてみたいと考えていた。出来るなら梅の咲き揃う時季と思ってきたのだが、まだ少し早かったようだ。

 小田原駅からはバスの便もあるが少ないので歩くことにした。途中、荻窪用水と水車小屋のある”めだかの学校”があった。


 ゆっくりと歩いて小一時間足らずのところに辻村植物園はあった。

 以前駅近くにあった辻村農園を大正8年にこの丘陵に移してできたという。現在は小田原市の管理となっているが、昨今の人件費削減の風潮か、管理が行き届かず老梅の枝先が伸び放題となっているのが惜しまれる。






 丘陵をぐるりと廻って高台に着くと、花のまだ咲き揃わない梅園の向こうに相模湾が望めた。風は無く、日差しも柔らかく気持ちが良い。5分ほどに咲きかけた老梅の下で数人が車座になって梅見酒を静かに飲んでいた。


 迷いながら小田原駅に戻ってそこからバスに乗り下曽我へ。関東の梅の名所として名高い曽我梅林を一目見ようとしたのだが…。



 人は多いのだが、花は2,3分咲きといったところ。


 白梅のみと聞いていたが紅梅や黄色の品種もちらほらと見かけた。






 



 花が余りにも少なく他に見るところもないので、梅園を出て高台を散歩することにした。


 山道では様々なさえずり声で小鳥が無き交わしている。なかなかカメラではその姿を捉えきれない。やっとジョウビタキのオスが近づいてくれた。


 梅とみかんの畑が混じりあったこの一帯には作業小屋が点在している。道は上り下りがあり曲がりくねっているが、ハイキングコースの標識がしっかりしているので迷うことは無い。


 曽我の梅林が遥か眼下になってしまった。


 芭蕉の句碑がある六本松峠、昔は街道の要所だったらしい・


 名僧が修行した洞窟(澄禅窟)とその標識。




 見晴台から相模湾と真鶴岬、遠くには薄ぼんやりと伊豆半島が見えた。



大船フラワーセンター植物園②

2008-02-20 | 植物園
 <前回からの続き>

今年も一足早く春を味わおうという企画「春への誘い展」が行われていた。

 花弁が紅白になっている珍しいツバキ”玉の浦”。長崎の五島列島で1946年に発見されたという突然変異種。


 温室で咲かせたのか。この展示コーナーでは時間が一ヶ月ほど先へとタイムスリップしている。満開のサンシュユ。


 香港ドウダンツツジ。


 シュンランに似た花。


 ヒュウガミズキも咲いていた。


 そのほか地元の桜玉縄桜やヒヤシンス、チューリップ、ユリ等いち早く春の花たちに出会うことが出来た。

 建物を出ると外の意外な寒さに驚いてしまった。バラ園、ボタン園、シャクヤク園と通り抜けたが屋外は依然として冬のままだ。僅かに春を思わせる梅林の前を過ぎて大温室にやってきた。


 様々な名の花たちが季節を越えて咲き誇っている。カタカナ名はすぐに忘れてしまうので最近は表示ごとカメラに収めておくことにしている。
 これにはツンベルギア マイソレンシスとあった。


 アフェンドラ シンクラリアナ。


 これには”ウナヅキフヨウ”という和名もついていた。


 ストレイチア(極楽鳥花)はわかる。


 ヒスイカズラも何度か見たことはあった。


 ヒネムの仲間だろうか、ベニゴウカンとあった。


 ハイビスカスの大きな長い蕊。ブーゲンビリアも咲いている。


 トーチジンジャーの花ははじめて見たが、花も葉も名の通りでこれは覚えやすい。


 ここの温室の楽しみの一つは西洋スイレンだ。神代植物園のそれと違ってすぐそばで、しかも同じ目線の高さで見られるので撮影にはとても都合が良い。









 余りの暑さでレンズが曇り、ソフトレンズのようになってしまった。

 ここには夜咲きのスイレンもあり花名にニンフォの名が冠されている。午前中に訪れると咲いている状態で見ることが出来る。




 汗をかくほど暑かった温室を出ると、二月下旬と思えないほどの冷気が襲ってきた。慌ててコートを着なおして出口へ向かうことにした。




 



フラワーセンター大船植物園

2008-02-18 | 野の花
 昨日は墓参りの帰り、寄り道をして大船フラワーセンターへ行った。ここは何度も足を運んでいる私のお気に入りスポットの一つなのだが、車で行ったのは今回が初めてだった。センター前の駐車場からは立体歩道橋を通って一分弱でいける。

 フラワーセンターの正面の壁の色は何と言う色なのだろう。これを目にすると今日はどんな花に出会えるのかと期待が膨らんでくる。


 入り口すぐ左手にある花時計。


 紅色のアセビが植えられている。


 海が近いせいか、早くもミツマタが黄色い花を綻ばせはじめている。


 薄桃色のツバキ、花の姿からワビスケの一種か。椿園はまだ2,3分咲きといったところ。


 南足柄地方の早咲きの桜の一種”春めき桜”も一輪だけ咲いていた。


 ユーモラスなたまねぎの造形。


 梅もいろいろと咲き始めていた。


 枝垂れ梅はこれから。


 紅色の濃い鹿児島紅。


 春の柔らかい陽ざしが薄赤色に染まりながら花弁をすり抜けていく。


 腰をかけた枯れ芝の中からシバザクラが早くも顔を出していた。


 周囲を見回してみると、オオイヌノフグリやホトケノザにまじってヒメオドリコソウも顔を覗かせているではないか。


 フクジュソウは春の陽ざしを素材として造られたように思える。


 これはバレンタインに因んだ花のオブジェらしい。ここの植物園を歩いていて感心するのは、こうしたちょっとしたアイディアや気配り、くすぐり等々が随所に感じられることだ。管理スタッフの花を愛する心意気がうかがえる。


 空を見上げるとハクモクレンの大樹が青空に向かい、花蕾をいっぱいに膨らまして枝先を伸ばしていた。


 次は大温室へ。