野に撃沈

多摩地区在住の中年日帰り放浪者。ペンタックスK10Dをバッグに野山と路地を彷徨中。現在 野に撃沈2 に引越しました。

和田浦を歩く

2008-02-14 | 散歩
 連休を利用して南房総から勝浦を廻って来た。黒潮の流れる海岸に近い土地柄か暖かく、私の住む多摩の地域より一足早い春が訪れていた。

 出かけた日は多摩の地域では今年3度目の積雪があった日だった。3時間ほどかかった着いた和田浦では思わずオーバーコートを脱ぎたくなるようなぽかぽかとした日和だった。


 ここのコースは良く歩かれているようで標識がしっかり整えられていた。


 外房線の踏切を渡る。



 足元を見ると枯葉の中からタチツボスミレが顔を覗かせている。


 これは何スミレというのか。


 折れ曲がった急な坂道を登ったところに「抱湖園」の石碑が見えてきた。


 初め遠見にはウメかと見えたが近づくとどうやら桜のようだ。元朝(げんちょう)桜というらしい。







 梅も負けじと咲いている。


 桜のような華やかさは無いものの、梅の花の方が長い蕊を持ち一輪一輪の美しさでは勝っているように思う。

 とりわけこの梅の花は透き通るような花弁が印象的だった。


 抱湖園を抜け山道を歩いていると野の花が随分と顔を出し始めている。

 これはホトケノザ。他にオオイヌノフグリやハコベ、タンポポ、ハルノゲシなども見つけることが出来た。 


 黒滝への分岐で左に折れ周回しながら引き返すことにした。舗装された林道脇には延々とエリカの花が咲いていたる。これは植栽されたものなのだろうか。


 山道を通り抜けて田んぼのある里山に降りてきた。なだらかな下り道をゆっくりと惜しむように歩く。陽ざしが気持ちが良い。道路脇ののミツマタが固い蕾を綻ばしはじめている。


 視界の先に水平線が見えてきた。


 2時間ほどの短いハイキングでやっと始点の和田浦の海岸に戻って来ることができた。

僅かだが浜大根も防風林の根元で咲いていた。





 防風林の間を縫って砂浜まで降りてみた。海岸には春の透明な光が柔らかく煌めいていた。


 これはおまけの浜千鳥の碑。