野に撃沈

多摩地区在住の中年日帰り放浪者。ペンタックスK10Dをバッグに野山と路地を彷徨中。現在 野に撃沈2 に引越しました。

08 8月の花

2008-08-28 | 野の花
  盆休みがあけてからはすっかり朝夕が涼しくなった。暑さに悩まされることがないのは嬉しいのだが、仕事と天気の悪さで遠出するにはどうしても腰が重い。そういう訳で、今回は8月中の写真を手を変えて載せることに。




 ナツズイセン



カリガネソウ










 サガリバナ








 
 ヒオウギ


 
 ハクサンイチゲの実は思ったより美しい。



 サギソウ



 花の落ちかけたオニユリ。大きく派手な色で咲く夏の花。散り際もあっさりしていて潔い。






 驚くほど大輪のアメリカフヨウ



 蒼天に蜻蛉が一匹。


 澄み切った空を見上げているうちに、夏はどこかへ行ってしまったようだ。

乗鞍岳畳平のお花畑

2008-08-23 | 野の花
 下山時は畳平のすぐ傍にあるお花畑に寄った。

 肩の小屋を過ぎた辺りで空が晴れ上がってきた。青空が眩しい。


 バス通りが遥か下に見える。


 雪解け水の美しさは何ともいえない。


 名も知れぬ人の芸術作品。


 畳平が近づいてきた。左下に見えるのがお花畑。


 バス停のこの建物の下に一周30分ほどで回れるお花畑が広がっている。
 

 ガスは濃くなったり、晴れ上がったり一瞬一瞬風景が変わっていく。





 標高2700m近いこの地のお花畑は、その標高の高さゆえだろうか、ひとつの花を一時期に蕾から花、そして実まで見ることができるのだ。 
 ハクサンイチゲ


 傍らには実となったハクサンイチゲもあり、これはこれでなかなか風情がある。


 ヨツバシオガマ


 アオノツガザクラ


 ヒメイワカガミ


 チングルマ


 

 イワギキョウ




 草むらの中にミヤマクロユリを見つけた。


 花を夢中で楽しんでいるうちに、何時の間にかすっかり空は晴れ上がった。


 帰りは三本滝で降りて乗鞍高原を散策した。


 スキー場のゲレンデではヤナギランが大群生を見せていた。


 ツリガネニンジン


 珍しい花を二つ、腐れかけたシャクジョウソウとコイチヨウラン




 高原散策は楽しかったが、マップや標識がしっかりしておらず何度も迷ってしまった。宿に帰り着いたのは夕食にぎりぎりに間にあう6時ごろだった。たどり着いた宿の前では、色づき始めたワレモコウの花が黄昏刻の涼しげな風にゆったりと揺れていた。

乗鞍岳を登る

2008-08-21 | 登山
 乗鞍岳畳平までは麓の高原からシャトルバスで50分。降り立った地点は既に標高2,700mほどあり、頂上の剣が峰(3026m)までは標高差300mを登るだけ、日本で一番楽に登頂できる三千m峰だ。

 午前7時発のバスに乗って着いたのが8時少し前。麓では日がさしていたのにここ畳平は厚い濃霧に包まれている。


 道端のイワギキョウも濡れている。


 コマクサも岩陰に風を避けるかのように寄り添って咲いている。


 ウサギギク、ヨツバシオガマ、奥に見えるのはアオノツガザクラか。


 僅かだがコバイケイソウの姿も見える。




 雪渓が見えてきた。





 暫く緩い坂道を登っていくと肩の小屋が見えてきた。僅か30分余りの歩きだが、空気が薄いせいか、軽い息切れがするのでここで小休止。

 小屋の周りは小さなお花畑となっている。

チングルマが濡れている。


 ウメバチソウも見える








 段々と急なのぼりとなっていく。


 蚕玉岳(2979m)の標識


 頂上小屋


 頂上まではあと少し




 乗鞍神社の鳥居。



 頂上には神社の係りの人も入れて10人ほど。頂上は意外と狭いのでそれでもいっぱいいっぱい。30分ぐらいガスの晴れるのを待ったのだが、だめだった。晴れていればこの標識の向こうに北アルプスの峰々を望むことが出来たのに残念。



上高地を歩く ②

2008-08-19 | 旅行
 人混みの河童橋から梓川右岸の樹林帯を歩く。雨が少し強くなってきた。観光客の数も随分減って歩きやすい。
 トモエソウが一輪だけ咲き残っていた。


 10分ほど歩くと岳沢湿原に入った。黒光りする水面に原始を感じる。


 梓川越しに焼岳がみえる。


 途中いくつも雨で水かさの増えた小沢を渡る。





 河童橋から約1時間、明神橋が見えてきた。


 ここまでは何度も来ているが、有料であるこの先の池には行ったことがない。





 明神橋のたもとで昼食にする。傍らにはアカソが多い。


 ヒカゲチョウの仲間か


 ケショウヤナギの林を抜け、明神分岐に来た。ここはヒールを履いた街姿の女性と重装備の登山者が混在する不思議な空間だ。


 梓川左岸を引き返す。土石流路を越えた辺りで右岸とは違った花にであう。ジャコウソウ。


 サラシナショウマ


 ソバナ


 トモエシオガマ


 ヒヨドリバナ


 ヤマトリカブト


 小梨平を過ぎ、ビジターセンターを過ぎた辺りから、段々と人が多くなってきた。河童橋から先は人ごみの中バスタ-ミナルまで歩き、200mを超える大行列に並んだ。沢渡行きのバスに乗れたのは50分後だった。




上高地を歩く

2008-08-17 | 旅行
 当初は上高地に行くことは全く考えてなかった。猛暑をのがれて二泊三日の予定で乗鞍高原にやってきて、初日は乗鞍岳登山の積りだった。が、雷雨とガスで断念、予定を変えて上高地へ。
 引き返して沢渡の大駐車場(何と5箇所もある!)に車を止めたのが9時過ぎ、シャトルバスに乗って大正池に着いたのは10時少し前だった。時おり小雨が降っている。



 早速、小雨模様の自然研究路を歩く。


 ガスが山の中腹まで降りてきている。


 上高地の良さは、アルプスと梓川の織り成す景色にあるのは無論だが、ここは高山植物の宝庫でもあり、散策路の途中で容易くたくさんの花たちに出会える。
 夏盛りのこの時期はキク科の花が多いようだ。






 これはメタカラコウだろうか。


 田代池までやってきた。


 川沿いにはキツリフネの群生が見られる。


 ここから散策路は梓川コースと林間コースに分岐している。ニッコウキスゲの群落が見られるという梓川コースを選んだのだが、キスゲは見ることが出来なかった。


 梓川を流れる水は清冽で、差し入れた手を思わず引っ込めてしまうほどだ。


 ゆっくり歩いて一時間ほど田代橋までやってきた。右に折れ、4,5分歩いた所に白樺の林に囲まれた上高地帝国ホテルがある。お昼少し前だが、レストランの前にはたくさんの人が行列を作っていた。


 気品のあるヤマオダマキがこのホテルには良く似合っていた。


 ミヤマニガウリの白い小さな花、三脚なしでは4,5枚に一枚ぐらいしかぶれずに撮れない。風が吹いたら尚いけない。


 再び田代橋に戻り、西穂高登山口前を通る。河原にはもうススキの穂が花を咲かせている。


 ヤナギランもちょうど見頃だ。


 この可憐な花はクサボタン。


 マルバタケブキも咲いている。


 
 白いつる性の花はボタンヅル。



 上高地の風光明媚さを世界に伝えたというウェストンのレリーフ。


 梓川の右岸を歩いていると段々人が多くなってきた。上高地一番の観光ポイント河童橋到着。人が渡れないほど鈴なりになっている。


 <続く>