野に撃沈

多摩地区在住の中年日帰り放浪者。ペンタックスK10Dをバッグに野山と路地を彷徨中。現在 野に撃沈2 に引越しました。

野川公園に遊ぶ

2008-06-30 | 公園
 久しぶり、といってもたかだか2ヶ月ぶりだが、野川公園に寄って見た。

川沿いの道には柳が青々とした葉をたらしている。その足元にはヒメジョオンとワルナスビが繁茂している。合間合間にはニワゼキショウやネジバナの姿も見える。


 観察園の鉄扉を押して入ると、金平糖の形をした紅白の小さな花が咲いていた。ママコノシリヌグイだ。茎に棘があるので名づけられたという恐ろしい名だ。


 背の高いオレンジ色の派手な花はヤブカンゾウ。半八重咲きに咲く。


 足元にはヤブジラミの花。



 同時に実もつけている。


 春先、芳香を放ちながら黄色の花を咲かせていたロウバイの実。


 ススキの葉に必死にしがみついているのはカノコガだ。


 模様はべダリアテントウという種類に似ているが…。


 円網といわれるナガコガネグモ幼体の網、白いギザギザはかくれ帯というそうだ。


 ムラサキシキブの花(コムラサキシキブの方かも?)


池の周りでは葉を白く染めたハンゲショウが白い花穂を優雅に垂らしている。ドクダミ科の花なのに香りは結構良い。ハンゲショウの名は咲く時期が半夏生(7月初め)からとも、半化粧の意味とも。別名片白草の名も捨てがたい。



 近くに開花の準備を始めたギボウシを見つけた。


 花穂はやがて薄紫色に染まってくる。


 ツユクサは最近、ムラサキツユクサやトキワツユクサに押されがちで影が薄い。


 湿地帯の置くの木道から離れた所にはオカトラノオが群生していた。


 園内を散策中目だったのがこの黒いイトトンボ、ハグロトンボというらしい。何とも優雅な飛び方をしているが、近づくとすーっと離れ、なかなか2m以内には近寄らせない。



 観察園を出た管理事務所の付近で珍しい花を見かけた。初めて見た花で後で図鑑で調べてみるとコバノカモメヅルという花のようだ。


 事務所の傍ではネムノキの花も咲き出していた。この木の花が咲き出したらいよいよ夏の到来だ。


 一瞬梅雨空の雲切れ間から日が射し込んだ。まだ弱い陽射しに照らされて、芝生の緑が夏色に変わろうとしている。



豊島園--アジサイまつり

2008-06-27 | 公園
 平日、午前中の空きを利用して練馬の豊島園に行ってきた。数年ぶりに訪れた豊島園ではアジサイ祭りが開かれていた。



 普段は大人1000円の入場料だが、祭り(6月いっぱいまで)の期間だけは半額の500円(40歳以上)になるのが嬉しい。

 アジサイはユキノシタ科の落葉低木。日本を原産地とする。アジサイの異名としては、手鞠花、刺繍花、七変化、梅雨の花、種子島では幽霊草の名も。学名の末尾のOtaksaは江戸末期のドイツ人医師シーボルトが愛人お滝さんに因み、つけたものとして有名。

 あちこちでよく見かけるようになった城が崎


 ロイヤルピンク


 アジサイまつりのポスターにも使われていた伊豆の紫風。水色の大輪の装飾花が
涼しげだ。


 八丈千鳥


 古代紫。




 リップル


 アジサイの花は額縁咲き型と手鞠咲き型の二つに分けられる。いずれにしても花と見られる部分は装飾花と呼ばれるガクなので、花後も未練がましく残る。

 花手鞠


 フラウノブコ

 何とも妖しげな色だ。


アジサイ園は園内を廻るちんちん電車に沿って細長く設けられている。


 ヤマトアジサイ


 小町


 アウスレーゼ


 渦


  ミカンバガクアジサイ、この品種は花よりも葉の方に特徴がある。



 伊豆の華


 ショッキングレッドとでも言うのだろうか、目を灼き付けるような派手な赤だ。品種名はパリ。





 立て札にはジャパーニュミカコとあった。


 フェアリーアイ


 シンデレラ


 日向紺青


 ピンクの縁取りが美しい清澄の沢


 紅


 舞妓。色といい、形と良い秀逸なネーミングだ。


 香りや蜜が少ないせいか、アジサイに寄る虫はカタツムリを除いて少ない。
珍しくテントウムシを見つけた。





                            <終わり>

相模原公園のアジサイ

2008-06-23 | 公園
 県立相模原公園は相模線の原当麻から歩いて15分ほどの所にあり、私立の相模原麻溝公園と隣接している。どちらも中央に大きな芝生広場があるのが特徴。

 噴水広場。中央に見えるのは大温室のグリーンハウス(有料)で奥の高さ38mの塔は展望塔(無料)。


アジサイは麻溝公園の方に植えられている。名前は分からないのが多かったのでそのまま載せていきたい。









 唯一これだけはアナベルとわかる。










 城が崎










 ミヤマヤエムラサキとあった






 麻溝公園のセンター広場


 空は雨雲に覆われ、今でも降り出しそうだったが何とか持ってくれた。帰りは北里大学の傍を通り、横浜線の古淵駅まで歩いて帰った。


花菖蒲08

2008-06-18 | 植物園
 今年も横須賀しょうぶ園、青梅の吹上菖蒲園、そして近くの北山公園と3つの菖蒲園を訪れた。印象に残った画像を幾つかこの辺でまとめておきたい(一部の写真は拡大できる)

 月夜野というキショウブとの雑種。
 




 長井系の出羽万里




 桜小町



 星明


 
 名前がちょっと……日の丸一号


 鷹の爪


遠足の子供たち









 長井白の微妙な色合い


 追風









日光植物園②

2008-06-15 | 植物園
 <前回からの続き>
 園内には鳥や虫たちもたくさんいる。以前来た時は野生のサルが数頭、群れを成しているのを目撃したこともあった。

 ワスレナグサに止まるウスバシロチョウ


 このシロチョウは羽がかなり痛んでいた。


 ハナアブも集まってきている。


 カメムシとまでしか分からない


 バッタの仲間、クサキリに似てはいるが?


 甲虫にいたっては更に分からない。


 オトシブミに見えるのだが…


 ウマノアシガタ



 キレンゲショウマの芽。

 ツルガシワ


 ミスジチョウ


 図鑑で見るとユウマダラエダシャクというガににている。


 虫に食われた○○マタタビの葉。


 それにしても虫の名前を知らなさ過ぎる。もう少し勉強しなくては。

植物園の帰りは東武日光から区間快速で帰ったのだが、この電車快速とは名ばかりで、東武動物公園まで20近くの駅に全て止まっていく。お陰で帰りは来た時より40分近く余計にかかってしまった。往復6時間、植物園滞在4時間の短いが充実した旅だった。