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気ままに生活してるシニアの残日録

川越「小川藤」で鰻重を食べる

2024年06月19日 | グルメ

川越で用事があり、嫁さんと二人で行ってきた、半年ぶりくらいか。用事を済ませた後、昼食を食べて帰ろうとなった、川越と言えば、やはり鰻か武蔵野うどんかどちらかである。前回訪問時は「いちのや」で鰻を食べたので、今回はうどんを、と思ったが、なぜか鰻が食べたくなった。日中の気温が30度を超した暑い日だったからか。

鰻となれば「いちのや」だけど、今回は違う店を開拓しようと思い、いつも行列ができている小川菊(おがぎく)に行ってみたら、案の定、店外に長い行列ができていた。直ぐにあきらめて、そこから5分くらい歩いたところにある、小川藤(おがとう)に行ってみたらすぐに入れた。

小川菊がなぜ人気があるのか知らないが、テレビに出たかネットの評判かでしょう。小川菊、小川藤、いちのやの3店の創業年をwebページで見ると以下の通りだった、さらに鰻重の一番上から一つ下のランクの値段も書いて比較してみた

  • 小川菊:文化4年、1807年、鰻重上4,750円
  • 小川藤:大正12年、1923年、鰻重竹3,700円
  • いちのや:天保3年、1832年、鰻重菊4,300円

この中では小川藤がちょっと新しいほうだが、十分老舗と言ってよいでしょう、また、値段的に小川藤が一番庶民的と言えるでしょう。小川菊の行列には若い人も並んでいたように思うが、みんな金持ちだ。

小川藤の店内は広くなく、1階はテーブルが3つしかない、ただ、2階もあるので、我々の後の客は2階に案内されていた。店の前には行列ができた際には所定の用紙に氏名を書いてお待ちくださいという張り紙が出ていたので、今日はたまたま空いていたのかもしれない。

今日は鰻重竹をたのんだ、雑誌が置いてあったのでそれを読みながら10分ちょっと待っただろうか、鰻重が出てきた、鰻重の蓋を開けるときは幸せな瞬間である、期待が膨らむ、食べてみるとおいしい、関東風の蒸しと焼きにより調理したやわらかい鰻だ、私は関東風も関西風も両方とも好きだが嫁さんは関東風一辺倒だから、二人の時はどうしても関東風の店に入ることになる。肝吸いは、お吸い物だが、醤油風味を少し感じた

川越に来たらやっぱり鰻だ。うなぎの蒲焼きが広まったのは、江戸時代の天明年間(1781~1788)だと言われている。川越には海がないため、貴重なたんぱく源としてうなぎを食べる習慣が古くからあり、川越市内を流れる入間川や荒川などでは、戦前まではうなぎが獲れていた、また、江戸と密接な関係にあったことから醤油づくりも盛んだったため、江戸とあまり変わらない時代にすでに蒲焼きが食べられていたと考えられているとのこと

おいしかったです、贅沢な時間を過ごせました