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芸劇 ブランチコンサート「念願のメンバーでピアノ四重奏」を聴きに行く

2024年06月25日 | クラシック音楽

芸劇 ブランチコンサート ~清水和音の名曲ラウンジ~第48回「念願のメンバーでピアノ四重奏」を聴きに行った、6月19日、11時開演、12時15分終演、2,400円、今日は満員に近い観客が入っていた、出演者が有名な方たちだからだろうか、良いことである。

今日の私の席は、1階、ステージに向かって右側のI列であった、先日読んだピアノ調律師をモデルにした小説「羊と鋼の森」(宮下奈都、その時のブログはこちら)で、主人公がピアノを聴くときは左側の席より右側の席のほうが良いのだと言っていたが、今日はまさに右側の絶好の位置であった。

出演:

郷古廉(ヴァイオリン、N響第1コンマス)
佐々木亮(ビオラ、N響首席ヴィオラ奏者)
向山佳絵子(チェロ)
清水和音(ピアノ)

プログラム:

モーツァルト:ピアノ四重奏曲 第2番 変ホ長調 K.493
ドヴォルザーク:ピアノ四重奏曲 第2番 変ホ長調 op.87

今日の出演者はN響コンビの二人で、郷古氏をステージで見るのは初めてだ、1993年生まれのまだ若手と呼んでも良い年齢でしょう。佐々木氏は先日もこの清水和音シリーズで出演したのを見たので2回目である。

向山女史は失礼ながら知らなかったが、今までアルゲリッチなど名だたる演奏家やオーケストラと共演し、ソリストとしても活躍する傍ら、公演プランナーや大学で後進の指導に当たるなど幅広くご活躍のようだ。

今日の演目は初めて聴くもので、四重奏というあまり曲がない分野の演目で面白かった。聴いてみると、やはりモーツアルトとドヴォルザークという作曲家の曲想の違いが明確であり、興味深かった。両方とも長調の曲で初夏にふさわしいプログラムだと思った。

さて、今日の公演であるが、

  • この公演は清水氏が演奏の合間に司会をして出演者とのトークを聞かせてくれる面白い取り組みをしている公演会だ、今日もどんな話を聞けるのか楽しみにしていると、1曲目の終了後、佐々木氏が舞台に残り、郷古氏のことについて話題にした、いわく、彼はオーケストラの誰からも一目置かれるだけの技術的な優秀さや統率力があるなどだ。若いのにたいしたものだ。N響にしては大抜擢だろう。本人の話もぜひ聞いてみたかった。また、今日の出演者は佐々木氏が熱望したと紹介していた
  • トークのあとは、2曲目のドヴォルザークに入るのだが、ここで佐々木亮が第1曲からそのままステージに残ってトークしていたので、慌てて楽屋に戻り、1曲目とは異なる2曲目用の弓を持って戻ってきたのがおかしかった、曲に合わせて異なる弓を使うのかと感心した(同じ弓の交換かもしれないが)。
  • さらに、さあ、2曲目というところで、また佐々木亮が「しまった」という仕草をして慌てて楽屋に戻った、今度は2曲目の楽譜を取りに行ったのだ、息せき切って戻ってきたときは少し休んでから演奏を開始したほうが良いのではと思ったが、観客を待たせないためにすぐに演奏を開始した、こんなハプニングが起こるのもこのシリーズの公演の面白さだろう

良い音楽を聴かせてもらいました