AmazonPrimeで映画「M3GAN ミーガン」を観た。2023年、米、監督ジェラルド・ジョンストン、原題:M3GAN。
子どもを守るAI人形が引き起こす惨劇を描いたサイコスリラー。
おもちゃ会社の研究者ジェマ(アリソン・ウィリアムズ)は、まるで人間のようなAI人形「M3GAN(ミーガン)」を開発している。ミーガンは子どもにとっては最高の友だち、そして親にとっては最大の協力者となるようプログラムされていた。交通事故で両親を亡くした姪ケイディ(バイオレット・マッグロウ)を引き取ることになったジェマは、あらゆる出来事からケイディを守るようミーガンに指示する。しかし、ミーガンの行き過ぎた愛情は予想もしない事態を招いてしまう。
AIロボットは現時点で既に我々の生活に便益をもたらしている。一人暮らしの老人の話し相手になるロボットやファミレスなどで料理の配膳をするロボット、ホテルやゴルフ場のクラブハウスの床掃除ロボットなどいろんな場面で活躍しているのを目にしている。今後、この分野はサービス業や製造業などで一層普及していくだろう。
この映画はそれらのAIロボットが暴走して人類に悪影響を与えるリスクがあることを示したサイコスリラー映画であり、ハイテク分野で世界の最先端を行くアメリカらしい映画である。確かに、便利になる一方、運用の仕方を間違えると人類に危害を加えるリスクのあるAIやロボット、使い進めていくうちに想定外の事態も多く起こるだろう。しかし、先進国における少子化、高齢化の進行を考えるとAIロボットの更なる活用の余地は大いにあるだろう。
人は新しいものに対しては先ず拒絶反応を示す傾向がある。これは人間の知恵でもある。新しいもの、革新的なものに直ぐに飛びついて今までのやり方を全部変えてしまうことに対しては慎重であるべきであろう。しかし、試行錯誤して徐々にそういったものに慣れていき、文明の利器を最大限に利用しなければ立ち行かなくなるのも当然のことであろう。この時大事なのは新しいものに対して完璧主義で批判を加えるべきではない、ということではないか。
AIロボットとは直接関係ないが、飛行機だって100%の安全は保証できないが飛んでいる。100%の保証がなければ認めないという考えではイノベーションは起こらないで古いやり方のもとで衰退していくだけであろう。ここに日本人の弱さがあると思う。マイナカードもミスはあるが比率にすれば0.00・・%程度の発生率であろう。これを何件間違えが判明したとだけ報道するのは不安を煽るだけの情緒的報道で国民をミスリードしているだろう。
AIの運用も含め、安全性は合理的な範囲で保証されているということで納得しないと科学的とは言えず感情的反応といえよう。「安全だけど安心できない」と言って莫大な予算と時間の無駄使いをした知事がいた。日本人は情緒的な反応は結局は自らのクビを締めることになると悟るべきでしょう。
話が大きくなったが、AIロボットの時代が今まさに現実に進行している状況に警鐘を鳴らすものとして興味深い映画であった。
さて、今日は1月7日、正月に食べすぎ飲み過ぎで酷使した胃腸をいたわり、七草粥を食べた。