おかえりのすけBOOK

bookbar4のメインキャラクター、おかえりのすけのページ

ロスト・イン・トランスレーション

2004-08-14 | 映画
2003 ソフィア・コッポラ 米
Lost In Translation
冒頭うす桃色の柔らかい素材のショーツから透けて見えるお尻。うす水色のタンクトップ、真っ白なシーツ。
その後はしばしお笑いの連打。慇懃無礼なパークハイアットホテルで巻きおこる数々。その後CM撮影現場でのかいつまみ通訳。こんな具合に。ハリウッド俳優ボブは、日本のCMディレクターの身ぶり手ぶりのようすから訳される言葉以上のものを感じているが、逐一正確に知る必要はこの際ない。なんとなく知らんぷり、なんとなく化かしあい。仕事ならこれくらいが良い加減。初対面なら気のきいた遊びになるが、夫婦間だと気まずくなるか。異国の病院ではさすがに困るだろうと思いきやまぁそれもほどほどでなんとか。そもそもひとりずつの頭と身体で知らんぷりや化かしあいをしてるからな。
母親に電話したあと嗚咽している横顔、それから最後にボブに抱きしめられて眉間に寄せた皺、シャルロットの表情がいい。

サントラは「ヴァージン・スーサイズ」と同じくブライアン・レイツェルが担当。コーネリアス推薦の日本の曲のなかから、はっぴぃえんどの「風をあつめて」をピックアップ。途中カラオケのシーンでアイゴンが熱唱。他にもHIROMIXや藤原ヒロシらがカメオ出演。藤井隆、林文浩、田所豊はそれぞれぴったりの役どころ。イケスカナサを満身にたたえた通訳女は、元・夢の遊眠社の竹下明子さんというひとだそうです、みごと。
公式サイトで「最後にボブ・ハリスは何を囁いたか?」ごっこしてました。「生まれ変わったら一緒になろう(神奈川県・男性)」がいいんじゃないですか。

ボブとシャルロットが最初に会ったエレベーターの中にいた女の子はトイレを我慢していたのか。隣の母親の着物が左前なのはおかしいと配給元に文句言ったひとは何人いるの?/病院でボブに話しかけてきたおっさんは素人ではないだろう/しゃぶしゃぶ店、あんなに無口な店員はいまどきいないと思うけど/サントリーと虎やの関係/ボブの部屋に一度だけ直接ファクスが入ったのはなぜ/窓辺に体育座りのシャルロット。眼下に拡がる関東平野/ゲーセンで夢中少年たちの異様、その隣でうっとり見つめるカノジョのもっと異様/京都ロケは必要だったのか/水色の襟巻きはあれで完成?スカーレット・ヨハンソンが少女役を演じた『真珠の耳飾りの少女』は別名「青いターバンの少女」。水色の似合う女優だ。


最新の画像もっと見る