諸々雑記メモワール

諸事,気にとめたことなどを書きしるしたいと思います。

食事に気を配り,長生きし天下を取った徳川家康,398年前の今日(旧暦),死去

2014-04-17 17:13:09 | 日記

家康(1543.1.31~1616.6.1,天文11.12.6~元和2.4.17)は,駿府城(現静岡市)で,波瀾にとんだ73年と4ヶ月の人生を終えた。

73歳といえば,現在でいえば,90歳以上に相当するのではなかろうか。当時の平均寿命は約50歳,52歳で亡くなった井原西鶴は,「人生50年」時代に,2年も生きすぎたと自嘲している。

死の1年前の「大坂夏の陣」で豊臣秀頼(21)・淀君(46)らを自殺させ,豊臣勢力を一掃した。

家康の死がもう少し早ければ,歴史も大きく変わっていたと思われる。

 ゴマ油で揚げた鯛の天ぷらが原因で発病したといわれている。しかし,『寛政重修(ちょうしゅう)諸家譜』には,「御腹中に塊(かたま)あり」とあり,胃ガンに冒されていたとの説もある。

 家康は食べ物には特に気をつけていたようで,例えば,若いころ,11月の初めに信長より見事なモモを贈られたが,季節はずれの果物は危険だといって食べなかったという。

食生活は質素で,味噌が大好物で,家臣にお茶づけをふるまうときも焼き味噌ばかりで,味噌は徳川家発祥の地・三河(愛知)岡崎の名産「八丁味噌」であったという。また,麦めしやヤマモモの実などの果物をよく食べ,干魚や鷹狩りで捕らえた野鳥を食べたという。カルシウム不足を補い,動物性蛋白質と植物性蛋白質をバランスよく摂っていたことが長寿につながり,天下を取ることになったと思われる。

 

 ところで,73歳で亡くなった人物には,『大日本沿海輿地(よち)全図』を完成させた伊能忠敬(1745.2.11~1818.5.17,延享2.1.11~文政1.4.13)をはじめ,次のような人物がいる。

清水の次郎長(1820.1.1~93.6.12,文政3~明治26)。

■『赤城の子守歌』などの流行歌手東海林太郎(1898.12.11~1972.10.4,明治31~昭和47)。

■古賀メロディーで国民を魅了した古賀政男(1904.11.18~78.7.25,明治37~昭和53)。

■ノーベル物理学賞の朝永振一郎(1906.3.31~79.7.8,明治39~昭和54)。

■民俗学者・宮本常一(1907.8.1~81.1.30,明治40~昭和56)。

■「狐狸庵(こりあん)先生」の愛称で親しまれた作家の遠藤周作(1923.3.27~96.9.29,大正12~平成8)。

■「アンコ椿は恋の花」「さざんかの宿」などのヒット曲を作曲した市川昭介(1933.1.4~2006.9.26, 昭和8~平18)。

■国立新美術館などを設計した建築家の黒川紀章(1934.4.8~2007.10.12,昭和9~平成19)。

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿