供給サイドからみた米の国民1人・1年当たり供給純食料(『食料需給表』)を消費量とみなすと,昭和37年度に戦後最高の118.3kgを記録した後,減少傾向をたどっている。
平成26年度は前年度(56.9kg)の1.7kg減(3%減<注>)の55.2kg(27.8.7公表)となっており,この52年間に63.1kg(年平均1.2㎏)減少したことになる。年率にすると,マイナス1.46%となる。最近4年間についてみると,年平均1.1 kg減,年率マイナス1.86%となっている。単なる予想に過ぎないが,5年後には50kgに割り込む可能性がある。
一方,需要サイドからみた『家計調査』の1人当たり購入数量(2人以上の世帯の米購入数量を世帯人員で除した値)も減少基調をたどる。両者の差は主として外食・中食(弁当・おにぎり)などで消費される数量で,30~35㎏の範囲内にあるが,近年若干縮小している。なお,『家計調査』は暦年の数値で,平成11年以前は農林漁家世帯を除く結果,12年以降は農林漁家世帯を含む結果である。
平成6年は需給両サイドともに5年産米の影響で大幅減となっている。
<注>農水省の公表は2.9%減としているが,これは25年を56.898㎏(=7,243千トン/127,298千人),26年を55.224㎏(=7,018千トン/127,083千人)として計算したものと思われる。