初老男のノンビリしたブログ

近所や周辺の事柄に対して、書き記して行きます。

舞台公演終了

2011年03月13日 18時26分38秒 | 公演の想い
地震で被災した方も今日は元気に顔を見せてくれました。
漸く本来のメンバーが揃ったのです。
舞台は何があるか判らないと云いますが、本当にそうです。
その何かが本当に悲惨な事態であることが悲しいですけれど、幕は待ってくれないのだと毎回実感するのです。


今回は幕末から大正時代に実在した方のお話を脚本に纏めた作品です。
今回の公演でその親戚縁者や実際に時を同じくした方々も見えて、歴史の軌跡を味わうことになりました。
ああ本当にあった話なんだと、知識から経験に変わる瞬間です。
幕末ってそんなに遠い過去じゃないのだと、朧気ながらに理解出来たような気がします。



翻って考えると、歴史的天災のあった今年に、今を記録し人生の流れを物語りに纏めるならば、100年もしないうちにドキュメントからフィクションへと変革する可能性があるのだと理解出来るのです。
全ての事実は過程を虚構で塗り固めたり、解したり、時代に合わせて勝手な解釈が出来る。
なんと便利で怖ろしい事実なんでしょう。
真実すべては虚構に通じてるのです。
歴史物のは熟成することで、常に今に存在するのです。


人生の艱難辛苦に耐え忍び、次につなげて行くならば別の未来が待っている。
人生は素晴らしくそして怖ろしい。
今で切り取って解釈しても、切り口は別の分析に至る。
物語は創世しなくとも良い。
真実は小説よりも奇なりとは、こういった事実を指す言葉なんですね。
舞台一つ終わって学んだ事柄でした。