受法寺本堂建築誌

伝統木造工法により建築中です

景徳鎮の青花

2005年10月07日 | Weblog
今週の工事は、基礎根切り、砕石敷き転圧、捨てコン打設。
ユンボで土を掘り下げ、その上に砕石を敷き詰め、コンクリートを打設していく工事です。
また、平行して発掘調査を行いました。

しかし、今週は10月にしては雨が多く、丸一日は工事を休み発掘も中止しましたが、翌日の雨の降り続く中、工事・発掘を続けました。
特に発掘は、雨の中を女性2人が濡れることを厭わずに、泥の中から何かあるのではと作業を続ける姿には、本当に頭が下がります。

その成果は、基準杭より25cm下の江戸時代の整地した層の上部より、瓦・漆喰、及び礎石があり、当地には江戸時代に建物があったようですが、炭火物の層があるので火災に遭ったのでは思います。
また、炭化物溜りから16世紀(安土桃山時代)中国産の景徳鎮の青花・白磁の皿・椀の破片の発見があり、中国の文化が遠く土佐の浦戸に及び、他国との交流のある港として栄えていたのではと、歴史のロマンを感じさせます。
詳しくは、報告書を待ちたいと思います。

※「青花」とは中国語で「チンホワー」と読み、青い模様のことを意味します。
景徳鎮の絵付けの代表が「青花」で,白磁の素地にコバルトを含んだ顔料で文様を描き、透明釉をかけて焼成する技法で、日本では染付とも呼ばれています。

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