テキスト主体

懐中電灯と双眼鏡と写真機を
テキスト主体で語ろうとする
(当然、その他についても、語ったりする)

春眠暁を覚えず

2014-04-23 22:05:21 | 双眼鏡 望遠鏡
春眠暁を覚えず。
このところこの言葉を実感しています。
アンドロメダ銀河という天体、綺麗な夜空では、肉眼でも見え、条件の良い時、場所なら、満月よりもずっと大きい視直径を持つ、壮大な天体です。
子供の頃読んだ、アシモフのエッセイの中に、誰かから、君の視力(目の良さ)を問われたとき、200万光年先のものが見えます、と言ってやりたまえ、というくだりがあり、実際、239万光年彼方にあるこの天体、都会では厳しいですが、ちょっと郊外へ行けば、見えます。以前にも、何度か観望したことは有って、実を言うと、大口径の双眼鏡で見てみたい対象の天体の筆頭格でもあります。
で、新規投入後しばらく経ったニコンの18×70でも見てみよう、と思い立ったのは良いのですが、この時期、条件的には、夜明け前の、比較的空気の澄んだ時間帯に昇ってくるアンドロメダ、観測条件としてはここ数日が良いと踏んでいたのですが、4月も半ばを過ぎたこの時期、日の出前のわずかな時間を狙って、三脚にセットした双眼鏡を玄関の三和土に置いてたりもするのですが、ふと気付くと空が白み始めて、機会を逃す日が続きました。
もともと、夏の天体(よく言う、冬の天体、夏の天体、というのは夜に空に昇ってくる、つまり季節によって、天球上の太陽から、どれだけ離れるかによって決まります。代表的な冬の天体のオリオンは、もう夕暮れと同じくして西の空に降りて行き、これから夏にかけては、観望できなくなります)ですから、時期尚早な感じではあるのですが、そう考えてくると、天体観望用の機材というのは一度入手すれば、少なくとも一年間は、季節折々良い条件を迎える天体に対して活用できるわけで、せせこましく忙しい現代の生活の中でおおらかなスパンで愉しめるいいものだなぁ、と言い訳してみるのです。

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