滋賀県、彦根市に行ってた会社の某氏からレポートもらったので、一部ご紹介します。
近江八万市の近江商人記念館を訪問してきました。
建物は近江商人の旧家を利用して近江商人の価値観や生き方を紹介している築数百年の木造住宅で、
敷地は1000坪、倉が八つでした。
近江商人が繁栄した根拠として近江商人の商人哲学として有名な言葉「買い手よし、売り手よし、世間よし」
という三方良しを紹介しています。また、近江商人の日々の仕事の方針が五つ示されていました。
1.即決断
2.早起き
3.腹八分
4.辛抱
5.欲浅く、です。
いずれの言葉も単純な言葉ですが、事業繁栄のための心がけとして学びたいと思います。
かって日本の商業を牽引した商人としては、伊勢商人、大阪商人と近江商人があげられますが、
「世間良し」を理念としてきたのは、近江商人だけとのことでした。
近江商人から成長した企業の一部を紹介します。
・高島屋
・山形や
・トヨタ自動車
・伊藤忠商事
・丸紅
・双日(大手商社)
・トーメン(大手商社)
・東洋紡
・東レ
・日本生命
・ワコール
・西川産業(布団の西川)
・白木屋
・ニチレイ
・ヤンマー
・日清紡
・武田薬品
これらは一部です。いずれも日本を代表する企業です。
繁栄の鉄則がこうした企業に連綿と生き続けている証と考えられ、学ぶべきことがあると思います。
以下略
たまたま先日テレビを見てましたら、その近江商人の元祖として「大丸」の創業者が紹介されてまして、その戦略の先見性にスポットが当てられてました。
例えば、京に店を出す前に反物を包んだ大きな風呂敷を取引先にそのままお使い下さいとプレゼント。
この風呂敷には大丸の大きなロゴが染め出されていたため、重宝してその風呂敷を使用して町を歩く取引先の人間が結果的に「大丸」の宣伝マンになるという戦略なんですね。
また、一般の通リすがりの人間にも雨が降ってきたときには、ただで傘を貸し出したという記録もあって、もちろん、この傘にも「大丸」の文字がちゃんと書かれてあって、風呂敷と同様な効果を発揮してたわけですよね。
大阪商人の「損して得取れ」に通じるところもあるようですが、近江商人の方が鷹揚な印象がありますね。