鳥無き里の蝙蝠☆改

独り言書いてまーす

【考察】ゲーム『BATTLE FIELD 4』のヘリコプター運転練習から色々な考え事

2016-10-09 07:29:05 | 考察

『BATTLE FIELD4』はゲーム界におけるFPS(FirstParsonShooting)ゲームの金字塔というか、FPS界の重鎮も超重鎮、ツートップの片方Call Of Dutyシリーズと共に当ジャンルを独占するゲームソフトである。

最近、友人の勧めで初めてBFシリーズに参加した俺である。Call Of Dutyとの大きな違いは、航空支援や戦車などをCPUに任せるのではなく、実際にプレイヤーが操作して戦場を駆け巡るという点が一つである。厳密に言えば、32vs32(64人対戦)という大マップが戦場という点もある。

今回そのBF4をプレイする中で、どんな考え事を巡らせているかというと、「学習について」である。

先述した航空支援を実際に操作するうえで、初心者がまずBFの洗礼というか門前払いを受けるのがタイトルにもあるように「ヘリコプターの運転」である。

そもそも平均年収が数百万の三流家庭に育った人間が、ヘリコプターの航空力学について知識があるわけがありませんよね? 俺も詳しい理解はしていませんが、練習を積み重ねるうちにとりあえずヘリコプターが前進したり上昇したりする仕組みは感覚でつかめました。この仕組みを覚えるには、実戦だけではほぼ不可能と言っても過言ではないと感じました。なぜなら実際の試合中になると、ヘリコプターに搭乗する機会がまず圧倒的に足りなくなるからです。基本操作を学ぶ前に墜落を繰り返すだけの、見事な足手まといを量産する結果に陥ります。試行錯誤の結果、やっとのことで墜落は免れて、なんとか障害物を避けれたとしても、敵ヘリコプターや対空兵器に撃墜されてしまいます。そんなことでは空からの支援なんてもってのほか。貴重な戦力を悪戯に損なうだけです。

これはプレイヤーがゲームに対して譲歩せざるを得ない点だなと強く感じました。なぜなら現状のマッチングシステムには、初心者が腕を磨くチャンスが一人で地味にプレイするトレーニングモードに限られているからです。そういう意味では、BF4を楽しむには高い敷居をくぐらなければなりませんが、それについては今回は割愛します。

話を戻します。

そもそもなぜこのヘリコプターの運転技術を上達させたいと思ったのか?

上手な敵ヘリコプターが、かなりの割合で戦局を左右しているからです。歩兵も戦車も味方ヘリも、上級者が運転しているヘリコプターたった1機でかなり倒されてしまいます。はっきり言ってかなりストレスですw味方ヘリコプターがきちんと役割を果たさなかったり、運悪く上手い操縦者がいない場合は、もうそれだけでその試合の楽しみが半減するわけです。もうここまで言えば分かりますよねwそういうことです。

さて、そこでヘリコプターの猛特訓を初めて数日が経つわけです。俺氏は、演習射撃場というモードで一人空しくヘリコプターでぐるぐる飛び回っています。

基本操作を覚えるにはそれほど時間はかかりませんでした。前進、後退、上昇、下降、旋回、これらができたところで敵勢力の脅威になるにはまだまだ程遠い。

そこで必要なものはなにかを考えてみる。
・事故死、つまりは障害物への接触で墜落しないような超超基本技術。
・敵対空兵器への理解と、そのキルレンジ
・敵対空兵器でロックオンされた時の回避法
・実戦におけるヘリコプターの役割

ではそのために必要な技能とはなにか? 座学的なものは省くとして、必要技能にとって大前提なのが、「慣れ」である。これはヘリの運転技術に限らないことである。陳腐な結論でなんとも申し訳ない。しかし、この「慣れ」をどのように無意識へインストールするかという課題については、俺の人生史上なかなか有益な経験を、このヘリの練習で得られたと思うので書いていこうと思う。

俺がまず最初に始めたのが、射撃演習場にある「小さな橋の下をくぐる」という訓練である。はっきり言って飛び級も甚だしいような、初心者がまずやる必要のない難易度の課題である。なぜなら海面すれすれで、実際に飛ばすヘリ2,6台分ぐらいの横幅しかないからだ。

しかし「必要は老婆を飛ばす」という古い時代のどっかの国の格言でも言っているように、この「橋の下くぐり」は、ヘリコプターが飛ぶ原理への理解と超基本操作技術の習得を前提にしている。つまり、この小さな橋の下をくぐれるようになるというゴールラインは、初心者が手っ取り早く運転技術を身につける際には手っ取り早い方法だということだ。なぜこの方法を選んだかといえば、その経緯は単純で、「神ヘリ動画」の一つに、およそヘリで潜入するには極めて非現実的な場所(船がそのまま格納できるような洞窟)に偵察ヘリで侵入して無双していたのを見たからだw 同伴させていた歩兵を降ろしてヘリが搭載しているミニガンと歩兵でその場をあっという間に圧倒していく様には鳥肌がたった。

てなわけで「橋の下くぐり」だが、自分なりにクリア時のランクを設けた。
・Bランク...一度くぐってもう一度くぐるのに失敗
・Aランク...一度くぐってもう一度くぐるのに成功
・Sランク...スマートに何度もくぐれて墜落しない

これを偵察ヘリと攻撃ヘリで延々とSランク目指して繰り返した。余談だがこういうファインプレーの練習は、SEGAの『スーパーモンキーボール2』のノーコンクリアを目指していた時の感覚と似ているなと感じたw

そんなこんなで「橋の下くぐり」のSランクをクリアした俺が次に設けた課題は、「ヘリの低空高速レース」である。これは射撃演習場の陸地の上空を低空飛行で飛び回る練習である。陸地の上空とはいえ低空飛行は実戦では必須技術なので、もちろん地上にある障害物と余裕で接触できる高度を前提としている。自分なりにコースを決め、鉄塔や建物を避けて周回する。ただ障害物を避けるだけではなく、可及的に速度を維持しながらである。なぜなら対空兵器が目標物を仕留める際にのろまなヘリは格好の餌食だということは無論であるからだ。

この課題が求めるクリア条件は、ヘリの航空力学へのもっと確かな理解と、それを意識して操作するのではなく、無意識に行きたい方向へ行けるようになるというものだ。その条件を満たさなければ、直角のカーブや低空且つ高速での周回は不可能だからだ。それが分かったのも、低空での高速レースにだいぶ苦労したおかげである。我ながら課題設定が見事だったと自分を誉めたい。だって誰も誉めてくれる人いないんだもん・・・

課題の設定の仕方は、それが求める前提要素が重要になってくる。これは今回のようなヘリの操縦に限らない。もしも、人間が一度の失敗で次回以降はそれを繰り返さないことができたとしたらどれほど良いだろう?これは理想だ。何が言いたいかといえば、今回のような自己流の練習と「その方法の構築」をしていく上で色々と気づいたことがあるからだ。

自己流、つまりは独学のほとんどに言える事、それは「叱咤激励や指摘をする他者が存在しない」ということだ。改善するべき点を自分で見つけ、自分で自分を批判し、自分で自分を奮い立たせなければならない。親も教師も教官もいるわけじゃないからだ。まあ大人なら当然だわな。

練習をしていて陥りやすいのが、同じミスやエラーを何度も繰り返してしまうということ。これはおそらく、現実の投資や賭博ではない今回のような無限試行が可能な場合に多い。その筆頭はゲームである。実際に練習をしていて、「今の失敗はなぜ起きたのか?」を考えずにまた繰り返すことが何度もあった。個人的な代表例は「ヘリの飛ぶ仕組み」への理解不足が該当した。コントローラを置いて落ち着いて考えてみたら無事に改善できた。ゲーム内という試行回数に対するリスクが極めて小さい環境では、一回一回の重みがほとんどなく、練習の質をいたずらに損ねることが珍しくない。これを避けるには自身の意識改革が必要不可欠になる。極端な言い方をすれば思考の訓練が必要になる。

ちなみにだが、ヘリの操縦方を覚えたところで敵勢力にとって脅威になるにはまだまだ険しい道のりがあることは先ほども書いた。それはいわばやっと「門をくぐったばかり」のようなものだからだ。そこから更に戦場の地形の把握や搭載兵器の使い分け方やヘリコプターの戦術的な役割などなど、挙げればまだまだありそうな学習項目がずらりと待ち構えているのだ。


まとめ。

BF4における神操縦士になるためには、
・効果的な練習方法と、その課題の設け方
・なにが必要か、という洞察力
・慣れるために必要な最低限の飛行時間以外の無駄な練習を避けるための意識改革
・and more...

が必要だということ。BF4のヘリの練習をしていく中で、まさか「独学」と「意識改革」について学べるとは思っていなかった。俺の人生にとっては、まさかの方向から思わぬアプローチを受けたので、それはそれは驚きだったので今回の執筆に至りました。

おーわりっ。




コメント (2)
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