「800万人を感動させるのも、
1人の大事な人を癒すのも、
同じ実りじゃないかなぁ」
by 宇多田ヒカル
友人の結婚式の披露宴で使うプロフィールビデオの製作を依頼されて、結婚式関連の情報を集める日々。
その中で、余興サプライズでフラッシュモブをやる人たちの動画を見た。
ダンススクールに通って、一生懸命に練習をする男性。その表情に感動した。
100年の恋が冷める瞬間はある。熟年夫婦になればつまらないことで喧嘩することもある。
あれほど深い愛を誓った二人が、互いに顔を見ただけで苛立ちを抑えられなくなることもある。
昨今の結婚離れや絶食系男子によって結婚というもののイメージが悪くなっていることも事実だが、「永遠の愛」や「素敵な結婚式」に対して絶望しているわけじゃない。むしろ今回の情報収集の日々は大切なことを教えてくれた。
一目惚れや小洒落たプロポーズに共通しているのは、悪く言えば「気の迷い」とも言える。
人の気まぐれというのは、時に華やかで、時に恐ろしい。一目惚れした相手への告白も、周到なプロポーズも、ちょっと魔が差した時の過ちも、どれも感情の針が振れた結果だ。それは脳科学的に言えば、ドーパミンだとかオキシトシンだとかそういう話で、つまるところ脳内物質が左右しているだけとも言える。
そう考えると、狂気、愛情、情熱のいずれにもほとんど違いがない気がする。
結婚式の披露宴で、例えばフラッシュモブともなればそれなりの人数が「新郎新婦のため」という""一つの目的""のために一丸となる。ビデオを製作した人がいればその人も同じ。
部外者からすればはっきり言って正気の沙汰じゃない。企画、打ち合わせ、練習などなどの準備と労力と時間と、さらにはそれにかかるお金と、仕事でもそんなに頑張ることはないのに、多くの人がものすごく頑張る。
いやいや普通にすごいことだと思う。だって新郎新婦という二人を喜ばせるためだけに、だよ?
フラッシュモブを使ったプロポーズの動画見てて普通に感動しちゃったよ。
なぜだか女性側に感情移入しちゃうせいかもしれないんだけど、まあ普通に嬉しいじゃん?そんなことされたら泣いちゃうじゃん?
自分のために、内緒でダンススクール通って、超真剣な顔で日々練習するわけよ。まあそれが他の余興だったとしても自分たちの仕事終わった後の大切な時間をみんなで持ち寄って二人のために頑張ってるわけよ。そこでみんな普段はなかなか見ない表情とかしてるわけよ。
嬉しくないわけないじゃん?
祝ってあげたい側の気持ちもわかるし、祝ってもらってすごく嬉しい気持ちもわかる。
さて今回の本題。
俺ひねくれてるけど、これは素直に「良いもの」だなぁと思った。妬ましいとか羨ましいとかじゃなくて、素敵なことだなって。
そういう晴れ舞台に立つような人間じゃないからきっと縁はないんだろうけどねw
以上
おーわりっ
と思いきや最後に、
フラッシュモブみたいな大勢の前でサプライズって、たぶんできる人とできない人がいると思うんだ。人見知りでシャイな人なんて絶対やんないよね。やりそうな人っていえば、人前に出ることが苦手じゃなくて、人前でふざけるとか笑わせるとかモノマネが得意だとか、そういう社交的で外交的な人が多いと思う。
なんでそういうこと考えてたかっていうと、フラッシュモブの動画で告白される側の驚いた表情を見てたのがきっかけ。
人の驚いた顔ってすごい好きなんだよw驚いた時のリアクションとかさ、なんでかはわからないけど凄い興奮しちゃう。フラッシュモブなんてどえらいもん仕掛けられてしかもその場に居合わせただけかと思いきや自分が告白されたらそらびっくりするやん。その動画の女の人の表情がまた最高なのよ。目まんまるく見開いて顔真っ赤にして口抑えちゃってw
驚きの提供の中では、フラッシュモブって相当ハイレベルなものじゃん?
それがどうしたかといえば、じゃあ内気で落ち着いた明らかにフラッシュモブなんて、まーやらないだろうなっていう人がキレッキレのダンス踊りながら登場したらどうよ?w
えええええええええーーーーーーーーーーーーっ?!???!?
ね?
つまり、周りから「これは絶対にできないだろうな」って思われてることをやってのけたらその人たちの超びっくりした顔を見れるってこと。これは俺にとってはなかなかの大発見なのですよ。
いやー大収穫でした。
ちゃんちゃん🎶