「割り切れないもの」として割り切る。
「人はみな不平等」という平等。
>>多くの精神療法家が好んで引用する言葉に、キーツの詩に出てくる「負の能力」という言葉がある。負の能力とは、「不確かさ、不思議さ、疑いのなかにあって、早く事実や理由を掴もうとせず、そこに居続けられる能力」のことです。もともとは、詩人にとって不可欠の能力としてキーツが語ったものだが、精神療法家にも同じ能力が必要だということです。何かができる能力ではなく、何もできない無力感や空しさに耐える能力のことです。
※中島義道「明るいニヒリズム」より抜粋
強引になら、白黒つけることはできる。しかし多くの人々はそれをしない。
見たく無いものを見ようとしない。それを誰も責めることはできない。ドMなやつが自分で自分を責める時以外。
水清ければ魚棲まず、人至って賢なれば友なし。
不確実性、あるいは不確かな部分が存在することを許しておかなかったり、かと思えば時に曖昧だったりグレーな状況であることを許したり・・・