やまんばのひとりごと

あと何年 健康で生きられるかわからないけどその日まで この世に生きた足跡を残していきたいな。

納骨式

2024-01-21 17:23:40 | 日記
昨日は長兄の納骨式だった。

寒い日。遅れてはいけないと思って 早めに出かけて25歳まで過ごした街中をゆっくり歩いて行った。 58年ぶりの路地だったが 全く記憶にないぐらい変わっていた。

中学の同級生の時計屋は まだあったが もう営業してないらしく しまっていた。彼が後を継いだとしても もう84歳だものねえ。あるいはもうこの世の人ではないかもしれない。

角に唯一の映画館があったが 大きなビルになっていた。 
川はいつもの川。しかし護岸工事がしっかりされており 昔の小さい船が止められていたあの雑多な光景はもうなかった。

大神宮はそのまま。
5年生の時 ここに大相撲の巡業が来た。吉葉山 鏡里 千代乃山 照国の4横綱がいた。
私は関脇 名寄岩のファンだった。 力士たちが大神宮の囲いの中で運動したり休んでいたりしていた。わたしは名寄岩を見つけて 恥ずかしがり屋だったはずなのに  大きな声で 名寄岩さん サインしてください とノートを出したら おう!!と言って塀のところに来て サインしてくれた。
 
もう天にも昇る心地だった。そのあとの取り組みも 前に 前に 出て行ってみていた。初っ切りという珍しい余興にはびっくりした。

ああ もう73年前なんだなあ あの時 最後まで見て帰ったら 真っ暗だった。母にこっぴどく怒られたことを覚えている。

その場所の片隅に太平洋戦争戦没者ノ碑が たっていた。父の名前が刻んであった。丁寧に手を合わせ もうここに来ることもないだろうと思ってじっと見つめていた。

寒い日でお寺の中で僧侶の読経の間もコートは脱げなかった。
50㎞離れた墓地に移動、私は毎月母のお墓参りをしている。 もう240回を超えただろうか。 

私も夫も 散骨希望。
76年前 大陸から引き揚げてきたわれら家族は 半分いなくなり 89歳の次兄と86歳の姉と83歳の私だけになった。次兄は樹木層でもうその権利を買っているらしい。姉もお墓を買ったらしい。

さみしくてつらい日曜日だった。



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