TANEの独り言

日々の生活の中でのつぶやきだから聞き流してネ

憧れの地に向けて その6

2020-06-28 06:54:00 | 山行
かつて仲間と歩いた道を、記憶を辿りながら一人で歩いた日の夕食も、山小屋のデッキでいただいていました。


その時「ご一緒させてもらっていいですか?」
と、私に声をかけてきた人がいます。

振り向くと、あの青い大きなザックの方です。

私たちはその日の出来事を語り合いました。

翌日の予定を尋ねるとパノラマコースで下山されるとのこと、私はお願いして途中までご一緒させてもらうことにしました。

パノラマコースはキャンプサイトのあるカールから展望の開けた稜線の鞍部まで一度登り、その後急坂を降る険しいルートです。

私たちは翌朝の出発時間を確認しそれぞれのテントに戻りました。

翌朝も素晴らしい天気になり、モルゲンロートが稜線を赤く染めます。

テントを片付け、重いザックを背負って私たちは予定通り出発しました。

歩きながら二人でお互いのことを話しはじめます。

その方は奈良に住んでおられること、40代から山に登り始めたこと、今では1年の3分の2はアウトドアを楽しんでいることなどお話しされ、私もここに至るまでの経緯など話しました。

とても楽しい時間でした。

1時間半ほどで絶景の稜線鞍部に到着、それはそれは素晴らしいパノラマです。互いに写真を撮り合いました。





私はその日、初日に通過したキャンプ場に泊まる予定だったので、青い大きなザックの方とはそこまでです。(それまでいろいろと互いのことを語り合ったのですが、失礼になるかなと思い名前や連絡先は聞かずに別れてしまいました)

それから先の道は膝が笑ってしまうほどの長い長い下り坂、途中、沢山の野生の猿の群れに囲まれ怖い思いをしたりもしました。

16:00にはキャンプ場に辿り着き、(ここが数年前に友人から話を聞いていたキャンプ場)受付を済ませた後、一番眺めの良い川岸にテントを張りました。


このキャンプ場は眺望が抜群なだけでなく食堂やお風呂もあるので、夏には長期間利用する人もいるそうです。


私もゆっくりと湯船に浸かり、そして美味しいご飯と🍺、地酒までいただきこれまでの緊張感から久しぶり解放された思いでした。


夕暮れ時、川岸のベンチに腰をおろし昨日歩いた山々を感慨深く眺めていると、両隣のテントの方もベンチまで出てこられ山の話に花が咲いたのでした。

さあ、明日は旅の最終日です…

      (その7に続く)