社労士みょうみょうの“やめない・つづける・はじめる”方法

介護離職や育児離職をしないで
仕事を「つづける」方法を探しましょう!

種をまき、水をやり続ける。そんな花屋の店長さんです。

2016-02-28 05:48:59 | 日記
花をプレゼントされるととっても嬉しいものです。儀礼的なものであってもね。トラブルを起こして職場を去らねばならない場合に渡される花であってもね…

だから花を人にあげるときは、自分でも「ステキ!こんな花を私ももらいたい!」と思うようなのにしなきゃね!

私はこれまで何度か人に花などの植物をプレゼントする機会がありましたが、ぜ~んぶお店任せでした。どの店員さんもそれなりに素敵なブーケを作ってくれたり、ユニークな植物を選んでくれたりでけっこう満足していました。

でもこないだ、はじめてがっかりしました。クレームをつけるほどのものではなかったんです。翌日取りに来ることにしてお願いしといたんです。それほど高くないブーケを。受け取ってほんとにほんとにがっかりしました。地味な色合いで全然カワイクなかったのです。人によってはすっきりしたかんじでいいと思ったかもしれません。でも私はしょんぼりしてしましました。時間もなく、受け取って帰りましたが…

せっかくのお花でがっかりなんてもったいないですね!

今回紹介するのは、花を送られた側の人の来店が多いことが特徴であるフラワーショップの店長さん:男性です!

日本にある生花店の数はおよそ2万5千軒。スーパーなども含めればさらにその数は膨らみます。そんな競争の激しい中で頑張っている方です。

お客さんが買うのは7割以上がプレゼント用。お客さん自身は花をめったに選ばず、店長の藤田さんに任せます。

贈る相手は何色が好きか、どんな色の服をいつも着ているか。来店した人の背後にまで思いを巡らせる。会話を弾ませ、聞き取る。藤田さんにとって、目の前の一人は一人ではないのです。

そんな藤田さんですが、10年前まではバラを見てチューリップと言うほど、花には興味がなかったそうです。

藤田さんは中学卒業後、定時制高校に通いながら溶接工の仕事をしていました。
ある夏のこと、入院していたおばあさんのために、人生で初めて生花店へ行きます。2000円で小さな花かごを作ってもらいました。お見舞いと言えば花かな、ぐらいの気持ちだったそうです。
花かごを受け取ったおばあさんは、時間が止まったかのように花から目を離さず、しまいには涙を流したのです。

藤田さんは衝撃を受けました。

さっそく「ここで働かせてください!」と花や巡りを始めましたが、どこの生花店でもフラワーデザインの専門学校卒業を求められ、20軒以上頭を下げても雇用先は決まりませんでした。それでも祈りに祈って、30軒目に職場が決まりました。

5年後、藤田さんは病院のベッドの上でした。くも膜下出血で倒れたのです。一命を取り留めたものの、なんで今なのか…なんで自分が…と心は枯れそうになっていました。前年に念願の独立を果たしたばかりでした。

そんな藤田さんにそっと水を注いでくれたのが奥様の美幸さんでした。

病から4年を経た今、店は軌道に乗り、従業員を雇うまでになりました。

まかない種は生えてこない。花も咲かない。だから、種をまいて水をやり続ける人でありたい。

それが藤田さんの思いです。

なんだかお花を買って、誰かにあげたくなりました

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