走れ!優柔不断児

優柔不断なオヤジの戯言。

平々凡々なオヤジが少しだけ頑張るjogやマラニック、日常の出来事について語ります。

ジョグトリップin長崎街道《佐世保諫早路》

2018年02月27日 22時14分01秒 | イベント・大会


2月25日(日)ジョグトリップ「長崎街道《佐世保諫早路》」60km大会に参加してきました。
その様子をレポートします。

2月も後半となり、まだまだ冬の寒さが続くものの、一時ほどの強烈な寒さはなく、最近では平年並みの気候が続いています。
前回(2月11日)に「龍馬の道(島原街道篇)」で島原から諫早までの街道を走破しました。
先週(2月18日)はジョグトリップ大会ではありませんが、たこさん(タエコさん)とF川さん(えびぞうさん)と一緒に長崎街道の一部である原田~桂川間を歩きました。
そして今回は平戸街道と長崎街道の一部である佐世保~諫早を走破しようという行程です。
そうそう、昨年9月には平戸街道(平戸口~佐世保)も走破しました。
これで平戸口~佐世保~諫早~島原と長崎街道が一筆書きで繋がることになります。
ちなみに次回のジョグトリップ(3月11日)では再び長崎街道の一部(武雄~嬉野)を走破する予定です。
なんだか今月と来月は街道漬けのJogとなってしまいそうです。

今回のスタート地点は佐世保発着の大会で数回訪れたことがある佐世保「新公園」です。
行程が60kmと比較的長いため5時受付開始、6時スタートと早い時間からの大会開催となっています。
福岡市の自宅を出発する時は雨は降っておらず、降っても小雨で一時的に止んでくれたらいいなと期待していたのですが、伊万里を過ぎたあたりからポツポツと降り始め、佐世保市内に入ると本格的に降ってきました。
正直気分が凹みます。冬の寒さは仕方ないとして、「よりによってなんで雨が降るのだろう、昨日はあんなに良い天気だったのに」と思ってしまいます。
まあそんなこと言っても仕方ありません。私たちは冬の雨の中、未明から60kmを走ろうとしている「変態」の集まりです(笑)普通ではやらないことをやろうとしているのです。そう、自己満足大いに結構、やってやろうではありませんか。自分ひとりではありません、心強い仲間が一緒なのです。と言い聞かせるしかありません。

受付開始の5時になりました。体育館の軒下に懐中電灯で照らされたジョグトリップののぼり旗が見えました。
「おはようございます。今日もよろしくお願いします」主催者の“あみりん”に挨拶してゼッケンと参加記念の「ジョグ鳥缶バッジ」を頂きます。
今回のゼッケンです。裏側はコースの地図になっており、オアシス(エイド)地点やワープ(途中、電車等で移動する際の)情報として電車の時刻表など情報盛りだくさんです。毎回のことですが、あみりん渾身の作だそうです。




今回はスタート地点とゴール地点が異なるワンウェイコースとなっています。
ゴール後着替えて電車に乗って戻ってくる予定です。そのため着替えなどを入れたバックを預け、あみりんがジョグトリカーでゴール地点まで運んでくれます。

暗闇の中、少しずつ参加者が集まってきました。


本日の最遠からの参加者は北海道から参加のK藤さんです。ご夫婦で旅行を兼ねて来られているとのことです。
私もいつかは観光を兼ねて宿泊してゆっくりとした気分で参加したいなぁと思いますが実現するのは難しいでしょうねきっと。
先週ご一緒させていただいたタエコさん、F川さんはじめ顔馴染みの仲間が揃いました。
5時50分になり開会式が始まりました。
カメラ操作を誤りストロボを焚かなかったのでほとんど真っ暗な状態ですみません。

選手宣誓をされた地元から参加の「海賊」さんです。↓


前回に引続きスタート後、しばらくあみりんが先導してコース途中まで誘導してくれるとのことです。
スタート時間の6時になりました。
いつものあみりんの掛け声「スタートラインはこのあたりということで、5・4・3・2・1はいスタートです」と共に一同ゆるゆるペースでスタートを切りました。


暗闇の中、街中をあみりんが先導して進んでいきます。
雨は降っていますが土砂降りではありません。
暫くすると本日最初の上り坂に来ました。「楽しんでいってらっしゃい」ここであみりんとお別れです。
石畳の急坂です。まだ暗いので周りの様子はよく分かりませんが上って行くにつれ、街の明かりが眼下に見えてきました。石畳も雨に濡れてどことなく風情を感じます。
「平戸街道」の看板が立っています。街中にこのような坂があるとは驚きです。


坂を下ってしばらく進むと次第に明るくなってきました。


またまた坂道を上って行きます。


もともと長崎は坂が多い地形なのでしょうが普段車だと気付かないこのようなちょっとした坂道が数多くあります。
今日は何度も上っては下る行程でした。

早岐までやってきました。本日最初のオアシス(エイド)です。
「わくわくふれあい市」という店舗の一角を利用させて頂いており、あみりんが先回りして準備してくれています。




いつものパターンだと「かっぱ巻き」なのでしょうが、ここで出されたのは「海苔巻き」でした。意表をつかれたというか全く予想していませんでした。
というのもたぶんジョグトリップのオアシス食で私は初めて目にした食料だからです。
あみりんに珍しいですねと聞くと、そうでしょ久しぶりです、具材に玉子など痛みやすいものを使っているので早い時間(最初のオアシスに)出しましたとのことです。
お腹が空いていたのでペロリと頂きました。とても美味しかったです。

小休止を終え先に進みます。


最近のジョグトリップは割りと平坦なコースが多かったのですが、今日のコースはこれでもかと言う位の大小様々な坂道があります。
山の上まで上ってきました。天気が良ければもっと遠くまで見渡すことができるのでしょうけど。


「平戸街道宮村往還」と札に書いています。


街道の案内に沿って進んで行きます。




未舗装の道にやってきました。オレンジのリボンが道案内をしてくれます。


落ち葉でサクサクした道を森林浴しながら進んで行きます。


「川棚往還中の最急坂」と書いています。かなりな勾配です。


山を下りまもなくすると22km地点の2番目のオアシスに到着しました。
民家の車庫を貸してもらっています。


最近ではこのように屋根付の場所を提供して頂いており、今日みたいに雨の日はありがたいです。あみりん曰く「オアシスドーム化計画」を進めているそうです。
オアシス食はよもぎ餅。温かい麦茶ととても合います。ご馳走様でした美味しかったです。


一息ついて先に向かいます。

川棚駅の前を通り過ぎます。


このあとしばらく海岸線に沿って国道を走ります。
歩道があるので走りにくいということはないのですが、すぐ隣を車が走って行く際の走行音がすごいです。


東彼杵町まで来ました。「平戸街道川棚往還」の札が立っています。


丸い石のわっかは何でしょうか。魚を捕獲する仕掛けかなぁ。




30km地点の3番目のオアシス到着です。ここも民家のカーポートを利用させて頂いております。


オアシス食は「いなり寿司」でした。毎回頂くのですが何度食べても美味しいです。


この頃になると雨が小降りになりほとんど気にならなくなってきました。(しかしこの後また降ってきました)
大村方面へ向かって再び海岸線を走ります。


長崎行きの電車が通りかかりました。誰かワープした方が乗っているかなぁ。


大村市に入りました。


小さな漁港の横を通り過ぎます。先程まで山の中を走っていたので間近に海や船を見るとなんだか不思議で新鮮さを感じます。


「松原一里塚跡」と印されています。


すぐ先の39km地点に本日4番目のオアシスが設置してありました。ジョグトリップ名物の蔦屋みたらし団子です。やっぱりおいしいなぁ。いつも通りタレまで飲み干します。




この辺りは約640mに渡り、松原宿という宿場町だったそうです。この旧松屋旅館は江戸時代諸大名が通行する際の小休憩所として利用されていたとのことです。


「松原町ひなまつり」ののぼり旗が立っており、道路から中を少しだけ覗いてみました。
中にはたくさんのお雛様が飾ってありました。




松原宿跡を後にして進んで行きます。ここまで約40km、全体の3分の2ほど進んできました。
少し脚に痛みを感じますが気になるほどではありません。
アーケードにやってきました。街道が年月が経ってこのような商店街に変わっています。
アーケードを駆け抜けていくというなかなか珍しい体験をしました。




これより諫早道と書いてあります。


またまた坂道を上り下りします。


ここまでは白線矢印に沿って特に迷うこともなく進んできました。
50km手前あたりでしょうか、幹線道路を進んでいると小さな交差点でうっすらと白線の跡が滲んで見えます。200m位先を先行される方は直進して行きました。
立ち止まって一瞬考えました。どっち向きの矢印かは判別つきませんが、恐らく左折だろうと思い左に折れました。しばらく進んで行くと次の矢印が現れたので結果的には正解だったようです。
後ろから2人の方がやってきました。ベルちゃんとミスターKさんです。
先程の曲がり角を曲がり損ねてしばらく直進してきた後、51km地点のオアシスが見当たらず「これはおかしい」と思い途中から曲がってきたそうです。雨で白線が流れてしまい分かり辛かったようです。

そんなこんなで本日最後のオアシスに到着しました。




「かっぱ巻きお一人様5個まで」と書いてあります。そういえばあみりんが開会式のとき言っていました。「何番目のオアシスかは言いませんが、かっぱ寿司を用意しています。いつもは一人3個までですが今日は4個準備しました。(大会参加を)キャンセルされた方もいますので今日は5個食べてください」と。
すごいなぁ、いつも3個で少し物足りないと感じていたのですが今日は5個食べることができ満足です。口に梅の香りが広がって美味しく頂きました。

ゴールまで残り10kmを切りました。そういえば最後に難関の山越えがあることを思い出しました。ここから鈴田峠へと入って行きます。




上り始めはゆっくりながらも走って進んでいたのですが、結構長い距離の上りが続きます。




途中から勾配がきつくなり歩くこととしました。一緒に進んでおられた方が言いました「この先未舗装路になります」と。
初めての道だったので「未舗装」がどの程度の距離か分かりませんでした。先に通ってきたほんの一部区間程度かなぁと思っていました。


歩いても歩いても未舗装道が続きます。ようやく下りにさしかかりました。


これはトレイルではなく登山道ではないか、とても走れる状態ではありません。ところどころ大きな落石が転がっています。




ぬかるんだ土と濡れた石の上を滑らないように恐る恐る進んで行きます。へっぴり腰になりながら進みますが途中一回尻もちをついてしまいました。ゆっくりしか進めなかったので、結構長い距離を下ってきたように感じました。

峠から出てきたところです。ホッとしました。


あとはゴールまでほぼ下りを進んでいくだけです。

鎮西学院の前を通ります。


もうすぐゴールだと気が緩んだのか、このあと道を間違えてしまいました。気がつくと諫早駅の前まできていました。おかしいな何で矢印がないのだろう。ゴールの御館山公園の方向がわかりません。スマホを取り出しグーグル地図で検索してルートを調べました。
目的地まで1.2kmと表示されています。少し遠回りしてしまいましたが指示通りに向かうとやがて公園入口に来ました。なんじゃこりゃまた上りか。あみりんがうすら笑っている光景が目に浮かびました。やっぱり最後まで仕掛けがあり、すんなりとはゴールさせてもらえない。ゴール間際に道を間違えたこととこの最後の「仕掛け」にもう走る意欲はなく(笑)、黙々と歩いて坂を上りゴールを向かえました。


先にゴールされたミスターKさんが言いました「ゴールまでのこの坂は懺悔の坂だ」と。
なるほど坂を上る途中で今日のことを振り返り、正しい行いができたかを省みる時間を与えてくれた坂でした。
ゴール後はいつも通り記念写真を撮影してもらい参加者の声として感想を述べしばらく歓談を楽しみました。


もっとゆっくりしたかったのですが、今日はここからスタート地点の佐世保まで戻らなければなりません。皆さんと再来週のジョグトリップ「長崎街道《武雄嬉野路》」での再会を楽しみに「懺悔の坂」を再び下って諫早駅へと向かいました。

ほとんど雨が降る中、久しぶりの60kmという長距離でしたが無事完走できて良かったです。最近は楽をして、平坦なところばかりを選んで走っていたので今日の上り坂は堪えました。
全体の8割くらいは走って上れたかなぁ。
大会から2日経ちましたが筋肉痛が心地よく感じられます。

次回は3月11日開催のジョグトリップ「長崎街道《武雄嬉野路》」42kmに参加します。
これから少しずつ春に向かって気候も良くなっていくことでしょう。3月後半には「大村湾一周ウルトラ130km」も控えています。春の訪れとともに前向きな気持ちで“ゆるゆる”と進んで行きたいと思います。

最後になりますが、本日ご一緒して頂きました皆様どうもありがとうございました。
そして家族(特に女房様)へ毎度ながら自分勝手ですみません。ありがとうございました。

本日の走行距離…61km
2月度累計走行距離…366km

長崎街道巡り 原田~桂川の巻

2018年02月20日 19時38分16秒 | ジョギング


2月18日(日)長崎街道の一部である、福岡県の原田~桂川までを歩いて「街道巡り」してきました。
その様子をレポートします。

もともとこの日(18日)はジョグトリップの主催者でもある“あみりん”の企画で「平戸☆トレック」(別名:大変、変態?山路ウォーク)に参加予定でした。しかし“あみりん”の声かけ虚しく、数名の方が「興味あり」としてくれたものの、結局参加希望者は私一人だけでした。
あみりんと(開催するか)どうしようと相談したところ、「谷崎さんに任せます」とのことでした。迷ったのですが、せっかく開催するのであれば賑やかな方がいいと思い、今回はキャンセルさせて頂く旨伝えました。ちょうどこの日は北九州や熊本、沖縄、京都等各地でのマラソン大会と重なったため希望者がいなかったのかもしれません。
また改めて開催して頂くようあみりんにお願いしました。

ということで天気が良い休日何しようと考えていたところ、タエコさんが街道歩きをするので同行者を募っている記事をブログで見かけたのを思い出しました。
タエコさんとはまだ直接お会いしたことがなく、次回(2月25日)のジョグトリップで初めてお会いする予定でしたが、良い機会だしご一緒させて頂いてご挨拶しようと同行希望を申し出しました。
あみりんへ、決して浮気した訳ではありませんのであしからず(笑)
私の職場は香椎駅前でタエコさんのご自宅からも割りと近く、タエコさんのブログを読んでいると親近感を覚えます。
そんなこんなで同行の了解を頂き、18日(日)朝8時にJR原田駅集合となりました。
私ともう一人、先に同行表明されていたF川さん(通称:えびぞうさん)がご一緒していただけます。
原田駅を出発し、桂川駅がゴール地点となるため、車ではなくJRで集合地点の原田駅に向かうこととしました。
と言っても自宅近辺にはJRは通っていません。地図で調べると笹原駅まで環状線沿いにほぼ一直線で約12kmです。笹原駅まで走っていくことにしました。
7時6分の電車に乗ろうと自宅を5時45分に出発し小走りで向かいました。
まだ外は真っ暗ですが天気は良さそうです。放射冷却でかなり冷え込んでいます。
何箇所か信号にかかりながらも予定通り笹原駅へ到着しました。




滅多に乗らないJRに乗り20分ちょっとで原田駅へ到着しました。
駅舎の外に出てみると朝日が反射して眩しいです。




集合時間の8時まで少し時間があったので近くのコンビニに行き、使い捨てカイロとのど飴を調達しました。買い物を終え駅に戻るとF川さん(通称:えびぞうさん)が来れていました。
「おはようございます、本日はよろしくお願いします」ご挨拶し、ここまで来られた手段を伺うと自宅(城南区鳥飼)から走ってこられたとのことです。30km弱あります。
4時半に出てこられたそうで頭が下がります。
しばらく雑談しているとタエコさんがやってきました。
初対面ですがすぐタエコさんと分かりました。トレードマークのまあるい眼鏡。
「おはようございます。谷崎と申します、よろしくお願いします」ご挨拶をするとタエコさんが私たちそれぞれに本日の行程図(地図)をくださいました。
全10ページにわたる詳細な地図で進むべき街道を赤色の線で引いてくれています。
ご丁寧にありがとうございました。
じっとしていると寒いので早速出発することとしました。地図に沿って歩いて行きます。
本日終点の桂川町には私の実家があり両親が暮らしています。年に数回帰省しますが、いつも車で篠栗経由八木山バイパスで向かうので冷水越えは久しぶりです。冷水越えと言っても国道(旧有料道路のバイパス)を車で走ったことしかないので、旧道(街道)を歩いて越えるのは初めての経験です。
そもそも「街道」を歩いたり走ったりすることは、この1年いや半年前から始めたことで以前は全くと言っていいほど通ることもなく、いや興味すらありませんでした。
昨年からジョグトリップに参加し始め、コース途中に「街道」が含まれる大会に参加してきました。最初のうちは意識することもなく、なんとなく「あぁ古い街並みだなぁ」と漠然と通り過ぎていたのですが、最近は立ち止まって歴史を案内してくれる石碑や看板に見入ったり、古い建造物を見るたび当時はどんな生活をしていたのかなぁと思いにふけるようになりました。
普段生活している身近な場所にもこのように歴史を感じさせてくれる風景が残っていることに興味を持ち、少しずつでも歴史を勉強していこうかなと最近感じています。

さて、ずいぶん前置きが長くなりましたが進んで行きます。


原田駅を出発してすぐ街道に入りました。その昔この辺りは「筑前六宿」のひとつである「原田宿」として筑前、筑後、肥前の三国境の宿駅だったそうです。




今日は「筑前六宿」のうち、原田宿、山鹿宿、内野宿を経由し飯塚宿の手前の桂川までを途中冷水峠を越えて向かっていきます。

筑紫神社です。境内に長崎街道の旧街道筋や太宰府参詣道(博多街道)への分岐が残っているそうです。神社脇の街道を進んでいきます。




宝満川を渡ります。向こうに筑豊本線の鉄橋が見えます。昔はこれが「本線」だったのだなぁ。


山鹿のセブンイレブンで小休止。トイレと飲み物を調達しこの先の「山鹿(やまえ)宿」へ向かって進みます。




郡境石が立っていました。「従是 東夜須郡 西御笠郡」と書いてあります。


至る所に街道の看板が立っており案内してくれます。




「山鹿宿」跡地区へやってきました。
宿駅図です。


花壇のお手入れをされていた方が声を掛けて下さいました。「どちらからいらしたのですか、昨年400年祭をやりました。その時のパンフレットがあるので差し上げます」とご丁寧に家の中からパンフレットを持ってきて下さいました。


ここ「山鹿宿」は慶長16年(1611年)に冷水峠の開削工事と共に開設されたそうです。
山鹿は長崎街道だけでなく、福岡・博多~二日市~天山~二夕村を抜けて天領日田、甘木・秋月方面へと向かう日田街道や山鹿から松崎(小郡)・府中(久留米)、筑後・肥後方面へと向かう薩摩街道も通じ、旅人の往来・交通量も多く大いににぎわったそうです。

郡屋跡を見学することができます。
今となっては見ることができない畳ばかりの広い部屋が広がっていました。




郡屋土蔵跡です。




山鹿地区を後にして少しずつ冷水峠へ向かって進んで行きます。


舗装路を離れ山路を進んで行きます。


時折、猪除けの金網との間を人がやっと通れるほどの狭い道を進んで行きます。


一里塚の標識が立っていました。元々は石碑が建っていたのでしょうか。


山路を進んでいくと「首無し地蔵」が祭ってあるお堂に辿りつきました。






首無し地蔵の由来について以下引用です。
昔、悪者がこの峠で旅人を殺害した。悪者はこのことを道ばたのお地蔵様に向かい、誰にも言うなという。
お地蔵様は「ワシは言わぬがわれ言うな」という。悪者は驚いてお地蔵様の首を叩き落として行方をくらました。
その後何年かして二人の旅人がここを通りかかる。谷川の水で喉をうるおし、お地蔵様を拝すると首がないのに一人は驚くが、もう一人の男はあの悪者であった。「ワシは言わぬがわれ言うな」のお地蔵さまの言葉を忘れて、その首のないわけについて、何年前かの自分の仕業を自慢げに白状した。
話を聞いた男は、前にここで殺された旅人の血縁であったので、仇打ちが行われた。
とのことです。なんだかぞーっとします。

古いお堂の隣に新しいお堂が建てられており、その中にお地蔵様が佇んでおられました。

多くの旅人がこの場所で足を休めたと言われ、冷水峠の名の由来はこの川の清流に由来すると言われています。
手を合わせお参りして先へと進みます。

石畳の道がしばらく続きます。


峠を越えて飯塚側へ出ました。
国道に沿うような形で街道が続きます。


しばらく進むと本日3つ目の宿である「内野宿」に差しかかりました。


先程の山鹿宿と同じく冷水峠の開削・開通に伴って宿駅として起宿したそうです。
難所冷水峠を越え、飯塚宿までの宿駅として大名の参勤交代、オランダ商館長、長崎奉行、幕府高官等の往来などがあり、交通量も多く賑わったそうです。

あちこちに宿屋の後を表す看板が設置しています。




中にはかなり古い白壁の建物も残っていました。


古い町並みを通り抜け、筑豊本線と国道の間を進んで行きます。


まもなく本日のゴール地点である桂川駅の入口まで来ました。


時刻は14時を過ぎています。
お腹がすいたので国道沿いのうどん屋でちょっと遅めの昼食を頂き、桂川駅へと向かいました。




本日の楽しかった街道巡りもここで終了です。
「お疲れ様でした、ありがとうございました」「次回は嬉野から大村方面を巡ってみましょう」「ぜひお願いします」
約25kmの道のりを3人で楽しく歩き終え、電車に乗って帰路へとつきました。


タエコさん、F川(えびぞうさん)本日はどうもありがとうございました。
そうそう、私たち3人とも偶然来週のジョグトリップ「長崎街道 佐世保諫早路」に参加します。ジョグトリップでの再開を楽しみにしてレポートを終了とさせて頂きます。
本日も早朝から家を留守にして好き勝手やらせてくれてありがとうございました。

本日の街道走行(歩行)距離…約25km+自宅から駅との往復17km


ジョグトリップin龍馬の道~島原街道篇

2018年02月12日 17時23分04秒 | イベント・大会


2月11日(日)ジョグトリップ「龍馬の道~島原街道篇」45km大会に参加してきました。
その様子をレポートします。

前回の「オルレ平戸路」から2週間が経ち、2月となりました。今年の冬はひと際寒さがしみ渡ります。
歳のせいもあってかここ数年本当に寒さに弱くなりました。特に手足の末端が冷え切って感覚がなくなります。
このブログを書いています本日(12日)は朝起きると雪景色でした。
昔ほどではないにしてもこの冬は本当によく雪が降ります。

そんな寒波襲来の予報の中、4時起床4時半自宅を出発して会場の島原城を目指します。
途中、三瀬の雪が心配でしたが有料道路は通常走行OKとのことで問題なく通行できました。(帰りは吹雪いていました)
佐賀大和より高速に乗り長崎道でまずは諫早駅へ向かいます。
本日の大会はスタート地点とゴール地点が異なるワンウェイのコースです。
9時に島原城をスタートし、諫早市役所前の中央交流広場がゴール地点になります。
距離は45km、5時間以上8時間以内で走ってくださいとなっています。
ゴール地点となる諫早駅の最寄に車を停めて、島原鉄道で島原駅を目指すこととします。

以前のブログでも書いたのですが、実はこのコース昨年12月に一度試走しています。
新たな大会ルートを開拓しようと主催者の“あみりん”とお馴染み“あいあい”さんと私の3人で途中まで(島原から愛野まで)試走しました。
その際、同じように諫早駅に車を停め島原鉄道に乗って島原城へ向かいました。
1日フリー乗車券(1,000円)を購入し、6時44分発の島鉄に乗ります。
日曜日はフリー乗車券を購入することができ、通常運賃より安く乗車することができます。
また途中ワープする際などにも使用することができます。




参加者のほとんどの方がこの列車に乗っているようです。K地さん、inanekoさん、ひでさん等々顔馴染みのメンバーが見受けられます。
島原駅まで約1時間車中でお話しながら列車に揺られ向かいました。


8時前に島原駅に到着しました。多少風があり、雲はあるものの全体的に青空が広がっています。駅舎を出て正面に島原城と雲仙岳が見えます。




いきなりの絶景に感動しました。
集合地点の島原城まで10分程度をゆっくりと歩いて向かいました。


「おはようございます、よろしくお願いします」あみりんや他の参加者と挨拶を交わし受付を済ませます。


ジョグトリ缶バッジこれで19個目となりました。ゼッケンにかわいい龍馬君のイラストが印刷されています。


ところで今回のコースは「島原~諫早」ですが、次回「佐世保~諫早」「武雄~嬉野」と続き、秋には「平戸~佐世保」と“街道シリーズ”が開催され、旧街道を辿って長崎県を縦断しようという企画になっています。
その第一弾の島原街道篇として龍馬が通った道を辿ろうというものです。

引用ですが次のように説明が記されています。
『龍馬の長崎への第一歩は島原から始まった。』
元冶元年(1864年)春、軍艦奉行並勝海舟の随行員として坂本龍馬らは長崎への道を急いでいました。 英仏米蘭4カ国連合艦隊の長州攻撃を阻止するために、海舟は外国勢との調停役としての幕命を帯び旅立ちました。
このとき龍馬30歳、海舟の片腕ともいえる神戸海軍操練所の塾頭を務めていました。一行は2月14日早朝、神戸港を出港。 瀬戸内海をわたり大分佐賀関に上陸、そこから豊後街道で九州を横断し、熊本から有明海をわたって島原に上陸、島原街道、長崎街道をへて目的の長崎に到着しました。往路10日間、復路9日間の旅でした。

開会式開始までの間、じっとしていると寒いので近くを小走りで散策してみました。




↓??? 我が人生、常に反省だらけです。


本日は約30人が参加しており、ここ数ヶ月賑やかな大会が続いています。
天気も良くせっかくの観光地でもありますから「みんなで記念写真を撮影しましょう」とあみりに提案しました。


雄大な島原城を背景に記念の1枚を撮影してもらいました。この写真はジョグトリップの公式ホームページ巻頭でも登場しています。
開会式が始まりました。本日は珍しくあみりんがスタート地点から暫く一緒に走り誘導してくれるそうです。
本日の選手宣誓は久留米から参加のM野さんご夫婦です。ご主人様がジョグトリップ3回目の参加とのことで、3回参加すればベテランの仲間入り、一つの区切りとしてM野さん、U山さんが紹介されました。いつもながら突然の選手宣誓ご指名にもかかわらずありがとうございました。


スタート時間の9時になり、いつものあみりんの掛け声「5・4・3・2・1はいスタートです」と共に一同超スローペースでスタートを切りました。


正面に雲仙岳がきれいに見えます。


あみりんが誘導してくれます。


坂を下り国道を跨いで海岸線に出ました。


向かい風が顔に吹き差し、寒さでつま先がかじかんでいます。
でも日が差しているのでそのうち暖まってくるだろうと思いながら進んで行きます。


街道に入りました。「龍馬が歩いた道」の看板が案内してくれます。龍馬が歩いた道を進みます。
龍馬は歩いて進んだのでしょうか、jogしながら進んだのでしょうか。


このあたりの風習でしょう、2月になった今でも“しめ飾り”を玄関に飾っている家が何件もありました。
そういえば12月3日に試走した時も同じ光景を見ました。どうやら1年中飾っているみたいです。


あとミカンの皮を大量に置いてある家も何件も見ました。ゴミ袋くらいの大きなビニール袋に2袋ほどびっしり入ったものを玄関先においてありました。何かを作ったあとなのでしょうか。

しばらく進み、本日立寄ろうと決めていた最初のポイント「大三東(おおみさき)駅」に来ました。


ここでは「幸せの黄色いハンカチ」がホームに掲げてあり、そのハンカチには願い事や思いが書かれています。
前回試走した時に車窓から黄色いハンカチが風でなびいている光景を目にし、印象に残っており訪れてみたいと思っていた場所です。


誰もいないホームに上がって黄色いハンカチに近づいてみます。
いろんな願い事やメッセージが書かれています。


ちょうど諫早行きの列車が入線してきて良い構図になりました。


しばらく見学した後、ルートに戻り先へと進みます。

やがて最初のオアシス(エイド)にやってきました。工場の倉庫を利用させてもらっています。


本日最初のオアシス食は「かっぱ寿司」です。温かい麦茶と一緒に頂きました。何度となく食べているのですが梅の酸味が効いていつ食べても美味しいです。


小休止しし先に向かいます。このあたりから空は晴れているのですが時折白い粉が舞ってきました。
ジョグトリらしい道に差し掛かりました。




ビニールハウスの中を覗くと美味しそうなイチゴが実っていました。


鍋島邸に到着です。「緋寒桜の郷まつり」とあります。






残念ながら緋寒桜はまだ時期が早いのか、この寒さのせいなのか咲いている姿を確認することはできませんでした。観光客もまばらでした。



国道251号線に出てきました。


国道横の街道を進んで行きます。
本日2箇所目のオアシス到着です。


民家の小屋に椅子、テーブル、石油ストーブまで置いてくれています。
ストーブにあたると体が暖まります。
オアシス食は好評の平戸蔦屋みたらし団子です。
いつも通りタレまで飲み干します。
ご主人が龍馬の置物を家から出してきてくれました。どれほどの価値があるかは分かりませんが親切に心遣いありがとうございました。


一休みして先に進みます。
このあと国道と島鉄の線路を右へ左へ幾度となく跨いで街道を進んで行きます。
国道を走るのかなと思ったら逸れてわき道に入る繰り返しで面白かったです。

都会では見ることができない駅のホーム上に駐輪場がある光景。


ちょうど列車が通りかかりましたので1枚パチリ。


昔神社があったのでしょうか、現在は鳥居だけ残っています。


遠くに諫早湾干拓の排水門の姿が見えます。


そして3番目のオアシス到着。大好きないなり寿司です。お一人様2個まで。口の中に甘酢がじわっと広がりいつ食べても美味です。




あいかわらず風は冷たいですが晴れた状態が続いています。
愛野方面へ向かっていきます。


「愛の駅」まで来ました。

前回の試走ではここ愛の駅がゴールでしたのでここから先は未体験ゾーンです。

つい先ほど3番目のオアシスがあったのですが、そこから5kmほどで本日最後の4番目のオアシスに到着しました。


3番目と4番目の間隔が短かった理由をあとで聞くと、この先は山道に入り民家がなく、山道を抜けると街中に入りオアシスを設置できそうな場所がないためこの場所にしたそうです。
ここで準備されていた食べ物は「蒸金つば」と書いてあります。ジョグトリップ初登場です。全く予想していませんでした。
そういえば先日あみりんがフェイスブックで紹介していたなぁ。甘すぎることもなく、暖かいお茶とマッチして美味しくいただきました。


本日の「勝手に心の中でオアシス食予測」は○×○×の2勝2敗でした。

今日のコースはアップダウンがなくほぼフラットでしたが、ここから少し上り坂となります。
愛野から先、諫早まで国道沿いをずっと走るのかなと思っていたので山道に入り上り坂ではあるものの少しうれしく感じました。
普段街の中ばかりを走っているのでこのような郊外の景色にホッとします。




国道へ出てきました。ゴールまでは残り5km位です。


ここまでは比較的天候も良かったのですが、雲行きがあやしくなってきました。
ゴールまであとわずかというところで雪が降ってきました。
写真では分かり辛いと思いますが雪が舞っています。


ゴール地点の中央交流広場が見えてきました。諫早市役所の正面にあります。

「おめでとうございます、お疲れ様でした」あみりんと先にゴールされた方が迎えてくれました。

いつも通り記念写真を撮ってもらい、参加者の声を述べました。島原城と雲仙の雄大な景色、幸せの黄色いハンカチに書かれた願い事、国道を縫うように続いている旧街道、オアシス食初登場のきんつばの事などなど。
街道を自分の脚で進むといつも感じるのですが、古き良き情景にふれることができ気付きや発見があります。
この後開催される街道シリーズもぜひ参加して街道を一本に繋ぎたいと思います。


それにしても急激に冷え込んできました。車を停めてある諫早駅前まで1kmちょっとを小走りで戻り、凍えきった体を温め帰路につきました。
帰り道の三瀬はかなり雪が降っており、あと数時間遅かったらノーマルタイヤでの通行はできないところでしたが18時過ぎに無事帰宅することができました。
今日もご一緒させて頂きました皆様どうもありがとうございました。また相変わらず休みのたびに家のことをほったらかしにして、家族のみんなすみません、そしてありがとうです。

次回は2月25日開催の「長崎街道(佐世保諫早路)」に参加します。
おっとその前に、来週18日(日)にあみりん個人的主催の「平戸☆トレック」別名、「変態大変山路ウォーク」があります。道なき道を進んで行き、その先に現れる絶景を楽しむことができるとのことです。今のところ参加予定は私一人のようではたしてどうなることやら。興味ある方是非一緒に参加しませんか。

あぁ、それにしても早く春が来ないかなぁ。気候的にも私生活においても。

本日の走行距離…約45km
2月度累計走行距離…154km

2018年1月総括

2018年02月03日 16時43分53秒 | ジョギング


【1月度月間走行距離】
 352km

【参加した大会やイベント】 
・1月7日 ジョグトリップ「やまづとの道」43km
・1月28日 ジョグトリップ「オルレ平戸路」20km

【振り返り】
新年を迎えたと思ったらあっという間に1ヶ月が過ぎました。毎日寒い日が続いています。
1月はジョグトリップの2大会に参加しました。
実は14日の指宿菜の花マラソンにエントリーしていたのですが、直前になってちょっとした個人的なトラブルが発生し、DNSとなってしまいました。
どうやら今シーズンは公式大会に参加することなく、ジョグトリップを中心としたイベントや非公式の大会への参加が中心となりそうです。
1月の振返りですが、まず元日に走り始めとして桂川町の実家まで45kmを途中、何箇所も神社に立寄りながら初詣jogしました。


12月にジョグトリップで走った大分八幡宮にも立寄りお参りしました。




7日は今年初のジョグトリップ「やまづとの道」に参加しました。
この大会は今回が初開催でした。久留米という場所柄もあってか、80名を超える多数の参加者で賑わいました。
コースの途中でワイナリーや酒造に立寄り試飲ができるという今までにない企画の大会でとても楽しかったです。




ゴール後には仲間たちと松竹で打ち上げを行い、こちらでも楽しいひと時を過ごすことができました。

25日はジョグトリップ「オルレ平戸路」に参加してきました。
初めてのオルレコースを走ったのですが、自然の中を気持ち良く走ることができました。


普段街の中やアスファルトの上ばかりを走っているので、このような森林の中や土のコースは新鮮味がありました。
今後もいろんなオルレコースを走ってみようと思います。
またコースの後半はフリーコースとなっていて、自分で好きなところを散策できるようになっていました。
教会や寺院を巡り、また平戸城も訪れました。
「ヒラドローン」というスタンプラリーにも参加しました。大会の制限時間4時間を目いっぱい利用してあちこちを訪れました。
それでも時間が足りなかったので改めて訪れたいと思います。
この日は長崎新聞が大会の様子を取材に来ていました。
↓新聞に掲載された写真です。


平日は週に3~4日仕事帰りに大濠公園を中心にjogする程度でした。
寒さと仕事の忙しさを言い訳にして思うように走り込みができなかった一ヶ月でした。


早く夏が来ないかなぁ。寒いのはどうも苦手です。
今年もジョグトリップには可能な限り参加しようと思います。
3月~6月にかけて100kmを超える大会が毎月あります。
また5月には春の橘湾岸80kmに初参加します。
長距離を走りぬく体力も必要ですが、途中で心が折れないよう気力精神力も鍛えないといけません。
タイムを追いかけるのではなく、ゆっくりでもいいからその土地の風土や景色、またたくさん方との出会いやふれあい、
会話を楽しみながら走ることができたらと思います。
今年もカメラ片手に途中で立ち止まりながら写真を撮り、できるだけこのブログに綴っていきたいと思います。

2月の予定ですが、まずは2月11日のジョグトリ「龍馬の道 島原街道篇」に参加します。
この大会は昨年12月にジョグトリップ主催者の“あみりん”と仲間の“あいあい”さんと一緒に試走してコースを選定した大会ということもあり楽しみにしています。
また25日には同じくジョグトリ「長崎街道 佐世保諫早路」に参加します。山あり海ありのコースできっと景色が素晴らしいことと思います。
普段のjogでは春のウルトラに備え、できるだけ上り坂を取り入れたコースを走り、弛んだ身体に喝を入れたいと思います。
それでは皆様、今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。