走れ!優柔不断児

優柔不断なオヤジの戯言。

平々凡々なオヤジが少しだけ頑張るjogやマラニック、日常の出来事について語ります。

ジョグトリップin生月島

2017年08月29日 20時40分14秒 | イベント・大会


8月27日(日)長崎県平戸市生月島で開催されたjogtrip(ジョグトリップ)「生月島ジョグトリップ」に参加してきました。
その様子をレポートします。

まずはジョグトリップとはどのような大会(イベント)なのかを簡単にお話しします。
北部九州のランニング愛好者は「ジョグトリップ」をご存知の方、また実際に参加されたことがある方も多数いらっしゃると思います。
主に長崎県や佐賀県を中心に、月に2回~3回マラソン大会が開催されています。
大会というよりランニングイベントです。
参加者は数十名程度(各大会の定員は100名)のこじんまりとした大会で、通称“あみりん”こと網本さんが一人で運営されています。
大々的に行われるマラソン大会、例えば福岡マラソン等とは趣旨が異なり、順位や時間を競わない大会です。
公式大会ではありませんので、交通規制や記録の公認、表彰もありません。
各自交通ルールを守って基本的に歩道を走ります。

大会によって走行距離は異なり、20kmから100km超まで様々なイベントがあります。
制限時間はゆるく、例えば今回参加した大会では走行距離20kmを4時間以内にゴールして下さいとなっています。
面白いのが制限時間とあわせて「2時間以上かけて走って下さい」となっていること。
これは各大会とも同様に「○時間以上かけて走って下さい」と決められています。
その理由としまして、大会の趣旨が「ゆっくり走って風景・会話・観光を楽しむ」ことであるため競争ではないからです。
コースの途中で寄り道するのも自由で、時間内にゴールできないと思ったら電車やバスなどを利用したり、コースを短縮して近道で戻ってきたり(ワープ)するのも自由なのです。

中には、途中でフェリーに乗って別の島に渡って観光を楽しまれた方や地元の方の車に乗せてもらい送ってもらった方、物足りずにコースを2周する強者などもいらっしゃいます。
ちなみに一番最後にゴールした方には「ベストジョグトリッパー」の称号が与えられます。(景品などはありません。大会ホームページに記念写真が掲載されます)
私も途中コンビニに 寄ってアイスクリームを食べたり、遠回りをして別の観光地に行ったり、途中で写真を撮るため立ち止まる事も多々あります。

さて、前置きが長くなりましたが本題の「生月島ジョグトリップ」の報告をします。
今年5月に初めてジョグトリップに参加して、今回が7回目の参加。
朝5時から受付開始、6時スタートのため福岡市内の自宅を2時半に出発 し、西九州道で伊万里を経由し集合地点の生月大橋道の駅を目指します。
実は前日、9月に福岡糸島で行われる、あるマラニック大会の試走会に参加して 45km走ってきました。
(途中でのビールの誘惑に負けず、完走してきました)
多少疲れが残っており、眠たさもあったのですが安全運転に心がけ、5時ちょうどに到着することができました。



受付を済ませ、ゼッケンをもらい、記念の“缶バッジ”を頂きました。
缶バッジもこれで7個目です。10個貯まると金バッジがもらえるとかもらえないとか。
過去のゼッケンと共に大事に保管しています。




過去何度かご一緒させて頂いた○見さんが代表で選手宣誓を行い、その後あみりんから注意事項についての説明がありました。
「ベテランの方だと思ってついて行くと間違ったコースに連れていかれることがありますので注意して下さい」
何を隠そう前々会の大会で勢いよく先頭でスタートしたところ、わずかスタートから200m地点でコースアウトし、後ろをついて来られた何人かを巻き添えにしてしまったことがありました。

6時になりスタート。今回は30人強が参加しており、ここ最近では人数も多い方でにぎやかでした。
参加し始めの頃は、ただ単に「決められたコースをひたすら走る」ことが多かったのですが、最近は「目標とテーマ」を持って参加するよう心掛けています。

今回は、
①往路10kmは体に「カツ」を入れるために気合を入れて走る(但し絶景ポイントではスピードを落とし景色を楽しむ)
②本来のコースではないが、「大バエ灯台」まで足を伸ばす。
③復路は季節の変わり目を感じながらゆっくり走る。
ことを目標とテーマにしました。

今回のコースは時計回りに島を1周するコースなのでコースアウトすることもなさそうです。
前半は島の西側を走ります。西側は住宅や施設もほとんどなく、車もほとんど通りません。
まだ時間が早いこともあり貸切状態で順調に走ることができました。
途中「トンネルを抜けたら後ろを振り返って景色を見て下さい」とあみりんに言われていたのを思い出し、振り返ってみるとすごい断崖が広がっており、
よくもこんなところにトンネルを掘ったものだなぁと関心しました。
多少のアップダウンを繰り返しながら絶景のサンセットウェイ。景色を堪能しながら快走できました。
ジョグトリップでは必ずと言って良いほど「海」「山」「川」がコースに盛り込まれています。
さすがに生月島の海はスケールが違います。天気も快晴で壮大な海が広がっていました。

10kmを過ぎたところに「オアシス」があります。オアシスとはいわゆるエイドのことで、飲料と食料が準備されています。



オアシスは無人なのでクーラーボックスから自分で好きな飲み物(水・麦茶・アクエリアス・コーラ)を取出し、各自に配布される「エコカップ」と言われるコップに注いで飲みます。
食料は各大会、また各オアシスごとで出されるものが異なり、今回は「桃の水大福」という和菓子でした。



半分シャーベット状で噛んだときの食感がなんとも言えず、旨みが口のなかに広がり絶品です。
他にも団子やプリン、いなり寿司、かっぱ巻き、ミニトマトなどを過去頂いたことがあります。
この食料を「オアシス食」と呼び、大会参加の楽しみのひとつでもあります。何が準備されているかはその場でのお楽しみです。
このオアシス食は地元の平戸や松浦の店舗から仕入れておられるそうで、毎回とてもおいしく頂いております。
最近は帰りにその店舗によってお土産で買って帰ることもしばしばあります。

オアシス食をおいしく頂いたあと、すぐそばにある「塩俵断崖」へ向かって階段を下って行きました。
巨大な断崖を目の当たりにし、自然の偉大さを感じました。







その後は本来のコースから外れ、「大バエ灯台」を目指します。
灯台まで行くと往復約8km距離が増え、その分時間を要するので、前半は気合を入れてある程度スピードを上げて走ることにしていたのです。


大バエ灯台は朝の早い時間で空気も澄んでおり、また観光客もおらず絶景を独り占めできました。
どうやら大バエ灯台まで足を運んだのは私ともう一人だけだったようです。

ここからゴール目指して復路を進みます。
ここ生月島ではもう稲刈りがされており、至る所でガードレールに干してありました。





前回の大会時は、セミの鳴き声が大きかったのですが、今回はほとんど聞こえませんでした。
セミに代わって秋の虫の鳴き声が聞こえました。
日中はまだまだ暑い日が続きますが、少しずつ秋に近づいているなぁと感じました。

復路は島の東海岸を走ります。
海に目をやると少し離れた所に大きな島が見えます。
風力発電の大きな風車が並んでおり、これは5月に走った「あづち大島」だと気付きました。
私が始めてジョグトリップに参加した「あづち大島」懐かしく感じました。
あの時も今日以上に晴天で景色に感動したのを覚えています。

東海岸沿いは施設や店舗も点在し、地元の方とも何人かすれ違いました。
地元のおばあちゃんから「お暑い中頑張って」と声をかけて頂きました。
ふだん一人でジョギングしていても滅多に声をかけられる事はないのですが、ジョグトリップではゼッケンをつけているせいか毎回のように声をかけていただけます。
車の中から小学生が「頑張ってください」と言ってくれたり、地元の方からどちらまで行かれるんですかと聞かれたり。
人と人のつながりを肌で感じることができ、とてもありがたい瞬間です。

途中懐かしい場所を通過しました。
4年前ジョギングを始めた頃、初めて公認大会を走ったのが「生月ロードレース10km」でした。
その出発ゴール地点である生月支所の横を通過しながらよく今まで継続しているなぁと我ながら思いました。

もう残りは5km程です。遠くに見えていた生月大橋が次第に近づいてきます。
いつもゴール地点が近づくと、やっとゴールかと思う反面、もうゴールかと少し寂しさを感じます。

ゴール地点にはあみりんと先にゴールした方がいて「おめでとうございます」と迎えてくれます。
ゴールすると記念写真を撮って頂き、後日写真ハガキとして郵送されてきます。



この記念写真を撮る際、鶏の「被り物」を被って写真に写るのが最近の慣例となっております。
(実際に被った写真はまた後日披露します。)
この鶏の被り物はジョグトリにちなんで「ジョグトリオ」とか「鶏かぶと」と呼ばれています。
この被り物ですが、前回の武雄の大会では女子高生が「被っていいですか」と寄ってきて楽しそうに写真を撮り合っていました。

記念写真を撮った後は「参加者の声」として感想を語り、あみりんが録音編集して後日ホームページに「参加者の声」として掲載さます。
ゴール近くになると今日は何を語ろうかと考えたりもします。
感じたこと、発見したこと、楽しかったこと、気付いたこと、オアシス食の感想、大会に対しての要望などなど。
前回の大会である参加者がうまいこと言ってました「観光のついでにマラソンをするって感じですかねぇ」
なるほど、私も心に余裕を持って参加したいと思いました。

その後暫く他の参加者やあみりんと会話を楽しみ会場を後にしました。
帰りに松浦市にある百枝製菓舗に立ち寄り、オアシス食でもおなじみのコーヒー大福やプリン等をお土産で買って帰りました。
来るときは夜中だったので景色が見えませんでしたが、帰りは海岸沿いの景色を楽しみながらのんびりとドライブして帰りました。
毎回ですが、帰り道は今日の楽しかった余韻にひたり、少し寂しい気持ちになります。
また次回皆様と会えることを楽しみにそれまで「日々頑張らなきゃ」と自分に言い聞かせ帰路につきました。

家に帰り着くと、何事もない普通の日曜日の情景です。“また妻と息子が昼寝してるぞ”の情景を見ながら私も昼寝しました。
特に妻へはいつもいつも感謝です。”好き勝手やらせてくれてありがとう”
一眠りして、今月23日で16回目の誕生日を迎えた息子の誕生日祝いを兼ね食事に夕方から行ってきました。

ジョグトリップの仲間、そして家族のみんな、どうも“ありがとう”

次回は9月10日の「山ん寺ジョグトリップ」です。
次回の“目標とテーマ”何にしようかな。

また次回報告させて頂きます。

本日の走行距離28km