4月9日から10日にかけてジョグトリップ「大村湾一周ウルトラ」130km大会に参加してきました。
この大村湾一周大会への参加は2018年、2019年、2021年に続き、今回で4回目となります。
毎年エントリーにあたり悩みます。これだけの距離を走り切ることができるのだろうか、
雨が降ったら辛いだろうな...ネガティブ思考になってしまいます。
100㎞超は昨年末に走ったのが最後で普段は仕事終わりや休日に10㎞程度のJogしかやっておらず、
ロングというロング走は久しく走っていません。
こんな状態で130㎞も進めるだろうか、不安な気持ちが先に立ってしまいます。
しかし今回走らなければずっと走れなくなってしまうのでないか(心身ともに)、
今後もウルトラマラニックは継続したいという気持ちからエントリーに踏み切りました。
9日正午に自宅を車で出発して一般道を運転し会場へと向かいました。
15時半に会場の「そのぎシーサイド公園」へ到着しました。
昨年は駐車場のすぐ隣にテントを設営し会場としていましたが
今回は少しだけ海へ向かって歩いたところにある広大なグラウンドを併設した公園が会場となりました。
とても広く気持ちが良い素晴らしいロケーションです。
昨年までとの変更点は開催時期が3月から4月になったこと、コース途中にあるエイド(オアシス)が
全て無人だったのが3ヶ所有人となり、今までのオアシス食とは違ったメニューを振舞ってくださいました。
今回の参加者は名簿によると37名となっています。
コロナ対応で以前みたいな開会式や一斉スタートはありません。
16時受付開始、受付後17時までに各自スタートとなっています。
既に何人かは16時前にアーリースタートされたようです。
16時ジャストにスタートしました。
昨年は雨風で寒く辛い思いをしましたが、今回は晴れの天候で最高気温も25℃近くまで上がる予報です。
下は短パン、上は長袖ポロシャツを着てスタートしました。
朝方の冷え込み対策としてウインドブレーカーと長パンツをザックに忍ばせています。
所持品はヘッデンと反射材(襷掛けタイプとチカチカライト)、350ml程度の水を入れたソフトフラスク、替えのソックス、ハンドタオル、痛み止めや絆創膏を入れた救急ポーチ、身分証明書、多少の現金、スマホです。以上を6Lのザックに詰込みました。
昨年はこれに加え、モバイルバッテリー、充電ケーブル(スマホとガーミン用)、補給食、予備のハンドライトを持っていきましたがいずれも使用することがありませんでした。
少しでも軽量化したかったため今回は持っていきませんでした。自分の体重が減らないので悪あがきで荷物の減量化に努めました。
スタートして国道205号線を佐世保方面へ向かって北西へと進んで行きます。
大村湾にキラキラと反射する夕日を見ながらしばらく進んで行きました。
川棚の街を通り過ぎ佐世保市に入りました。ちょっとした山道を上って行きます。
12㎞地点、最初のオアシス(エイド)に到着しました。
オアシス食は「百枝プリン」、オアシス食でお馴染みの松浦市にある百枝製菓舗の看板メニューです。
いつものパターンのかっぱ巻きだと思っていたので意表を突かれました。
久しぶりに味わいとても美味しかったです。
休憩しながら仲間と話しをしていると近くで“ガシャーン”と大きな音がしました。
直感的に車の事故だと思いました。表の道路に出てみると30m位後方で軽乗用車が横転していました。
カーブで対向車がはみ出して接触し、反動で横転した模様です。
仲間と駆け寄り大丈夫かと声をかけました。後方ドアから乗員を車外へと救出しました。
幼い子供2人とそのお母さんが乗っていました。両車輛の乗員とも目立った外傷はありません。
119番通報して被傷者の状態や現場の状況を伝えました。
ガソリンやオイルの漏れ出しはありませんでしたが救急車と念のため消防車を広田消防から向かわせますとのことでした。
現場は片側車線をふさいでしまっているため仲間数名と協力して交互通行の整理を行いました。
その後しばらくして救急車2台、消防車2台、パトカー3台が到着し状況を説明してその場を離れました。
怪我の具合は分かりませんが大事には至らなかったこと、また大会参加者が巻き込まれなかったことが幸いでした。
30分滞留し、びっくりショッキングでしたが気持ちを切り替えて先へと向かいました。
JRハウステンボス駅を通り抜け、ハウステンボスの街並みを見ながら進んで行きます。
「変なホテル」入口にあるロボットです。
しばらく仲間とお話ししながら一緒に進みました。体調も良く少し早すぎではと思い、抑え気味に走ることを心掛けました。(でもやっぱり後半はグダグダになりました)
左折して国道202号線に沿って進んで行きます。
まもなく日が暮れます。遠くに針尾の無線塔が見えました。
22㎞地点、2番目のオアシスに到着してかっぱ巻きを頂きました。
これからの夜間走に向けヘッデンと反射材を装着しました。スタート時と同じく長袖ポロシャツと短パンですが寒くないのでこのまま進むこととします。
26㎞地点にあるセブンイレブンです。
実は昨年この大会を走った翌月に仲間3人でウォーキングにて大村湾一周しようと試みましたが、このセブンイレブンで気持ちが途切れ断念して長崎市内へ移動し、橘湾岸のスタッフの皆様との食事会を楽しみ、ホテルの心地良いベッドで宿泊したという大村湾5分の1周に終わった苦い(楽しい)思い出のコンビニです。
今日は立ち寄らず横目で見ながら進みました。
西海橋を渡ります。完全に日が暮れ長い夜間走の始まりです。
27㎞地点3番目のオアシス到着です。いちご大福です。食べると美味しいのですが食欲がなくパスしました。
ごめんなさい。
暗くて景色も楽しめないので黙々淡々と進みます。
夜間の写真も少なくオアシス食紹介みたいな画像記事がしばらく続きます。
で次は38㎞地点の「ゴロさん」オアシス到着です。
今回はジョグトリップの前進である駄マラニックのころから関りが深いベテランジョグトリッパーの3名がそれぞれ3ヶ所でオアシスを開設してくださっています。(通称:オアシスホストクラブ三銃士)
いつものオアシス食ではなく各自が手造り準備してくださったオリジナルの食事を振舞ってくださいました。
たこさんやあいあいさんご夫妻も駆けつけて一緒にボラをしてくださり、まさかお会いできるとは思っていなかったのでびっくりしました。
ここのオアシスではゴロさんが美味しそうなおでんやおにぎりを準備してくださっていましたがあまり食欲がなく、たこさんが用意してくださったお粥をご馳走になりました。身体が温まり胃も落ち着きました。ありがとうございました。
先へと進みます。
オランダ村を通り過ぎました。
遥か昔、ハウステンボスができる前に来たことありますがあまり覚えていません。今はどうなっているのでしょうか。この辺りから若干足に痛みを感じ始めました。いつものことです。ペースダウンして走りました。
48㎞地点のオアシスまで来ました。
とにかく次のオアシスを目指して走り着いたら小休止することを楽しみに進みました。
オアシス食は「かんしょの団子」初登場ではないでしょうか?
興味ありましたが入りませんので水分補給だけしてスタートしました。
55㎞付近のコンビニに立ち寄りドーピングを行いました。
58㎞地点オアシスに着きました。押し寿司でした。もっと後半で出てくるかと思っていました。
オアシス食の中でも1、2を争うくらい好物なのでペロリと美味しく頂きました。
左折して長与方面へと向かっていきます。
ここの交差点は橘湾岸大会で長崎市内方面から来てあぐりの丘へ向かう途中に通ったような気がしますが勘違いでしょうか。
この先、住宅街を抜け山道へと進んで行きます。国道207号線ですが深夜はほとんど車の往来もなく暗くて寂しい道路です。
次のオアシスまで3㎞と路面に表示がありました。山道を進んでいくと2㎞、1㎞と表示があり、もうちょとだ頑張ろうと思いながら上っていきました。
AM2時頃、72㎞地点の「コーセーさんオアシス」へ到着しました。
道路沿いにある和三郎公園の一角にテーブルを並べ、コーセー先生と前のオアシスから先回りして来られたたこさんが迎えて下さいました。
にゅう麺が入った味噌汁とりんごのコンポートを頂きました。疲労した体には麺類が食べやすく身体も温まりました。
リンゴは柔らかくて甘くとても美味しかったです。元気をもらい後半に向け出発しました。
真っ暗な中、ヘッデンの明かりを頼りに単独で進んで行きます。
以前日中に車で通ったことがありますが、この辺りは見晴らしが良い海岸線が続いています。残念ながら夜間なのでほとんど景色を見ることができません。
なんだろうと見上げると巨大なカニのオブジェ?が建っていました。
びっくりしました。この辺はカニが有名なのでしょうか。
山道を走り歩きで抜けようやく麓まで下ってきました。
ファミリーマート手前に80㎞地点オアシスがありました。コーヒー大福と温かいお茶を頂きました。
気温が低下し寒くなったのでウインドブレーカーを着用しました。下は短パンのままで大丈夫です。
残り50㎞まだ夜は明けずひっそりとした住宅街を抜けて行きます。
途中JR大草駅があり6時過ぎに始発列車が運行します。中には入りませんでしたが駅舎には明かりが点いており入口の扉も開いていました。
だんだんと足の痛みが増してきました。上り坂は歩いて進みました。
AM5時前90㎞地点のオアシスに到着しました。このころから少しずつ空が明るくなってきました。
大好きないなり寿司を頂き一休みして先へと向かい出発しました。
諫早の工業団地の中を抜けて行きます。
もう少し早い時期であれば桜が朝日に映えてきれいたっだことでしょう。
長崎街道に沿って進んでいきます。
夜が明けました。今日も良い天気です。コンビニに立ち寄り小休止し、ヘッデンと反射材を片付け気分転換にソックスを履き替えました。
身体は疲労していますが明るくなると元気が出ます。
眠たさでふらついて転ばないように慎重に進みました。
川を渡って大村市へと入りました。
このあとしばらく県道37号線大村貝津線を海岸に沿って進んで行きました。
100㎞地点まで来ました。3ヶ所ある有人オアシスの3番目「北さんオアシス」です。
前の72㎞オアシス以降他の参加者とは誰とも会っていなかったので仲間がいるとホッとします。
全体の写真を撮り忘れましたが玉ねぎが入った味噌汁とシュークリームを頂きました。
ジョグトリップのオアシス食は大福などの和菓子のイメージが強いですがシュークリームは新鮮でした。
チョコがかかったエクレアを頂きました。とても美味しかったです。
時刻はAM7時、18時がゴール待受け最終なので時間の余裕はありますが早くゴールして楽になりたいです。
しかし続けて走る気力体力が残っていません。走り歩きを繰り返しながら進んで行きました。
国立長崎医療センターの横を通り大村外環状線を進んで行きます。今でこそ立派な道路が走っていますがここも旧長崎街道です。
名物MM坂に来ました。最初に通った時はなんじゃこの坂は!でしたが、さすがにこのコース4回目となるともう驚きません。久しぶりにまた来たかという感じです。
繰り返される坂道を気合でクリアして110㎞地点のオアシスに到着しました。
毎回この民家の一角を開放して下さっておりご主人様がいらっしゃいました。定年後盆栽を育てるのが楽しみでと庭に立派な盆栽の鉢が並んでいました。
塩豆大福です。好きなのですが前の北さんオアシスで食事を頂いたこともあり入りませんでした。
気温が上がってきたのでウインドブレーカーを脱ぎました。これからぐんぐん気温が上がりそうです。
中に着ていた長袖ポロシャツも脱ぎ半そでTシャツになりました。
着替えてリフレッシュしてゴールを目指します。
竹松駅の先から左折してしばらく進み富の原のT字路を右折して通称サンセット通りを進んで行きます。
しばらくフラットな道が続きます。このころは500m走って500m歩いての繰り返しでした。
国道34号線に突き当たって佐世保方面へと左折、200m位で左へと入って行きます。
長崎街道松原宿と標識が出ています。
街道に沿って進んで行きます。
途中、昔の面影を思わせる建物が並んでいました。
宿場を抜けた118㎞地点に最後のオアシスがありました。
屋根がある広い小屋を開放してくださっており椅子も準備してくださっていました。
オアシス食は珍しいかわちかまぼこの「すぼ巻」です。平戸での大会で何度か頂いたことありますが今大会で出てくるとは思っていませんでした。
最後はみたらし団子かなと思っていたので予想外でした。しかし今は団子よりすぼ巻が食べたいです。
ほんのり塩気がきいて美味しかったです。ビールがあったら最高ですね。
ゴールまで残り12㎞、ここまで来たらもう自力でゴールするしかありません。
きれいな海に癒されながらほぼ歩きで進みました。
JR千綿駅です。もっとも海に近い駅として知られています。
かつてここには「千綿食堂」というカレーライスが有名な食堂が併設していたのですが
今年3月で閉店したとのことです。いつか食べようと思いながら結局一度も食べることができませんでした。残念です。
日差しが暑いです。首がジリジリします。タオルを濡らして首にかけ、コンビニでアイスコーヒーを買って歩いて進みました。
そして何とかゴールに辿り着きました。最後のオアシスから歩き倒して長かったこと。
いやー、きつかったです。前半は身体も軽くルンルンでしたが後半は足(特に右足首)の痛みと左右のでん部の痛みにやられました。
右足首は赤く腫れあがっています。最近ロング練習やっていなかったツケがきたようです。
途中事故現場に遭遇したりとアクシデントはありましたが天候にも恵まれ、またオアシスでは温かいおもてなしを頂き人情を感じることができた大会でした。
ガチの大会ではありませんがやはりリアル大会はいいですね。苦しくも楽しく走らせて頂きました。
いつもながらですが、ご一緒して頂きました皆様、オアシスホストクラブの皆様、ボラで駆けつけて下さった皆様、主催者のあみりん、どうもありがとうございました。
家族へ2日間留守して好き勝手やって毎度すみませんです。ありがとう。
これから橘湾岸春の大会や萩往還マラニック等へ参加される皆様頑張ってください。ご検討お祈りします。
私は次回5月15日開催のジョグトリップ「平戸島88ヵ所巡り紫の道」大会に参加予定です。
本日の走行距離…130km