走れ!優柔不断児

優柔不断なオヤジの戯言。

平々凡々なオヤジが少しだけ頑張るjogやマラニック、日常の出来事について語ります。

Red Bull白龍走in熊本県美里町

2018年06月20日 21時17分33秒 | イベント・大会


6月17日(日)「Red Bull白龍走」大会に参加してきましたのでその様子をレポートします。
今回はジョグトリップでもなく、一般的なマラソン大会でもなく「白龍走」というタイムレースに参加しました。タイムレースと言っても距離は3,333mしかありません。
この大会をご存知の方もいらっしゃると思いますが、距離の長短ではなく、とにかく上へ上へと駆け上るレースです。駆け上るのは「石段」、そう日本一の段数で有名な3,333段の石段を駆け上がるタイムレースです。この日本一の石段は熊本県美里町にあり、約8年がかりで建設され、昭和63年3月に完成しました。その石段を上空から見ると、白龍がうねり昇るように見えたことから、記念碑には「白龍が昇るが如(ごと)し石段は3,333段で日本一」と刻まれています。
本大会の白龍の名はここから付けられており、参加者は統一のTシャツ(参加賞で頂く白色のTシャツ)着用が義務付けられています。白いシャツを着て階段を駆け上る光景が正に「白龍」を現すということです。

参加のきっかけは、3年前に家族で旅行の途中に立ち寄り、この石段を登ったことに始まります。当時ジョギングを始めて2年目の私、中学2年生の息子、そして妻の3人で訪れました。初登頂の結果は、妻は1,500段あたりでギブアップ、私と息子は1時間弱で登りきれました。その翌年も来ました。その時は私と息子の二人で登り、妻は昇らず下で留守番(自主的に)してもらいました。ほぼ休まず登って50分くらいかかったでしょうか。
その過去訪れた際に登頂途中に石碑に刻まれている男女の優勝者の名前と記録(タイム)を見て、駆け上がりの大会があることを知り、果たして自分はどの程度で登れるのだろうと思いました。ちなみに今までの最高記録は、男子25分46秒、女子34分41秒と刻まれています。


当時はこんな大会があるのかくらいにしか思っていませんでしたが、たまたまネット上でいろんな大会を模索していたらこの大会が6月に開催されることを知り、思い出したように挑戦してみようという気になりエントリーしました。募集人数は999人で一般の部とエキスパートの部に分かれます。
エキスパートの部の参加資格は男子35分以内、女子45分以内の実績がある方とのことです。
コースは石段の上り口まで1,200mを走り、石段を3,333段駆け上がった先がゴールとなります。どうやら語呂あわせで3,333mになるように階段手前を1,200m走らせるそうです。
全体の距離は短いのですが、階段を上り続ける体力と気力が試されます。制限時間は60分です。

さて、前置きが長くなりましたが当日の様子を述べていきます。
当日の受付時間は8:30~10:30の間、12:00スタートとなっております。
福岡の自宅より自家用車で向かい指定の駐車場へ停め、シャトルバスで会場へ向かいました。Red Bullが主催しており、お祭りムードで賑わっていました。時々街中で見かけるRed Bullカーも勢ぞろいしていました。







ここで気付いたのですがナンバープレートがどれも「283」で統一されています。283“つばさ(翼)”とのことです。なるほど。
受付を済ませ、参加賞のTシャツをもらい着用しました。先述のとおり全員このTシャツ着用が義務付けられています。

記念に写真を撮ってもらいました。


そうそう、ここへ来る途中で知ったのですが、ジョグトリップ等で度々ご一緒させて頂くK森さんもこの大会に参加されておられます。K森さんのフェイスブックの記事で参加されていることを知りました。K森さんを探しますが人数が多いため見つかりません。そうこうしている内にスタート30分前となり開会式が始まりました。


開会式が終わるとスタート地点へ移動します。階段の上り口まで1,200mをまず走るため、スタート地点は受付会場から少し下っていたったところになります。スタートラインへ向かう途中、K森さんにお会いすることができました。歓談しながらスタートラインに並びました。スタート10分前に並び終えスタートの合図を待ちます。




少し緊張してきました。男子が12時にスタートし、女子が5分後にスタートします。あっという間に女子に抜かれるだろうな。
「10秒前、5秒前、スタート」美里町町長の合図のもと一同スタートを切りました。
人数が多く道幅もそれほど広くないため、団子状態で進みます。階段上り口まで1,200mですが緩やかな上り坂が続きます。集団の流れに乗って6分半位で階段上り口へやってきました。すでに“ハァハァ”言っています。さぁここから永遠3,333段の石段を上っていきます。なるほど階段を上る統一の白いTシャツ姿が「白龍」のようです。


ひたすら上ります。とてもではありませんが、きつくて走ることはできません。とにかくマイペースで休まず停まらず上り続けることを心掛けました。きつさと足を踏み外さないようにと目線が下を向いてしまいます。前や横を行く方のシューズしか目に入らないような状態で進んで行きます。


時折階段が途切れ、短い区間ですが平坦な道が現れます。この平坦な区間くらいは走ろうとゆっくりではありますが走って進みました。
自分と周りの“ゼイゼイ”“ハァハァ”の声の中、黙々と進んでいると1,000段辺りでしょうか後方から「女子選手通過します。通路を開けて下さい」の声が聞こえました。やはり
トップランナーは早く、その後何人もの女子ランナーに抜かれました。

エイドは中間点の1,666段の1ヶ所しかありません。ようやく中間点までたどり着き、Red Bullを紙コップで2杯頂き喉を潤します。個人的には水がほしいところです。
元気をもらい残り半分を上っていきます。途中私設エイドの方でしょうか、水を紙コップに注ぎ配ってくださる方がおり、ありがたく頂戴しました。


黙々と上ります。途中立止まって休もうかと何度も考えました。しかし立止まると次に動けなくなりそうな気がして我慢して上り続けました。
ようやく2,000段まできました。


100段ごとに表示の石碑が立っているのですが、まだこれだけか、この先まだこんなにあるのかという気持ちになりそうだったので、できるだけ見ないようにしました。立止まらなければ制限時間の制限時間の60分以内にはゴールできそうです。
3,000段まで上ってきました。


残り333段です。ようやく終わりが見えてきて気持ち的にも少し楽になりました。少し進むとゴール地点が目視できるようになりました。
もう少しだ頑張れ、自分に言い聞かせながらゴールを目指します。

3,333段上ってきました。ついにゴールです。時計を見ると時間は48分くらいでした。


上った先のゴール地点は広くないのでしばらくその先まで山道を誘導されたところで、チップの回収、Red Bullと水とタオルを頂きました。




記録証は後ほど受付会場の広場で発行してもらえます。頂上には特別何があるわけではないので、そのまま下山します。途中ゴールを目指す方とすれ違います。少し下ったところで「エキスパート部門まもなくやってきます」の声が聞こえました。するとエキスパート部門のトップランナーが上ってきました。走って上ってきます。すごいスピードです。走り続けています。30分を切るには常に走り続けないと無理でしょう。私にはとても無理です。その後何人ものエキスパートランナーとすれ違う際、「ファイト頑張れ」と声をかけました。ちなみにエキスパートランナーは白色Tシャツでなく黒のノースリーブシャツを着ています。めちゃめちゃかっこいいです。


余韻に浸りながら下っていくのですが、これがまた長いこと長いこと。下っても下ってもたどり着きません。足を踏み外さないよう慎重に降りていきます。ロボットみたいに機械的に足を動かしながら下っていきました。




ようやく下ってきました。するとここでK森さんと再会しました。結果を聞くとほぼ同タイミングでのゴールだったようです。会場に戻り記録証を発行してもらいました。

朝は1人で写りましたが今度はK森さんと記念に撮影してもらいました。K森さんお疲れ様でした。そしてありがとうございました。


お互い労い合い再びシャトルバスに乗って駐車場へ向かいそれぞれ帰路につきました。
長い距離を走ることはあっても、これだけの段数の石段を上ることが普段無いため、いつもと使う筋肉が違い特にふくらはぎがかなり筋肉痛になっています。

記録を狙うのであればスタート地点は前方に並ぶこと、そしてできるだけ早く石段上り口にたどり着くことが必須と感じました。これは上り口まで1,200mしかないため団子状態となり抜こうに抜けない状態が続きます。石段を上り始めると皆同じようなペースで進みますので、いかに少しでも早く上り口にたどり着くかがポイントとなります。
あと、途中エイドが1箇所しかなく、しかも飲料はRed Bullのみなので個人的には水を持って走った方が良かったと感じました。距離が短いのでさほど喉は渇かないだろうと思っていましたが、かなり汗をかき、また時間帯も12時ということもあり暑く途中水が欲しくなりました。
気になった点は受付からスタートまでの待ち時間が長かったこと。受付締め切りが10時半だったので9時半頃に会場入りしました。山の中なので何もすることがなくスタートの12時まで長く感じました。あとゴール地点についてですが、上り切ったところにあるゴール地点が狭いため、立止まって詰らないように300m位先まで山道を誘導するルートになっていました。そのルート誘導ルートが狭いため詰まってしまい、行列となり先に進むことができませんでした。チップ回収や参加賞のRed Bullやタオルを頂き再び石段のところまで戻ってくるのに15分~20分かかったと思います。あともう一つですが、エイドでの飲料を水も準備して頂ければありがたいです。Red Bullは決して嫌いな訳ではないのですが、個人的にはカラカラの喉にはあえて味がない「水」が一番です。

初参加でしたが達成感が味わえる大会で良かったです。普段自分を追い込む練習をなかなかすることがないので良いトレーニングになりました。やっぱりこのような階段や山道を走って追い込むことも必要ですね。

そしていつもながらですが、
「ご一緒させて頂きました皆様、本日もありがとうございました」
「家族のみんな、今日も一日好き勝手やらせて頂きすみません、そしてありがとう」

次回は来週(6月24日)ジョグトリップ「伊万里平戸ウルトラ100km」に参加します。昨年はこの伊万里平戸大会は悪天候で中止となったため今年は梅雨の合間の天候に恵まれる事を願います。

本日の走行距離…3,333m
本日までの6月度累計走行距離…254km