とにかくキムチョルに頼らず宿題を終わらせたいミエは、
Sクラスの面々に手当たり次第頼むことにした。
「ヨンヒ、一緒に宿題しよ?」
ミエはホンギュから返されたパンを食べながら、まずはヨンヒに共に宿題をやろうと誘った。
「適当に写せよ〜どうせ授業で全部習うんだからさぁ〜」
が、ヨンヒはどうにもやる気がないようだ。
続いて残るたった一人の女子、新羅中のあの子にもミエは声を掛ける。
「ソラちゃん!ソラちゃんだよね?一緒に宿題・・」
[そしてこの人は・・]
「・・宿題?」
断ってはい終わり、とならなかったチョルの心情を、分からないなりに想像してみる。
そんな折だった。
自販機から教室へと帰る廊下で、残る一人のSクラスメンバーとバッタリ出会した。
「お!こんちは!名前は確かジョ!ハン!ねぇ、もしかして宿題・・」
ジョハンは何も言わずに、一冊のノートを差し出した。
ノートを仕舞おうとするジョハンと、もう一度見ようとするミエの攻防!
「あなた何者?!宿題めっちゃ綺麗に整理されてんじゃん!
「じゃあなんで見せたんだよ?自慢?!」
「俺だってパク・ジョンウクみたいに教えられる!」
「?」
なぜジョハンが、ミエがジョンウクに宿題を教えてもらっていることを知っているのかは謎だったが、
どうやらそれが何かに対する交換条件らしい。
ジョハンは覚悟を決めた顔で、その条件を口にした。
「だからその代わり・・」
「俺もサッカー行ったらダメか?」
というわけでめでたく・・
サッカー特訓教室は、生徒が一名増えました
ホンギュがプルプルと震える。
喜びで震えるなら良かったのだが、どうやら真逆の震えらしい。
「俺は幼稚園の先生じゃねぇ〜〜!!」
ホンギュの叫びが校庭に響き渡った。
ミエの行動で、確実に何かが変わっていく・・。
第三十七話③でした。
以前「ジョン・ノラ」ちゃんだと思っていた新羅中の女の子は、
「ジョン・ソラ」ちゃんということが判明しました!
間違えちゃってすみません
ソラちゃん可愛い名前だけど、しかし素っ気ないな〜〜
いつか仲良くなれるのでしょうか・・
頑張れミエ!
第三十七話④に続きます
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