青リンゴ観察日記

韓国漫画「世紀末青リンゴ学習塾」観察ブログです。
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第三十八話②

2021-11-02 | 第三十七話〜第三十九話

放心状態でバスから降りたミエは、そのまま家に帰ることがどうしても出来なかった。

キム・チョルが自転車で帰ってくるのを、家の前で待つ。

見るからにしょんぼりしたファン・ミエが、自分の到着を待っていた。

チョルは一つ息を吐くと、自転車を傍に止める。

 

 

ミエは、心配していたことを一気に捲し立てた。

「もしかして・・」

「アンタに何も言わずに宿題とサッカー教えてもらったりしたから、気分悪くした・・?

絶対さっきアンタ何かはぐらかしてたよね?どうしたって状況が・・

 

「アンタが解説紙持ってきてくれた時は、もうほぼほぼ解き終わってたから・・

ジョハンのノートもあったし、宿題とそれにサッカーも習ってたし・・」

「・・関係ない」

「よかった・・」

ミエはそれを聞いて安堵の息を吐いたが、

少し引っかかって微妙な気分になった。

・・”関係ない”?

宿題のことで気を悪くしていないのなら、あとはもうアピールしてサッカー見学のOKをもらうしかない。

ミエは必死になってチョルに訴える。

「とにかく!私めっちゃ一生懸命教わったんだよ!?

一回見てみてよ!ルールもほぼ全部分かるよ!
 
夜が危ないならアンタと一緒に帰ればいーじゃん?自転車の後ろに乗せてよ!」
 

「何言ってんだ?!ぜってーダメだしヤダよ!」

「変なこと言うな!」
 
「あっそう・・そんなに嫌がんなくったって・・」
 

あんまり否定されたので、なんかちょっとムカつく、とミエは青筋を立てた。

どうしたら、チョルのサッカー見学の許可が取れるのだろう・・。

 

 

<何も言えない>

ミエの説得は続く。

「けど、私は大丈夫だと思うよ!?

男子達もいるし、アンタもいるし、ヨンヒも誘おうと思ってるし!
 
帰る時はバス乗ってけばいいし!」
 
 
「あそこでずっとサッカー習ってたけど、平和な街じゃん!
 
近くに新しいマンションとかもあったし、私この近所だったら夜小学校で縄跳びしたりするし!」
 
しかしチョルの返事は相変わらずのNOだ。
 
「昼だからだよ。あそこは新都市だから人が少ねーし、
 
あの辺りの高校にヤンキー連中がよく集まってるし、
 
あそこからこっちに向かう道は高句麗中の奴らがよく出没すんだよ」
 

おっと・・

難しい返答だからか、いつの間にかチョルの眉間に皺が寄っていた。

チョルはそれに気をつけつつ、更に断るための話を続ける。

「・・もしバス代が無くて歩いて帰ることがあったら危ねぇし」

「あ・・そだね」

それだけ聞いても、まだミエは諦められない。

「じゃあアンタ達はなんで夜に・・」

「そりゃ俺らは男だし、あいつらみんな家近所だし、」

「俺は昼は家で勉強してるし」

「あ・・べ、勉強?」

チョルがそこまで勉強する理由を、ミエは心の中で声に出してみる。

田舎に帰るために・・?

けれどそれはスンジョン姉さんに聞いた秘密のため、

口に出せはしなかった。

ミエの胸の中に、モヤモヤと不満が溜まっていく・・・。

 


第三十八話②でした。

ミエちゃん、やっぱりチョルの帰りを待ってた〜

直談判するほど、チョル達の中に入りたいんだねぇ・・と涙ぐましいです

チョルもチョルで、ミエのことを心配してるからNOと言い続けてるわけで・・

二人ともお互いを思いやっているんだな〜〜 すれ違うけど。。

二人の歯車ががっちり合う日が来るといいですね・・

 

第三十八話③に続きます



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