「でしょ?!だよね?!」
「うちら友達だから!」とチョルの手を取ったミエは、ギラギラした眼差しで念を押した。
「だ・よ・ね?!」
「お・・・おう・・」
「とも・・だちだ・・」
ミエの気迫に押されて、とうとうチョルが皆の前で肯定した。
「ほらね?!」
「この人は私の黒騎士——そして私の友達なの!だからもう喧嘩は・・」
その瞬間、意外な人が大きな声を出した。
「だよねーっ!」
「俺たちみんな友達だよね?なぁ?」
「だからみんな仲良くしようよ、Sクラス!」
ほとんど力技で、ジョンウクがまとめた。
ミエはピースし、
ジョハンは友達認定を受けて花を飛ばす。
チョルは苦笑いだ。
この場にいる五分の四は肯定ムードだ。
この人を除いては・・。
<猿も木から落ちるので>
雨は続いていた。
その中で、傘も差さずに帰ろとしているのはベ・ホンギュだ。
「おい、一緒に使おうって」「いらねー!オトモダチと使えば良いだろ!」
「家に帰って泣かないでね〜?」
「今後大きな顔すんなよ!」
はい、ここでストップ。
一体何があってこんな流れになったのか、巻き戻して見てみましょう!
「Sクラスみんな友達」のムードの中、この表情のベ・ホンギュ。
「この・・・変人どもが・・」
「マジで言ってんのか?」
怒りに震えるホンギュの後方に、見覚えのある人物がいた。
ミエは大声で彼を呼び止めた。
「ちょっと!ちょっと待って!タイムタイム!私、黒騎士交代!」
[こんな感じで突然参戦した最後の黒騎士は]
「行けっ!コ・テグァン!!」
なんと、真打登場——・・!
チョルは自分の代わりにガチの助っ人が現れたことに驚き、ジョハンは少し慌てた。
「なんだよ、僕が話しかけた時は無視したくせに!」
そうは言っても、ジョハンの話し掛け方はこうだった。
「あの・・・一緒のクラスで・・・その・・・じゃあね・・」
「コ・テグァン、ゲームすごく上手いって・・けど別の世界行ってて・・誘えなかった」
「なんなんだよ!お前も変人か?!」
「わーかったよ!みんなまとめてかかってこい!こんな対戦さっさと終わらせてやる!まじムカつく!」
そして第4回戦は、コ・テグァンVSベ・ホンギュ!
[とりあえず結果だけ言うと]
それはそれは今までに見たことのない激しさの対戦・・・
・・だったのだが、あっという間に勝敗はついた。
そして敗者は、がっくりと膝をついた・・!
「ふむ・・期待したほどではなかったが、それなりに良い勝負だったのでは」
「では小生はこれで」「ね・・ねぇ君・・ちょっと!」「センキュー!テグァン!」
[しかも大敗であった・・!]
ガーン!!!
とにかくホンギュの愕然っぷりは相当のものだった。
弱ってるところに、迷わずミエは畳みかける。
「あんた私らのお願いきいてよね!約束、忘れんなよ!」
後ろからホンギュに傘を差しかけるジョンウクが、にこやかにミエに言った。
「ミエ、勉強のこと考えてみてね!待ってるから」「あ、うん!」
目深にフードを被ったベ・ホンギュが、複雑な感情のこもった目をして振り返った。
その表情を、チョルもまた複雑な思いで見つめる。
そして彼らはそれぞれ解散した。
雨はしとしと降っている。
第七十八話②でした。
コテグァン・・笑
もう思い切りオタクっぽい口調で攻めましたw
チートラの太一もオタクという設定だった気がしますが、上には上がいるなw
第七十八話③に続きます
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