
今日は珠洲市総合防災訓練。
避難訓練は市内一円で行われるが、今年のメイン会場は宝立地区の宝立小中学校。
9時に能登半島東方おきを震源とするM8の地震発生。
珠洲市に大津波警報が発令されたという想定だ。

年々要援護者の避難訓練も充実してきている。
が、それを上回る高齢化の進展、一人暮らし家庭の増加。
大災害時の対応は厳しいが、地道な訓練の積み重ね、常日頃からの地域の絆を強めていくことが何より大事。

津波の被災者が救助されて運ばれてきた(という想定)。
地元の消防団の方が一生懸命担いでやってくる。
必死の形相で、なかなか真剣味があると思ったら、この上半身裸のマネキンの重さはなんと60キロとのこと。
芝居ではなくホントにくたくた状態だった(お疲れさまです)。

訓練参加者は市内全体で約3500人。
例年より少なく、特に主会場の宝立地区がやや少なかったのが残念。

今日の訓練の主役は宝立小中学校の児童生徒。
例年は会場となる学校の子どもらが避難訓練に参加する程度だったが、今日はみんなそれぞれ役割を担って参加。
特に後期(宝立小中は4年:3年:2年制)の生徒は大活躍。
9年生は修学旅行でも宮城県山元町を訪れ、災害時の様子を住民から聞きとりを行うなど、防災学習を積み重ねており、防災意識は高いとのこと。
ここでは避難所設営の受付を担当。
前期、中期の子どもたちも避難住民役で参加。

体育館の中でも、段ボールの間仕切りや簡易トイレのテントなどを組み立てる。
つくるのは初めてとのことだが、先生の指導ではなく地域の防災士の皆さんから教えてもらいながら、役割をこなしていく。

ここでも前期、中期の子どもたちは住み心地を体験。
隠れ家か秘密基地感覚で楽しそうだ。

例年は地域の女性団体が担ってきた炊き出し訓練も今年は中学生。

避難してきた地域の皆さんに作ったおにぎりや乾パンを配るのも中学生。

例年行われている訓練だが、会場は市内10地区を順番に回すので10年ぶり。

地域の皆さんにとってはなかなか見ることも体験することもっできない訓練なので貴重な経験。

防災士の皆さんの活躍の場も増えている。
これは骨折した人の応急処置で、雑誌を当ててラップを巻いて、スーパーのレジ袋を三角巾代わりにしている。
この他、Tシャツと竹竿で担架を作るなど、なるほどという技が次々と。
参加された皆さん、関係者の皆さん、お疲れさまでした。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます