北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

訴訟の行方いまだ不透明 -第24回口頭弁論ー

2017-10-02 | 志賀原発廃炉訴訟
   

志賀原発を廃炉に!訴訟の第24回口頭弁論が開かれる。
(口頭弁論当日、雨が降ったのはなんとはじめて!)
衆議院選挙の構図がいまだはっきりせず、それぞれの立場から選挙に係る原告・サポーターにとってもストレスのたまる日々が続くが、こうした中、志賀訴訟の行方は見えてくるかと期待していたが、こちらも残念ながら依然先行きは不透明のままである。

   

裁判長含めた3人の裁判官が今春、揃って交代となり、訴訟は仕切り直しを余儀なくされた。
が、あれから半年が経過した。
この間裁判長は、提訴以来、原告・被告双方から提出された準備書面を読みこなし、訴訟の全体像を把握し、結審できるどうか、できないとすればなにが足りないのか、具体的な指摘や要求事項があるものと思っていた。
ところが、残念なことに裁判長は被告北電に対して、規制委員会から求められている「データの拡充」について、これまでやってきたこと、これからやる予定のことについての全体像を明らかにするよう求めるにとどまった。

   

いったいいつまで待つつもりかと詰め寄る弁護団。
私たち原告側はこの間も早期の結審を求めてきたが、今回、あらためて即時結審を求めて意見書を提出した(近日中に原告団HPにアップ予定)。
北電の裁判引き延ばしの屁理屈はすべて論破してる。
残るは裁判長の判断のみだ。

   

今回の口頭弁論では、原告意見陳述として福島から石川県に避難している浅田正文さんが陳述する。
浅田さんの陳述は3度目だが、新しい裁判長に6年半が経過したフクシマの現実を伝え、さらに避難者の苦悩を知ってもらうことが最大の狙いだ。
浅田さんからは、今夏一時帰宅したときの様子や事故前の自然に囲まれた豊かな暮らしが、写真を交えながら生々しく語られた。
目の前のモニターを真剣に見つめる裁判長の表情が印象的だった。

   

次回第25回口頭弁論は年が明けての1月22日(月)14:00~
次々回第26回口頭弁論は3月26日(月)14:00~と決まった。
少なくともあと2回は訴訟が続くということだ。
引き続き法廷を満席にして、裁判長の発言を多くの原告・サポーター・市民が注目していることをアピールしていきたい。
今後とも、ご支援・ご協力をお願いしたい。


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